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■ くちづけ。
酔った上だとわかっていても。
とても、とても嬉しかった。
掠めるような、キスだったけれど。
ありがとう・・・最高の、誕生日プレゼントだよ。
迷いは、振り払って。
熱に浮かされた視線は、交錯して。
額と額を、あわせて。
押し倒して、あなたからのキス。
一瞬の驚きと、悲しさと、嬉しさ。
舌を絡ませて、笑む。
「せめて、君を抱く時ぐらいは。」
『邪魔なら、殺しちゃえば?』
彼女は、簡単にそう言ってのけた。
「あんたは、優しいから。」
違うよ。私、優しくなんかない。
「何でも、抱え込もうとするから。」
違う、違うの。
どうしてみんな、そんなあったかいことばっかり言うの?
私、私は・・・!
「―――、愛してる。」
彼女だけど、彼女でない名を。
あなたの罪悪感、これで少しは、薄れますか?
まだ、私は答えに向き合うことが出来ないから。
向き合える時が、来るのかもわからないけど。
その時まできっと、あなたを抱き続けるから。
本当はあなたの名を呼びたいけれど。
それは、あなたを苦しめるだけだから。
私も、私でない私になって―――。
痛みから逃れるためにね、何かを殴ってしまうの。
刃物と違って、傷が残らないから。
「黙れ」っていうけど、誰も聞かないの。
あのひとのいうように、ころしちゃったほうがいいのかな?
2002年11月06日(水)
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