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■ おちる。
朝から異常に眠かった。
行き帰りの電車の中では完全に深い眠りに落ちてた。
記憶が飛んだときに、似た、感覚。
仕事の間も、ずっと上の空だった。
目を閉じたら、閃光にも似た白さが瞳を射抜いて。
端から紅い、見慣れた液体がつたってくる。
…真っ昼間から、幻覚とは。
握り締めた拳に、力がこもる。
右手を首にあてがって、軽く息を吐いて落ち着ける。
服の上から、まだ治ってない傷を、撫でた。
異変の原因を、さっきやっと突き止めた。
満月だった。…つくづく、影響されやすい身体だと思う。
それがわかったところで、どうしようもないのだけれど。
血が見たいとか、内臓が見たいとか、
そういうのなら、多少は解放できるのに。
今回は…どう頑張っても、"人"がいる。
味わいたいのは、苦悶の表情と、死への絶望。
光を失う瞳、冷たくなっていく身体。死への過程、すべて。
最初は違ったはずなのに、
いつからかそれが楽しくなっていた。
無表情だった顔に、笑顔が浮かびだした。
それは、本当の笑顔じゃ、なかったけど。
…染み付いた感覚が、離れない。
「真っ赤に染まった、夢を見る。 感触も、味もあの時みたいにリアルで、 また繰り返したくてたまらない。 …私は、何の為に"コレ"を抑えてるんだろう。」
2003年03月17日(月)
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