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■ ―おちる。
少しだけ、狂ったことを書かせてね。
苦しいの。 湧き上がってくるの。 また、あれが… 何度も夢に見る。 幻覚であらわれる。 目眩がする。 この手がまた、変わる。
「犯さないで」 と、叫んだあの頃が見える。 ああ、それも過去のこと…
しなきゃ、しなきゃ… やめろ、うるさい、嫌だ。 反する言葉が口から飛び出る。
泣きながら、 死ねば楽になる。 と、 殺されない空間で、 手首を切ったけれど。 死ねるはずもなく。
また、生かされる。
あの瞳で、見るな。
助けて。助けてよ。 苦しい… どうして他は殺せるのに、 私は殺せないんだよぉ…
死なせてよ、殺せよ!
「…いやだ…」 抱きしめた身体が震える。 『くるな』 と、唱え続ける。
いつものだ、いつもの…
血を探して這いずる手を布団に押し込めて、眠る。
夢の中で、好きなだけ殺せよ… 私の大好きな、紅の中で。
落ち着かない。 落ち着かないよ…
手が、欲しがってる。 身体が痙攣し始めてる…
触れたくなかったのに。
大丈夫、刃物は遠ざけた。 鈍ったメスじゃ、切れない。
したい、 やりたい。 切らせろ。
誰だ、これ…
まともじゃねえよ、これ…
2003年10月08日(水)
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