空虚。
しずく。



 派生。

久しぶりに犯される夢を見た。
とても、疲れた…。

***
伸ばした手は、空さえ掴めない。
何も望みません。もう止めてください。

最後の善意さえ、消されていった。

「誰も、傷つけたくないんだ。綺麗事だけど…」

『じゃあ、死ね。』

私が"生きて"いられるのはこの瞬間しかないんだ。
他には、何もない。与えられない。
それすら奪うなら、私は"私"も、消してやる。

楽しくなかった。
腕に穴があいて、血が出た。
腹を刺されて、臓物が飛び出た。

でも、感じなかった…

それを押し込めて、―した。

血液不足の身体が悲鳴を上げる。
ああ、でもダメだ。まだ残ってる…
あれを、やらなきゃ…

「もう、ちょっと…」

すべて、おわって…

治療という名の"行為"をして。
また、戻される。

死ねない…
死ねないよ…

そう、生かされ続けるしかなかった。
***

人格変わったみたいに、気持ちが変わるけど。
それも、私だから。
殺人願望、あるのもないのも。
私だから。

2003年10月04日(土)
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