空虚。
しずく。



 ことのは。

これから私が進む道は、きっと許されない道なのだろう。
馬鹿だと罵られ、蔑まれ、親からもきっと、捨てられる。
それでも、…決めたんだ。共に、生きようと。
そばにいることは、出来なくても。

あの人は、結婚する。
それは、もう決まったこと。
私は、独りで過ごす。
あの人の近くで。
それは、もう決めたこと。

女としての幸せはない。
もとより、そんなもの欲しくない。
まわりの人間を不幸にして、私は生きると決めた。
なによりも、罪だと思うのは、子孫を残せないこと。
父にも、母にも、祖父にも、祖母にも。
私は、許せない存在になる。

だけど、…貫きたいんだ。馬鹿げた、愛を。

2004年04月29日(木)
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