空虚。
しずく。



 重み。

唯一つの欲求さえ、どうでもいい程に、力が入らない。
腕に感じるどこか懐かしい重みがとても心地良い。
言葉を発するのがとても苦しくて、
ただ死んだ瞳をして自由のきかない体を横たえていたい。

何もかもが、とても苦しい。
荒れ狂っているはずの感情をどこかに置き忘れたように。
胸の奥で暴れているものを飼い慣らすこともせずに。

ただ、手首を縛る鎖の重さがとても、楽で。
このまま誰か私を犯してくれたらいいのに、と自嘲した。
そそられるはずの欲情すら、とても面倒くさいもので。
性欲処理に使われるのがどれだけ楽だったのか、と思い知った。

すべてを失くした世捨て人のように。
ただキーボードを叩く自由のきかない手が、
喋りたくも無い言葉を紡ぎだすのを見えていない目で、見ていた。

どれが僕で、私で、君で、あなたで、お前なのか。
かき混ぜられた消化物のようにドロドロの思考を、
痛み始めた頭でまとめられずに、ただ、思っている。

何も考えられない。考えたくない。
このまま、眠らせてくれないか…
自分の身体の、切り離された思考に願う。
ただ、もう放っておいてくれ…すぐなおるから。

つうか死ね。
ああ、切れそうになる…
つうか死ね?
眠りたいんだ。眠りたい…
これをかけたままでいいから…
酒を…

ねむりたい

2004年07月09日(金)
初日 最新 INDEX MAIL HOME


My追加