空虚。
しずく。



 梅雨。

この時期は、雨がとても多い。
この間からずっと雨模様で、降ったり止んだりを繰り返している。
雨音はとても心地良いので、好きだけれど。
時折、打たれたくなってしまうのが困る。

真っ黒な空を見上げて、眼鏡を外したぼやけた視界も閉ざして、
ただ、降り注ぐ雨だけに身を任せる一時は、たまらなく、好きだった。

馬鹿なことだと笑われるかもしれないが、
ただ、純粋に好きなのだと、今更、認識した。
昔はそれに理由を求め、様々な理由をつけたけれど、
今はただ、「好きだから」そうしたいのだと、思える。

少し酔った頭が心地良い。
いつもこんな風に酔えればいいのに。
そうして、笑ってみる。
「悪く、ないなぁ、この感じ…」
へへへ、と悪戯っ子のように笑って、また、飲んだ。

2005年07月04日(月)
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