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■ LOST HEAVEN。
私は、証が欲しいのだと気付いた。 浮かされた声が紡ぎだした名前は、違っていたけれど。 それをどこかで愚かだと思う自分が、なんだか情けなかった。
証など求められるはずもないと、 そんなものになんの意味などないことも、 痛いくらいにわかっていて。それでも、求めたかった。
黙っていたのは、余韻に浸っていたからじゃないよ。 あの時私は…久しぶりに思っていたんだ。あなたを殺したい、と。
誰にも触れさせぬよう、自分のものでもなくなっても、 私を乱すものを、あなたを含めてすべて壊してしまいたかった。
どうしようもない程に、愚かだ。 自分がここまで病んでいたなんて、認めたくなかった。
何故、こんなにも求めてしまうのかわかっていたけれど。 …見つめてしまえば、自分が壊れてしまいそうで怖かったから。 ずっと、逃げてしまっている。今も、まだ。
何故だ。そんな答えとっくに弾き出されている。 ただ願っていただけだ。望んでいただけだ。愛している、だけだ。
すべて、叶わない。何も、叶わない。 希望など一片もないのに、絶望すら、出来ない。
今私が重ねている時間は、夢のようなものかもしれない。 絡まり合って、堕ちていくだけの愚かな生を、歩んですら、いない。
何一つ真実はない。 何一つ救いもない。 決められた現実は容赦なく時を刻んで。 私は夢を見続けたまま、現実を歩むフリをする。
プラスもマイナスもすべて置いて来てしまった。 何も残らぬよう、残さぬよう、もう、求めてしまわぬよう。
この先は要らない。この次も要らない。 私には、「一人」でいい。それは、本心だ。
だから…に続く言葉は、言えるはずもないけれど。
あなたが考えるのと同じで、全く違うことを、 私は真剣に考えてしまうよ。実行に移すことは、きっとないけれど。 同じだけの闇を抱えているから、私達は共に在れるのかも知れない。
2005年07月24日(日)
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