空虚。
しずく。



 馬鹿だ馬鹿だと。

何度繰り返したところで、
何が変わるわけでもないのに。

久しぶりに、犯される夢を見た。
やけにリアルで、一瞬現実かと思った。
目が覚めても、しばらく夢から覚められずに、
ぼんやりと、考えていた。

今更痛いだの苦しいだのは言わない。
私は今を生きているのに、どんどん現実から遠ざかって行く。

触れるもの全てかりそめの様に感じて。
生きてる実感もないけれど、それも人生なのだと、
なんだか全て悟りきったような苛立つ人格を形成してしまった。

触れていたい。ここにいるのだと。
認識した所で、なんの救いにもならないのだけれど。

空っぽだと思っても、腕を切る気にもならない。
生を証明した所で、なんになるというのだろう。
ただそこに在る事がわかってしまうだけで、
何の救いにもなりはしない。


2005年08月20日(土)
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