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■ Dear modestman。
涙は、出し方を考えて零すものじゃないよ。
少しの遠出を終えて帰って来てから、どこか変だ。 落ち着かないのはいつもの事だけれど、何故か、気にかかる。 何も見てやしないのに、何かを見てしまったかのように飛び起きる。 全身に一気に鳥肌がたって、肩で息をしてしまう。
無意識に浮かべてしまうのはやはり自嘲で。 一体私は何に怯え、何を嘲っているのか、考えてしまう。
『自分に向き合ったところで、答えが出るの?』 出せるならば、いくらでも向かえばいい。 でも、「そのこと」はもう考えないでおこう、と思ったんじゃないのか?
あれはまだ私を苦しめる。これからもずっと苦しめる。 消してしまいたいと願ったって決して消えるものじゃない。 その度に激情や憎悪は揺り動かされて、 でも決して触れる事の出来ないそれにまた、苛立ちを募らせる。 なんて不毛なんだ。なんて愚かなんだ。馬鹿じゃないのか、私は。
『今更、何を言いたいんだ…』 「あんたは私に、何を望んでいるんだ」 それを何度繰り返したって、何も届かない。 わかっているのに、また繰り返してしまう。
望むのは勝手だ。叶わなかろうと、わかっていても。 ずっと望んで、待って、永遠に来ない「いつか」を思っていればいい。
…でも、言い聞かせた甲斐があった。 もう怖くない。何も見ないで、壊れずにすむと。 あなたのキスで、よくわかった。
2005年08月26日(金)
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