空虚。
しずく。



 あの人は笑って。

明るい声で、語った。
私もそうだ。あの事を話す時は、いつも。
私は、それを聞く度にどうしようもない感情を抱く。
もうなにも出来ないのに、自分を追いつめていく。
あの人も、そう思ってくれるのだろうか。

私達の傷は、お互いが「大したことない」
と位置づけてしまった為に、お互いにとって、
少なくとも私にとっては。…何より痛い、傷になる。

全てに理由をつけることは出来ないけれど、私は嫌いだ。
逢いたくない。視界にいれたくない。いる、だけで乱されてしまうから。

ただ、必死になって生きてる。
考えすぎて、落ち込んで、それでも、頑張って。
幸せだ、ってもっといっぱい思いたいから。生きてる。

でも、やっぱりずっとしまってよう。
見せられるものじゃない。反応も知りたくない。
口に出したらきっと、自分が情けなくなってしまうから。
大事にしまって、時々思い出して、壊れよう。

大丈夫。生きていける。

2005年08月31日(水)
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