2003年10月18日(土) |
安寿ミラ主演 『モンテクリスト伯』 |
退団したばかりのコウちゃんこと汐風幸が出る・・・ということで見ることに決めた舞台。 何も予備知識もなく見た。 ストーリーは単純明快・・・・・・ではなく、 よくよくよ―――く登場人物の名前と職業と関係を聞いておかなければ 全く・・・そう、全く話がわからなくなる・・・という難題作品。 救いだったのは主演の安寿ミラ氏が男性役だった・・・ということ。
ストーリーは、まだ若かった安寿ミラ演ずるエドモンが友人たちに騙されて牢獄に入れられてしまう。 婚約者のメルセデス・・・これがコウちゃん・・・は哀しみに打ちひしがれて 愛するエドモンを騙した1人と・・・婚約者の敵とは知らずに結婚してしまう。 やがてアルベールという一人息子・・・これもコウちゃん・・・が生まれ、成長する。
エドモンがある人に救われ、復讐を誓う。 時が流れ、エドモンはモンテクリスト伯爵を名乗り、誰にも気付かれず、 かつて自分を騙した人たちを絶望と哀しみのどん底へと叩き落していく・・・。 しかも一切自らの手は汚さず・・・。
アルベールとも知合い、ふとしたことから決闘をするハメに・・・。 誰も自分をエドモンだと気付かないのにかつての婚約者メルセデスだけは 声を聞いただけですぐわかったという。 そして自分の命よりも大切な息子の命を奪わないで・・・と切望する。 エドモンは自分の命と引き換えに愛するメルセデスの願いを聞き入れることを誓う。
だけど、決闘は行われなかった。 メルセデスは息子アルベールにも様々な事情を話し、 かつての婚約者だったエドモント決闘をしないように懇願したのだった。
・・・・・・なんかわかったようでわからないストーリーで どこに重点をおいて見るべきか・・・わからない状態だった。
でも私はコウちゃんが見たくて行ったのだし、 安寿ミラが女の人の役ではなく、男の人の役だった・・・ということが なんだかうれしくて・・・コレでよし♪と思った。
コウちゃんはクリームがかった黄色いドレスを着て出てきたかと思うと フロックコートを着て颯爽と登場する。 それだけでも充分楽しかった。
ただ、全体的に音響というか、銃声や雷鳴の音が大きすぎて、 途中少し頭痛がしたほどだった。
その度に寝ていた人は飛び起きる。
ラスト・・・ハッピーエンドだったのか、なんだったのか覚えていない。
ただ、カーテンコールで安寿ミラがコウちゃんに腕を組むよう促し、 2人で寄り添うようにソデに入っていったあの笑顔が印象的だった。
・・・男役:汐風幸・・・もステキだったけど女優としての汐風幸もとても楽しみだ・・・と 素直に思えた公演だった。
|