凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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夫無しで里帰り。 物凄くゆっくり出来ました。
あぁ夫がいないとこんなに楽なのね。 だって世話しなきゃいけない人間が一人減るし、荷物は少なくて済むし、狭い車中も広々。 私をタクシー代わりに使うので、夫の為にあちこち車を回したり、夫の都合待ちで動けない事が多い。 それがない今回は自分の都合で動けるし物凄く楽だった。
夫の生家には昼間挨拶に行ったけど、お仏壇にお参りして墓参りして、すでに一杯やっていい機嫌のお義父さん相手にいつものごとく話の相槌だけ打って帰ってきた。 3時間位か。この位があちらも気楽だろう。ご馳走になるでもなし。 お義父さん自慢の出来のスイカをご馳走になっただけ。 それがスーパーで買う1/4カットのそれより断然おいしいからこちらも十分満足。
友人Sの新居にも泊まらせてもらい、あれこれ夜中まで愚痴だのなんだのしゃべりまくり。 アイはSの愛娘と意気投合で二人で家中走り回ったりして遊んでいた。 特に遊びの場を提供する必要も無かったのでこれ幸いと親はのんびりビール飲みながらまったり過ごした。
私の実家では中・高生の甥姪達が根気強くアイの遊び相手になってくれてアイは大満足。 凄いなこの子達。私ならうるさい!と追い払ってしまうけど。 素直に育っている甥姪達に感心と同時に、ここまで真っ直ぐ育ててきたお義姉さんを尊敬。
アイは帰る前日にはこちらへ戻るのが哀しいと泣き通しだった。 「おばーちゃんちアイちゃん達と○人家族だね」 「Mちゃんち今皆で○人家族だね」とやたら人数が多い事を喜び、家に帰って三人家族になる事を悲しんで泣いてばかりだった。 「家に帰ったらまた三人家族だね。淋しいね」と涙ぼろぼろ。 家に戻った今も、表情は無表情に近い。 田舎ではあんなに生き生きしてたのに。 こちらでは誰にも会えないものね。 アイは三人の母子家庭がそんなに淋しかったのか。 こちらだと私の交友関係がモロに出るからだろうなぁ。 田舎だと誰か友達を訪ねる事ができるけど、こちらに私がアイを連れて訪ねる事が出来る友達がいないものなぁ。 子供のために、友達を作らないと… でも基本的に友達って作るんじゃなくて、自然になるものだ、と思って生きてきたのでそれがこちらでの生活の凄いストレス。
そんなこんなで、なんかこう、里帰りするたびに、「私はどう無理してもこういう田舎で育った田舎もんなんだから」と骨の髄まで田舎もんであるのを再認識し、こちらでの生活が苦痛でしかないのを思い知るのでした。 あぁなんだかなぁ。
「おかーさんたまごやきおいしいよ。」
「そう。ありがとう。」
「おいしくないって言ったらおかーさんショックでしょ?」
「うん。」
「だからアイちゃんおいしいっていってあげないとね。」
「………。」
つまり不味いのね。(滂沱の涙)
TV見てるとア○コのCMがうるさくて仕方がない。 しかし先日そのうざい洗脳CMに元王子ミッチーが出てて硬直。 あぁ。あなたが保険のCMに出るなんて。 「これで安心だねべいべー」とかウィンクしてくれるならまだしも(←それもどうかと)草刈正雄(だったっけ?)に肩を抱かれ終始笑顔で居るだけなんて。 「白○巨塔」以来、幅広い年齢層に知名度があがったからだろうなぁ。 ちょっと複雑。
2004年08月09日(月) |
連休恒例?(←不吉すぎ) |
どうしようか少し悩んでいたけど、お盆に実家に行く事にした。 子供二人連れての長距離運転はあんまり気が進まないけど仕方ない。 夫がいない方が気楽だからいいかな、というのもある。 夫の実家には行かないで済むからその分ゆっくり出来るだろうし。
久しぶりにSに連絡。 里帰り予定を知らせると、ちょうど仕事が休みの日があるから泊まりに来る?とお誘いをうける。 Sの子供は四歳。アイが三月生まれで、翌年の四月に生まれた子なので、丸一年違いの二学年違い。 前回遊びに行った時はそれなりに遊んでいた。 「おばあちゃんちに泊まりに行くけど、ついでにMちゃんちにも泊まりにおいでって言われたよ」 とアイに話すとアイは大喜び。 「あといくつ寝たらおばあちゃんち行くの?」と心待ちにしている。 母方の姪っ子達は高校生なのでアイの遊び相手にはならないのだけれど、それでも楽しみらしい。
そうね。おばあちゃんちで庭で花火をしようね。 夜空には星がたくさん見えるよ。 一緒にオリオン座を探そうね。 Mちゃんちでは何して遊ぼうか。 お土産におもちゃを買っていって一緒に遊ぼうね。何がいいかな。 「こむぎこねんどがいいな」 それは部屋を汚して顰蹙物のようだけれど。 まぁいいか。明日おもちゃやさんで探してみようね。
そう言ってた翌日。 「ここが痛い」とアイが言い出した。 首の後ろ。「押すと痛い」 触ってみるとしこりがある。 「痛い!」って。触っただけだけど。 耳の後ろならおたふくかもしれないけど、ここは首だしなぁ。 多分、リンパ腺が腫れている。どうなるんだっけ?熱が出るのかな? でも私も子供の頃よくこのヘン痛かったけど、親にいくら言っても放置だったよなぁ。 ほっといたらいつの間にか治ってたけど。どうしようかな。
とりあえず、病院がお盆休みになる前に、と受診してみた。 「リンパ腺が腫れてますね」はぁ。それはわかるんですが。どうしてでしょう? ばい菌が入り込んで炎症をおこすらしい。 湿疹や汗疹でも腫れるそうな。汗疹?あったかな?見当たらないけど。
抗生剤を飲んで様子を見て、腫れが引いてきたらいいです。 腫れが大きくなったり、増えてきたりしたら、リンパ腺の病気を疑いますが、それは検査しないとわかりませんので、今の診た段階では、そういう炎症をおこして腫れている、としか言えません。 「でもそういうリンパ腺の病気の場合は痛みがないのがほとんどですから、痛みがあるというのはばい菌のせいでしょう」と付け足され、安心だか不安だかわからないまま帰宅。
途中、下の部屋の奥さんに会う。 病院に行った旨を言うと「子供って連休前とか病気になるのよねぇ」と不吉な相槌。 そうだった。アイは二年連続GWに救急センターに毎日通って点滴打ってたんだ。 年末のクリスマス連休にインフルエンザで高熱。これも救急センター。 いかん、いかん、思い出したくない。なんだっけ。春にも高熱だした事が。 いや、忘れろ、不吉だ。 リンパ腺じゃなくて、実はおたふくでしたー!なんてオチはいらないぞ。 お盆の予定が全部パーになるじゃないか。 明日はしこりが小さくなってますように。
あまりに暑い午後。 ベランダにビニールプールを引っ張り出し、子供達に水遊びをさせる。 アユムは水(お湯だけど)を入れるのを待ちきれず、手を突っ込み顔を突っ込みはしゃぎまくる。 それを見てアイが大笑いして一緒に遊ぶ。 あぁあんまりはしゃぐと下のお宅に水が。 もうちょっと窓際に寄せておくか。
適当におもちゃを散らばせる。 「水着着る」と言うアイ。あぁめんどくさ。はいはい。 ついでにアユムも水着に着替えさせる。 アイのお下がりの水着はまだちょっと大きめ。
顔つけして遊ぶアイを見て、アユムが真似をして水を飲みむせる。 おいおい。肺呼吸始めてまだ一年なんだし無理しなさんな。 あんた自分の意思で息を止める、なんてまだ出来ないじゃん。 息も意識して吸うことは出来るけど吐くことは出来ないしさ。 シャボン玉吸い込むんだし。 それでもアイがやると自分もできると錯覚するのかむせながらも何度も顔つけしてる。 おぼれるぞお前。
「疲れた」とアイが出てくる。 おや?前回より早めだね? 着替えさせ、プールを片付ける。 念のため下のお宅を見てみると、あ、しまった。 ちょっとだけだけど、水が落ちてる跡がある。 慌ててもらい物の梨を何個か袋にほおりこみ、下の部屋へ。 「これ、貰ったんですけどよければ」と差し出すと「まぁ、今年初物よ」と喜ばれる。 あぁ良かった、とやおら「あの、実は水遊びしてて、ひょっとしたら水が落ちてたかもしれないと思って」とお詫びを言う。 「次回から気をつけますのですみません」とあやまる。 とりあえず笑顔でいてくださったので胸をなでおろす。 先手必勝(←違う)次回から気をつけよう。
冷蔵庫で冷やした梨を食べさせる。 アユムには細く切って噛みやすくしてあげる。 よく熟した梨なので歯茎でも大丈夫だろう。 二人ともぺろりとたいらげる。 くたびれて昼寝。
あぁ夏だなぁ。
アユムが激しく泣いている。 あぁもう。 早く洗濯物干し終わりたいのに。
仕方ないので座り、両手を広げて待つ。 アユムは大声で泣きながら歩みより、私の腕を掴むとその中におさまりしがみつく。 抱きしめてやると、息を吸い込み、大きな溜息を吐いて泣き止んだ。
こんなのでいいのか。 この世の終わりみたいに全身で泣くのに。 そんなに悲しいのに、私が抱きしめる、それだけでいいのか。 それで、すべての悲しみから解き放たれるのか。 たったこれだけで。
なんて簡単なんだろう。
私の服を握り締め、腕の中で安心しきっているアユム。 涙で濡れた目は、もう次の遊びを探している。
だけど、こうして、私がお前を悲しみから救ってやれるのは今だけだろう。 抱きしめるだけで救ってやれるのは。 どんなに力になってやりたくても、お前が自分で解決するしかない問題がこれから山程出てくる。
それは、哀しく、辛いけど。
なんて、ね。 綺麗事を自分に言い聞かせてる。 このくそ暑いのに体温が高い子供抱いてられますかって。
それも夫に「かまって欲しがってるじゃないか。抱いてやれよ。」なんてえらそうに言われると余計むかつく。 それじゃ抱いてる間あんたが洗濯物たたんでくれるの 食事の用意してくれるの片付けしてくれるの 家事一切やらないぼーっとTVの番をするか引きこもってパソコンの前に座りつづけるだけしかやらないあんたが何をえらそうに
いやいや、その夫も今はいないんだし。 あぁそれだけでどれだけ天国か。 夫がいなくなってから持病の頭痛の回数がぐっと減った。 ストレスからもきてたらしいから、当然って事か。 先月末、夫と行ったTDLは最悪だった。 もう思い出したくも無い。 でもどこかにぶつけずにいられないからそのうち書くかも。
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新垣投手、7月MVPおめでとうございます♪ 今年は夏男杉内がいないし、和田投手もいないし、斉藤投手はいまいちだし、新垣君が頑張るしか!
男田口!かっこよかった! 敬遠の後に勝負されてすごい屈辱だったと思うけど見事なヒットでしたね! もう気分爽快!! 「まさか田口がここまでやってくれるとは」みたいな評価が多いから余計気持ちいい。
今月から行き始めたスイミングにアイは燃えている。 「頑張らないとうまくならないもん!」とやる気満々。 しかし泳力テストを見ると最低の「水慣れが出来る」 なんじゃこれ。
だって前のスクールじゃビート板で顔つけしてばた足してたのに。 なんでいきなり「ヘルパー付きで飛び込みが出来る」だけ丸なの? あんたヘルパー無しでガンガン飛び込んでたじゃん。
原因判明。お友達が皆ヘルパー付きのコースなので、一緒のコースが良いんだと。 おいおい。
気持ちはわからんでもないけど、親としては金払ってるわけだし、泳げるようになったら目的達成でとっとと辞めさせたいわけで。 普通にプールで遊ぶ時はヘルパーも何も無しで平泳ぎもどきの泳ぎして遊んでるのに、スイミングではヘルパーで顔つけごっこなんかしてると通わせる意味がわからなくなってくる。
多分、泳ぐ事じゃなくて、お友達と一緒にバスに乗って自分達だけで着替えたり泳いだり帰りの一杯で自販機でジュース買ったりするのが楽しいんだろうなぁ。 子供だけで通うのって初めてたもんね。 新鮮なんだろうな。 まぁ、これもお付き合い、ということか。 こうやってどんどん自分達だけの世界に出て行きたがるんだろう。 いつまで親の手のひらで踊っていてくれるんだろうなぁ。
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斉藤投手がぱっとしませんねぇ。 プレッシャーなのかしら。 彼の気迫あふれるピッチングが魅力なのに、あまり吠える姿が今年は見れないし。 調子が良い時、城島選手が「吠えろ吠えろ〜!」と笑っていた顔が印象的。
そういえば今年好調の山田投手が入籍されたとか。 シーズン中に入籍って珍しいね。 皆、オフにバタバタ入籍するけど。 新婚寺原&杉内みたく、結婚したら活躍しなくなったねーなんて言われないよう頑張って欲しいです。
アユムが時々首を縦に振り「ぅん。」と言うようになった。 まさしく肯定の意味の意思表示のように見えるけど、もちろん意味はあるまい。 それでも「○○だもんねー」と話し掛けて「ぅん。」と絶妙のタイミングで頷かれるとなかなか面白い。 確率は三割といったところか。 三割打てばバッターとしては見事だよな。(←例えが違う) 「ばいばいは?」と言うとちゃんと手を振るようになった。 両手首をぶらぶらなので、手首の体操みたいだが、まぁOKという事で。 帽子を見つけるとアイの頭にかぶせる。 アイの髪をとかしていると輪ゴムを頭につけようとする。 アイが遊びに行くと「あれ?当然私もでしょ?」といわんばかりに靴を足にあて、ベビーカーによじのぼろうとする。 一歳三ヶ月。 ミルクはとっくに卒業。 牛乳をガンガン飲みまくる。 食事はほとんどアイと同じ。 それでもまだ歯が六本なので、固い物は無理。
あぁもう赤ん坊じゃない。 子供になっていく。 つまんない。 これから幼稚園に入れるまではどんどん自己主張が出てきてうざくなってくるんだよなぁ。
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長嶋ジャパン召集。 和田はともかく、城島が抜けてどういうスタメンになるかと思ったら井口が5番ですって。 考えればそうかなぁ。でも今年はいまいちだよね井口。 優勝して今年こそメジャーに行きたいだろうから、ここで頑張ってアピールしないと。 キャッチャーは田口。やったね。 若田部と完投試合?完封試合?した仙台でスタートが切れて嬉しいみたいなコメントがあったけど、勝てて良かった。 またとないチャンス、ぜひ、頑張って欲しいです。
夕食時、「おかーさん、どっちがすき?」とアイが聞いてきた。 どっちって。質問になってませんけど。 「アイちゃんと、アユムちゃんのどっちがすき?」
おお。 アユムが生まれて一年。 いつか来るかと思っていたが、ついにきたか。 というか、やっときたか。この質問。 遅すぎないか?まぁいいけど。
とりあえずお約束「どっちも好きだよ」と返す。 「どっちがすき?」と食い下がるアイ。
「アユムが好き」と返してやりたいがそうもいくまい。 「アユムに内緒だよ」と前置きしてアイの耳元で「アイが好き」と答えてやる。 これで良かろう。
「どこがすき?」 なおもしつこく食い下がるアイ。 こいつ、こういう女なのか。 好きな男にも「ね、あたしのどこが好き?」なんてしつこく聞くタイプなのかな。 それとも単に子供だから?
「えーっと」と考える。 「アイちゃんはトイレでウンチできるから」 「お手伝いできるから」 「お片づけできるから」
思いつくまま並べて、「これって好きっていうより、アユムよりアイの方が手がかからなくて楽って事じゃないかなぁ」と気が付く。 アイが好きなんじゃなくて、アイの方が手がかからなくて便利、って事だよな。
母の内心は関係なく、アイは満足気。
本当に好きなのはねぇ……
ま、いいか。
はぁ。やっと八月か。
今月夫に夏休みは無い。 八月が忙しいとかで、とれるうちに、と七月中に二日ほど休みを取った。 会社から直帰(?)で金曜の夜の飛行機でやってきて、火曜日の朝の飛行機で出勤。 夏休み中のアイは大喜び。 なにせ、一歳児のアユム連れてじゃ私一人ではろくろく遊びに連れていけない。 ここぞとばかりに遊びに連れて行きまくり。 炎天下の遊園地で夜まで遊ばせ翌日は野外プールで水遊び三昧。 翌週はこちらが飛行機で出向いてTDL行き。 あぁもう暑さと人込みで死ぬかと思いましたとも。 お陰で何十年かぶりで日焼けが痛くて眠れない状態まで焼けてしまいましたとさ。 教訓、日傘は人込みでは役立たず。 迷惑以外の何者でもないからね。甘かったです。はい。
そんなこんなで強行軍だった七月。 ある意味、夏休みは終わりだ。 次に夫が来るのは九月のアイの運動会。
「お父さんの夏休みは終わったから次に会えるのはアイの運動会の時だよ」と言うと、涙をぼろぼろ流してしゃくりあげていた。 遊べないのが哀しいのか、自分にかまってくれる人がいなくなるのが哀しいのか、父親に会えなくなるのが淋しいのか。 おそらく、すべてなんだろうけど。
しかしまだ八月。 夏休みはあと一ヶ月。 ある意味、泣きたいのはこっち。 まぁ、親子三人、頑張ろう、アイ。
暁
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