| 2004年01月31日(土) |
元自衛隊員の方と意見交換 |
昨日の衆議院の無茶苦茶な自衛隊派遣承認国会、野党の欠席の中、自民党・公明党の勝手な審議。
私の住む学区の知人で元航空自衛隊の方がいらっしゃいます。 私よりはかなり若い世代ですが、今日は、思い切って「今回の自衛隊のイラク派遣についてどう思いますか?」と質問。
「ウーン、今日は、思い切って言わせてもらいます。派遣は、必要なことだと思うんです。」私が反対であることは承知で、応援もしていただいているのだけれども、今日は・・、と意見を言っていただきました。
続けて「国際的に貢献できる日本を打ち出すべきだと思います。でも、どうしてイラクなのか、については私も疑問に思います。世界には、もっと、日本が貢献する場所は他にもあると思います。」
「派遣は賛成の立場ですが、でも、もっと問題と思うのは、これだけ国民の中で反対の人がいるのに、世論調査でも半分以上の方が反対しているんですよね、どうして、それが、国会で通るんですかね。政治家って不思議ですよね。国民が反対しても関係ないんですよね。そのことのほうが、もっと、問題だと思うんですよ。」
更に「空港だって同じですようね。これだけ、みんなおかしいっていってるのに、工事は進み、結局で出来ちゃうんですよね。自衛隊派遣の問題と同じだと私は思うんです。そのことをどうにかしないと結局、全て、同じですよ。」
極めて正しく日本の政治の問題点を指摘して下さいました。 そして、「自衛隊の海外での派遣を経験してしまったあと、日本の指導的な人たちがどう変わるのか、世界に軍事的に貢献できる日本、ということですごく自信を持つんじゃないですかね。」
議論は続きました。
私のほうから、ドイツもフランスも協力していないんだよね。国際協調を無視したアメリカとイギリス。そこに追随している日本。いままで、日露戦争にアジアの小国が勝利したと、中東諸国では親近感をもたれているんです。でも、それが、今回で崩れます。これって、国益に反していると思うんですよ。
彼曰く「そんなに親近感をもたれているんですか。」と驚いていました。 更に、劣化ウラン弾の話をしました。 びっくりしていました。
今日の静岡新聞・夕刊に静岡市出身の広島在住の嘉指信雄神戸大教授の「劣化ウラン弾の放射能汚染の実態調査、自衛隊派遣の第1の任務とするよう求めている」と報道がありました。
とにかく、大義なき戦争への自衛隊派遣は憲法違反であることをとにかく、言いつづけるしかありません。反対の立場ですが、無事に戻って欲しい、それも本心です。しかし、この状態では死者がでることは十分に予想されます。その時に、私が・たちが、政治家かが、マスコミがなんと声をあげるのか、それが、次の世論を形づくっていきます。想定してはいけないけれども、想定しておく必要があります。
| 2004年01月30日(金) |
『医者には聞けない インフルエンザ・ワクチンと薬』を読む |
母里啓子さん(元国立公衆衛生院疫学部感染症室長)、山本英彦さん(小児科医)さん、浜 六郎さん(内科医・医薬ビジランスセンターJIP代表)の3人による監修で昨年の12月10日、ジャパンマシニスト社で発刊された本です。 日記04年1月10日での「インフルエンザ予防接種は本当に効くの?」の宿題に対する答をしなくてはということから読みました。
と同時に鳥インフルエンザの猛威とインフルエンザはこわい、インフルエンザワクチンの不足というマスコミによる扇動とも思える報道姿勢に疑問があり、そのことのおかしさの再確認のためでもありました。 読んでの感想は、やっぱり、効かないんだ、と言う事でした。 といいますか、インフルエンザワクチンの効果については、前橋市医師会による1980年ー81年から85年ー86年までの7万5000人を対象にした疫学調査によってワクチン接種をしてもしなくても罹患率は変わらず、地域の医療費や超過死亡率もかわらないという、ことが明らかになっていますが、これを越える科学的調査は世界中のどこの機関でもおこなわれていないというないといういうことを再確認できました。
つまり、ワクチンによる軽症化論には、科学的根拠はありません。市民団体によるインフルエンザ予防接種ボイコットキャンペーンや前橋市医師会含め小児科医など専門家の反対もあり、学童への集団接種が94年に廃止されます。当時インフルエンザワクチンは、2000万人分も製造されてていましたが、25万人分にまで減少しました。私含めボイコットキャンペーンに関わった人たちはこれでインフルエンザ問題は終ったと思いました。ワクチンメーカーも5社から2社になりました。ところが、01年予防接種法改正で高齢者へほ勧奨接種として復活し、SARS騒動も加わって昨年は1470万も製造されるにいたりますが、それでも不足しているとキャンペーンされているのです。インフルエンザ予防接種復活に向けた何らかの法改正がもくろまれているのでは疑っています。
本の構成は、 1、インフルエンザはかぜじゃない?インフルエンザってなに? 2、ワクチンでインフルエンザは防げますか?必要ですか? 3、「インフルエンザ脳症」がこわい!なぜ起こるの?どうすればいいの? 4、かぜでも、インフルエンザでも子どもの熱が心配です。 5、かぜやインフルエンザ どんな薬を使えばいいの? 6、治療や予防でできること教えてください。
本の帯に○か×かのテスト問題がでています。 �.錺�チンを打てばインフルエンザにかかっても重くならない。 ��SARS流行にそなえてワクチンを打ったほうがいい。 �B里亮紊す睥霄圓妨造辰討蓮▲錺�チンを打った方がいい。 �ぅ織潺侫襪脇淡�薬。これで軽くすんだ。 �ァ屮ぅ鵐侫襯┘鵐暁松鼻廚脇�本でのみ多発している。 �Σ鯒�剤は脳症の不安があるので使いたくない。 �Д錺�チンで毎年重い副作用被害がでている。 �┘ぅ鵐侫襯┘鵐競錺�チンの効果は宝くじに当たる
答は、�,�ら�い蓮漾↓イ�ら�┐蓮�です。 是非とも一読を、1時間で読めます。
| 2004年01月29日(木) |
まちづくり条例実践セミナーに参加 |
丸子地区の国道1号線沿いにマックスバリューが開店しました。 交通渋滞の激しいこの地区に何故このような大型店が進出するのか。 営業サイドにたっても疑問のわく地域です。
そうしたさなか、大谷の農振地区へのイオン、中田のJR宿舎跡地へのユニーなど大型店の進出がマスコミによって報道されました。大店立地法では、規制はなく届け出制で商業とまちづくりに関して地元の住民や自治体の意見はとおりにくい状況です。
そんな中で、開催されましたまちづくり条例実践セミナー、参加して大変勉強になりました。
第1部は、「集客施設の立地動向と商店街の役割」をテーマに二人の講師による問題提起。長野市の商工会議所の服部年明さんによる「集客施設の立地動向と立地戦略」、大阪市立大学の石原武政さんによる「集客施設の適正配置とまちづくり条例の役割」。 第2部は、「集客施設の適正配置とまちづくり条例の役割」をテーマに3人の講師による問題提起。まちづくり条例研究センターの野口和雄さんによる「集客施設を対象としたまちづくり条例の制定と施策の状況」、京都市の商業振興課の大幡 淳さんによる「京都市の事例報告」、熊本県宮原町の平 逸郎さんによる「宮原町の事例報告」。
服部さん自身がイオンで開発に関わってきた、転勤、転勤のなかで地域に貢献できる大型店のあり方を考える中、転勤を拒否して地域のロイヤリティに答えられる大型店を、と頑張ってきた、そして、退職後に長野市の商工会議でTMOに関わっている、現在の大型店の開発担当者は、3年で転勤、出店しやすいところ、農振規制が外れやすいところ、工業の撤退した跡地など、地域のロイヤリティもない、自らの会社の将来も考えない、目先の利益だけを求めて立地を進め、3年後、5年後に衰退し、撤退するケースが多い、地域の商店街と共存する、むやみに撤退しない、地域に対するロイヤリティ、こうした観点からの進出が求められている、ということを強調されていました。
石原さんは、流通・小売業の役割は、学問的にいえば「生産と消費を効率的に媒介する」「商品の引渡し機関」と定義づけられるがそれだけでいいのか、と問題提起され、消費者に欲望を関知させる機関、華やかな消費を実現し、演出する舞台、町並みを形成し、空間を形成する、そうしたものとして考え直す必要があるのではないか。あるまちの洋服店の店主が、自分の店で買ってもらったものをきて歩ける町を作るのも自分たちの仕事、といっていた、物を売ることとまちづくり、舞台づくりは一体である、この言葉が忘れられない。
商業とまちづくりの関係につい大いなる刺激を受けました。明日も研修です。 今年の1年間、マックスバリュウ、ユニー、イオンと静岡県・静岡市のまちづくりの姿勢が問われる年になりそうです。資料があります。ご連絡ください。
| 2004年01月28日(水) |
映画『ミスティック・リバー』を観る |
クリントイーストウッド監督の作品である。 荒野の用心棒などマカロニウエスタンで一躍有名になったことで知られている。 映画を観ることなど、めったにない高校生の頃、この映画に興奮した.
きのうのスポーツ紙によると、ラスト・サムライの渡辺謙とミスティkック・リバーのティム・ロビンスがアカデミー賞の前哨戦となる第61回ゴールディングローブ賞で助演男優賞を争い、ティム・ロビンスが受賞したとのこと。
ジミー、デイブ、ショーンの三人の物語である。 遊び友達の三人が、あるいたずら事件をおこし、それがきっかけでデイブが性的虐待を受ける。この三人が25年後に再び出会う。デイブは、性的虐待の痛手から立ち直れまま、性的虐待現場を偶然に目撃し、加害者を殺す。この殺人事件が最後までストーリー的には隠され、ジミーの娘の殺人犯として疑われ、ジミーがそれを勘違いしてデイブを殺す。ショーンは、刑事としてこの事件を追い、犯人を発見する。娘の殺人犯は、ジミーの恋人の弟と友達であったことが最後にわかる。
ジミーがデイブを殺す、その同時刻にジミーの娘の殺人犯が発見される、そのサスペンス的シーンが観ている側に極めて高い緊張感を与えていて、どうしてデイブが殺されるのか、殺さないで欲しい、という切ない想いが無残にも裏切られる。幼児期に性的虐待を受けたデイブが、ジミーの娘殺しとして殺される。幼き被害者が、大人になっても被害者となる。殺人によって加害者にもなっているのだが。
ジミーは、一方で若い頃の強盗事件で、自分を警察に売った仲間を出所後に殺していた。その殺された男の息子がジミーの娘の恋人であるという複雑な設定になっていて、観るものにどうしてここまで悲劇を悲劇として観客に強要するのか、と想ってしまうのである。そして、過去の殺人事件をおこしたジミーが、再び殺人事件をおこして、普通に生きつづけるのである。 理不尽がストーリーを引っ張る。
25年後に出会った三人が、何度なく語る共通の言葉。 あの性的虐待事件でデイブでなく、ジミーが、ショーンが連れ去られていたら、その後の人生はどうなったのだろうか、と。 あれは、夢であったのか。
性的虐待事件も偶然性だが、ジミーの娘の殺人も偶然性の中にある。
人生の中の偶然的経験、その偶然がただ1回の人間の人生をその人の個的な人生として作り上げる、アメリカ社会の犯罪の陰に潜む人間の苦悩を描いている作品といえる。重苦しい映画であった。
救いは、最後のシーン。ショーンが殺人事件の解決の過程で家族の意味を悟り、家を出て行った妻の無言電話を相手に自らの生活を謝罪をするシーン。妻がその謝罪に語り始める。この場面に思わず涙が出てしまうのである。つまりは、心傷を癒すもの、それは、人間が強く自己反省にいたった時に持つことができる他者に対する寛容さであることを再認識させてくれる。暴力、復讐、寛容このことの意味があらゆるところで語られている映画でもある。
| 2004年01月27日(火) |
県内海岸にゴミ埋め立て3箇所? |
24日の新聞各社で一斉に報道された富士市今井海岸での旧大昭和製紙の産業廃棄物の埋め立て。
中日新聞見出しには―ずさん埋め立て露呈、富士・汚泥4万トン、浜松・ごみ13万トン、市や企業にツケ、処理 数千万以上が必要 30年以上経過 当時規制なし 海岸寝食”暴く” ーとあります。
それにしても、びっくりしました。 昨年、遠州灘・中田島砂丘で浜松市の埋め立てゴミが海に流失していた問題が明らかになっていますが、県議会環境森林農水委員会でも多くの議員から取り上げられました。私の質問に対して、同じケースが他にも1箇所があるが、そこには建築物が立っており、場所については公表をさけたい、とのことでした。その段階では、2箇所と受け止めていましたが、今回のケースで3箇所目。他にも同様なケースがないかどうか、土木部に調査を要請していますが、あまりにも昔のことで、困難のようです。
また、中田島砂丘で80億円、今井海岸で4億円という撤去費用の試算も報道されています。今回は埋め立て責任は、浜松市、日本製紙(旧大昭和製紙)ですが、海岸だけでなく、こうした問題は他にもあります。昨年12月、県立子ども病院に計画された障害者療養施設に関して、建設予定地の子ども病院・駐車場が、実は、過去に静岡市のゴミ埋立地であったことがわかり、急遽、建設場所を変更しました。土地は県有地です。健康被害などが予測される場合は、昨年2月に施行された土壌汚染対策法の対象になりますが、こうしたケースはどのようになるのか研究が必要です。
一方で、今回の問題のもう一つの側面は、海岸の浸食という問題です。砂浜が昔のように存在していれば、このような形の露出はなかったわけです。
中田島の場合、天竜川の佐久間ダムなど複数のダム建設や、砂利採取で遠州灘への供給土砂量の減少が原因です。国の対策としてダムの中に堆積した土砂を掘削し天竜川に流し込む排砂施設を建設する計画とのことで、総事業費730億円で来年度1億2000万くらいの調査費を計上するとのことです。
何かおかしい。 治水のために作ったダム、ダムが海岸を浸食する原因、土砂を流すために再度の排砂事業。 治水・利水・電力とダム建設を続けてきましたが、その費用対効果、自然との共存の観点から、ダム建設の意味の問い返しが求められているように思います。
| 2004年01月26日(月) |
パソコンとにらめっこ |
きのう、知人が故障していた自宅のパソコンを修理してくれました。 持つべきは友。 意外な費用で元通りになりました。
技術の未熟さに力不足を痛感。 ということで、今日は自宅も戻ってから、インターネットにつないだり、メール接続をしたりで、どんどん、時間がすぎて・・・。
まだ、悪戦苦闘が続きそうです。 結局、集中力の勝負。
久し振りに実家の父・母に電話。 すぐに父・母から手紙が届く。 同封された柏崎日報に同級生の活躍の記事。
父は、19の年に通信兵として満州へ、そしてロシアに抑留される。 母は、関東大震災の年に生まれ、東京日本橋に一時期暮らしたという。
父「久し振りで、元気な声を聞いてうれしかった」 母「私の母は76歳で、姉は74歳で死亡、私は数え年で82歳にもなりました。何時死んでもいい年になっているんだけど」。
私のような年代になれば、親から誰でも聞く言葉からも知れない。 今日、車で外出したが、その手紙を想いおこす。
何故か、涙が、どうしようもなくこぼれてしまった。 どうして、こんなに、涙が出てくるんだろう。 年老いた父・母を遠くに置いているからだろうか。 死を意識しながら生きている両親を確認したからだろうか。 遠くの地で親孝行を出来ない自分に嘆いてのことだろうか。
車の中で偶然に大学生の頃のポップスを聞いていて、あの頃の親不孝を後悔してのことだろうか。
次々に父・母との出会いのシーンが脳裏を刻む。 家の作業場のそばに聳え立っていた、雄に幹が1メートル50はあったポプラのの木。 春先、その傍で堆肥作りをしていた父と母。 そのポプラも台風で倒れてしまった。 台風の時に家族全員で縁側の戸が飛んでいくのを抑えていた記憶。 次々に想いおこすその情景。
世代が変わっていく。 それは、人間の一生とその死の積み重ね。 母「悪いことはしないように」。 この言葉は、新潟「誇る人」田中角栄氏がロッキード事件で逮捕された時に田中氏の母が語った言葉でもある。
いろんなことを考えさせてくれる父・母からの手紙。
| 2004年01月24日(土) |
浜岡原発1号炉は廃炉か? |
中部電力のホームページによると、浜岡原発1号炉は3月再稼動という情報を流していましたが、もう1年間かけて再チェックする必要があるとのことからの1号炉の稼動は延期するとのことです。
この結果については、大歓迎でありますが、これだけでいいのか。
一説によれば、1号炉の再チェックに時間をかけるよりは、5号炉の稼動を急いだ方がより経済的とのことから、1号炉の稼動延期が生まれたとの指摘もあります。当面1年間という条件付きは、もっと時間をかける必要の出てくるということでもあり、廃炉の可能性があるとも読めます。
いずれにしても、運転再開が延びたことは、私たちの指摘が実は的を射ていたことが立証されたことでもあります。原発止めよう!本訴の会の役割がますます大きくなろうとしています。今後に注目を。
以下中電ウェブサイトより http://www.chuden.co.jp/press/nendo/fr_pre2003.html
浜岡原子力発電所1号機の停止期間について 平成16年1月23日 中部電力株式会社
浜岡原子力発電所1号機(沸騰水型・出力54万kW)は、第19回定期点検中に実施する作業の終了時期を本年3月下旬までと計画しておりました。 しかし、シュラウドサポートリング等で確認されたひび割れの調査および評価や、高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検等に相当の期間を要すること、更にはひび割れが確認されている再循環系配管の取替工事期間を考慮し、停止期間を延長することとしました。 延長する期間は、今後の確定的な工程を設定することが現時点では困難であることから、当面、平成16年度末までとします。
なお、評価結果や点検作業等の状況については、内容がまとまった時点でお知らせします。
以 上
(参考) 今後の主な点検作業予定 ○ シュラウドサポートリングの金属サンプル調査および健全性評価の実施 ○ 高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検および確認されたひび割れの詳細調査・評価の実施 ○ シュラウドの全溶接線の点検の実施
| 2004年01月23日(金) |
内橋克人著『節度の経済学』を読む |
内橋克人さんの著書は、読んでいて、いつも心温まるものを感じます。 1990年代以降の新聞での内橋さんの論述を朝日新聞社がまとめたものです。
ミヒャエル・エンデの遺言の話から始まる269ページの書。 <市場原理主義を超えて> <住民自治の原点> <「食の安全}を求めて> <政治のあり方を問う> <「匠の時代」をふたたび>
エンデといえば『モモ』での時間泥棒の話。 何回も読みました。 私にとって、『ゲド戦記』と並ぶバイブルでもあります。
内橋さんは、こうしたファンタジー的夢想と現実をきちんと結びつけて経済を語れる稀有な方です。
いつも感動と刺激を受けてしまいます。 紹介です。
小泉首相の「構造改革なくして改革なし」に対する批判は、ソノ鋭さを象徴。 「錯覚の第1は、過去、日本型成長を可能にしてきた「構造」は既に変わってしまった、という事実の認識いかんに発している。「永遠なる地価上昇」という世界にも例を見ない歪みが喪失してしまった以上、同じ「構造」が前提の「成長」はもはや臨むことは出来ない。・・・第2に「構造改革なくして成長無し」というとき、その成長は何を指すのか。従来型成長、すなわちGDP成長率の数値をもって尺度とするような成長を意味するのであれば、地価動向に大きく依存してきた日本型成長は再び望めるはずがない。・・第3に、「永遠なる地価上昇」によらない経済成長を求めるのであれば、新たな「基幹産業」が立ち上がらなければならない。小泉政権のいう「構造改革」、すなわち規制緩和一辺倒、市場万能の経済政策にそれを望むことは可能か。過去、産業の新旧交代、真の市場創造は、それまで存在しなかった新たな基幹産業の登場によって可能であった。新たな基幹産業はまた新たな技術の創造によって促される。「新基幹産業なくして成長なし」が長い歴史の教訓である」(250ページ)
| 2004年01月22日(木) |
静岡空港凍結!土地収用に反対!国会議員署名新たに22名拡大 |
1月22日13:00より、衆議院第1議員会館第4会議室で、公共事業チェック議員の会の皆さんの働きかけで、空港はいらない静岡県民の会と国土交通省との話し合いが行われました。以下はその報告です。
話し合いに先立って、メンバー全員による国会議員への署名活動の回収を公共事業チェック議員みなさんとともに行いました。
新たに22名の署名国会議員が増えました。200名に向けて今後の活動への大きな弾みになりました。
個人的には、市議会議員の時代に「地方政治の改革と政策研究の充実」を「虹と緑の500人リスト」運動として一緒に活動してきた福島県選出の吉田泉さんにも話し合いにご参加いただきました。吉田さんは、前回、衆議院選挙で落選されていたのですが、今回当選され、このような形での対面に大変感激しました。
同席の国会議員は、中村敦夫参議院議員、佐藤謙一郎衆議院議員、吉田泉衆議院議員、稲見哲男衆議院議員、岩本つかさ参議院議員でした。国土交通省からは、航空局飛行場部管理課、計画課の職員4名が参加し、県民の会は、本来地権者4名を含め約20名が参加しました。
あらかじめ質問を手渡しているので、其のことへの回答からはじまりました。
1、国土交通省の事業評価委員会について
イ)過去2回の評価委員会の公開―全評価委員会が終えてから公開することになっているのでその機会に。
ロ)事業評価基準について―4点。1、県の再評価が国の実施要領にもとづいているかどうか。2、県の対応方針が第三者委員会の意見を尊重しているかどうか。3、第三種空港として必要かどうか。4、全国航空ネットワークでどういう役割を果たすのか。
ハ)学識経験者・マスコミ関係者の意見を聞くとあるが―3点について意見聴取する。1、第3種空港として必要か。2、全国航空ネットワークに果たす役割。3、県の再評価の決定を尊重して対応しているかどうか。
ニ)2月開催の事業評価委員会の概要―有識者からの意見聴取。スケジュールはまだ決まっていない。
ホ)現地調査の必要性―先の航空局長は参議院国土交通委員会の視察の時、官房審議官は昨年に行っている。 県の報告に過誤はないか―評価している途中である。 3月結論は既定か―既定である。
2、県からの説明について
イ)用地取得の現状―本体181ha中177ha,462ha中453ha
ロ)地権者の意向―工事の中止、土地収用の放棄、ぼたんの掛け違いの反省という条件が満たされれば話し合いに応じるといわれている。話し合い解決に向けて手紙や職員の自宅訪問などやっている。国としてはこの状態を見守っている。
ハ)事業進行状況―本体550億 55%、1100億 64%。06年11月に向けて最大限の努力。
ニ)環境影響―きちんと対応。
ホ)土地収用については、見解を控えたい。
3、補助金の扱いについて 補助金申請に付いては、評価をやっている途中で申請をいただく段階にいたっていない。繰越額を確認していないが、繰越になれば、繰越明許手続きをしてもらい来年の執行分になる。04年度と補助金と同じ扱いになる。
4、土地収用事業申請の事業認定について 現段階で申請もされていない段階で、答えられる状況でない。
質問 1、ヒアリングする相手方は特定されているのか―まだこれから。 2、評価基準の3番目、4番目の第3種空港として必要か、全国航空ネットワークに果たす役割は既に設置許可の段階で、議論されているはずだが、もっと具体的に内容を示すべきでは―国内の需要を中心に考える。国際空港とか、貨物とか、リージョナルとかは、既存ストック有効活用の範囲の意味と理解している。 3、離島を除いて地方空港インフラは十分という結論を出しているが―継続の空港を含めてという意味である。 4、識者意見を聞きながら何故地権者の意見を聞かないのカ―今日みたいな形でみなさんの意見は聞かせてもらっている。が、地権者からの意見を聞くという点については持ちかえって検討したい。
など、ほかにも多くの議論がなされました。
参加議員からは、作っても本当に路線は成立するのか、民間からの意見聴取しているのかを巡って厳しい意見が相次ぎました。
住民団体からは、国土交通省は県が話し合い努力を行っているとの認識を示しているが、知事の県議会での「周辺が地権者をそそのかしている」「行く手を阻む小石」などという地権者を侮辱するかのような発言を繰り返している。これで、話し合い努力していることになるのか、国の認識の間違いを指摘しました。
今後は、民主党マニュフェストへの取り入れてもらう件、予算委員会での質問の実現などロビー活動を行っていくことを確認して散会しました。
夕飯当番も一番下の息子が今年大学に行ってくれれば、義務的分担が終了。 のはず。 明日、国土交通省との話し合いのマスコミの方々への連絡や今日・締め切りの原稿を書き上げ、帰宅したのがいつもの2時間おくれの8時。 今日は仕事は終わり。 夕飯の準備はビールでも飲みながらの世界。 塾から帰る息子に間に合えばいいとゆっくり目。
何をつくろうかとスーパーへ。 何の案も持たずに行ったのだが、こういうケースが一番ダメ。 あれにしようか、これにしようか、店内を歩きながら迷うばかり。 食事作りの大変さは、やはり、献立。 家を建てるのに設計図がなけらばと同じ世界。
結局、ものめずらしさにウドを買い、湯がいた鶏肉をみそとマヨネーズと醤油おドレッシング和え、季節はずれのナスとピーマンの油いため(何故か今もなすがあります)、まぐろにとろろ(めんどうくさく刺身に)、きのうの豚汁のあまりを味噌汁の変わりにというメニューになった次第。
大変だけど、料理はやはり楽しい。 ですね。
きのうの夜に三つのお付き合い。 睡眠不足のまま、朝早くにおきて、安倍川駅前で街頭演説。 その無理がたたったのか、1日中偏頭痛。 夜も会合があり、扁桃腺の痛みに。 今日は、早く寝ます。 明日は、北極海から直行の寒波とか。 風邪引かないようにしないと。
| 2004年01月19日(月) |
共同通信・イラク派遣全国世論調査 |
イラクへの自衛隊派遣反対51%。 静岡新聞・共同通信電話世論調査の結果です。 公明支持層に「揺れ」 死傷者出れば撤退 の見出し。
途中見出しで「民主支持層に29%賛成」とあります。
え!と思って、記事を読んでいくと、野党で民主支持層で29、3%。 社民党支持層で36,2%。 共産党支持層で12,4%。 無党派層で30,3%。 当然、ホントなのかなー、どうして賛成なんだろうと言う疑問が湧きます。
因みに、自民党支持層で66,4%が派遣に賛成、ということは単純に反対が33,6%。 公明も66,0%が派遣に賛成、反対が34%。
報道では、政党支持層の「ねじれ」を強調しています。
賛成は、アンケート回答者全体の中で42,8%。
賛成の理由で、イラク復興が日本の国益になる25,8% 自衛隊の派遣は米国に約束したことだから10,0% 自衛隊を国際貢献に積極的に活用すべき49,0% 自衛隊以外の派遣は危険だから12,5%
この中で、野党の支持者が派遣に賛成する理由が、この項目からはちょっと想定しにくいと思うのは私だけでしょうか。
報道では、アンケート回答者の政党支持者のパーセンテージわかりますが、野党の支持者の中での自衛隊の派遣に賛成の内訳はわかりません。 せっかくの時期を得た世論調査。 母数も紹介してもらえれば、読者はもっと詳しい世論の実体を知りえることができるのではと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。
1月17日は、阪神大震災から9年。 95年の1月17日は、私は、たまたま、市議会の会派であった市民自治クラブで同僚の佐野慶子さん、野崎博さんと京都市、西宮市を視察の日。
予定通りに静岡駅に行ったのですが、新幹線が名古屋まで。どうしようか3人で顔を見合わせましたが、私鉄でなんとかと、出発したのです。大惨事を知ったのは、ホテルでの夕刊。まったく、はずかしい限りでした。
2月の始めに、神戸の市議会議員であった井上力さんに連絡をとり、現地に出かけました。井上さんのマンションは無事でしたので、泊めてもらいました。とにかく、あのすごい光景は忘れられません。
あれから9年。 東海大地震は、起きませんでしたが、警戒宣言防災体制が注意報という新しい体制に変わりました。注意報で原発も停止するということも生まれています。東海大地震だけでなく、南海地震、東南海地震の同時発生説も加わり、新たな地震予測も始まりました。それにしても、予知が前提の防災体制です。学会では、予知学を真っ向から批判する学者もいます。
浜岡原発を抱える静岡県、市民による訴訟も仮処分から本訴訟へ転換しました。論点が、かなり専門的になってきていて、その理屈をりきあするのも困難な状況でもありますが、突発型地震を想定した原発震災の被害想定を、また、その場合の避難方法、当然、そうならないための原発の稼動の中止を、きちんと市民の皆さんに伝えていかなくてはならないと、考えているところです。
この間の浜岡の冷却系配管の爆発事故や東京電力の事故かくしにはじまる中部電力の事故かくしも重なって、4機の原発が全部停止するという経験を全県民が共通にしています。自然エネルギーや燃料電池など技術の発展もあります。新しいエネルギー政策の展望も含めて、原発の稼動停止を実現する条件は増大しています。
| 2004年01月17日(土) |
「邪悪な意思をもった危険」とは |
今日は、大学入試センター試験の1日目。 息子を車で送ろうとしたのですが、雪も降ったこともあり、大渋滞。 息子に大丈夫、間に合うからといったものの、これはダメだ、と判断し、途中から息子を歩き始めさせました。そのあとを追っかける形で車を走らせました。結果的には、間に合っていたのですが、受験生本人にあせる気持ちを持たせてしまったことは、親としては猛反省でした。
陸上自衛隊の先遣隊40人が昨日イラクに向け出発しました。 小さな子どもが携帯電話でお父さんの姿をデジカメにおさめる写真が複数の新聞社で使われています。各社が独自でとった写真と思いますが、昨今の報道規制発言をくりかえす福田官房長官の発言を聞くにつけ、何か報道管制でもあって、陸上自衛隊からの提供写真と穿った見方をしてしまいました。でも、家族の側の無事を祈る小さな子どもの切なさがとても伝わってくるスゴイ写真です。
石破防衛庁長官の「現地の人たちの信頼を勝ち得て、それを壊そうとする邪悪な意思を持った危険からいかにして身を守るか。そのことに私どもも全力を尽くしたい」(毎日)の言葉、どのように理解すべきでしょうか。 「邪悪な意思」とは一体なんなんでしょうか。 小泉首相は、「鎖国・攘夷か、開国か」と今日の状況を維新前夜にダブらせました。
「邪悪な意思」も「開国」も何のことはない、アメリカ一辺倒の外交姿勢を述べているだけであり、アジア外交と国連外交への独自外交の欠落を示しているだけです。元旦に靖国神社参拝を行った小泉首相にアジア外交の重要さの意味や、6カ国会議を前にして中国政府との関係改善の意思もなそうです。
野党による、ドイツ・フランス・中国・ロシアなど国連中心主義を唱える国の指導者や政党との外交を強めて欲しいものです。勿論、私たちもヨーロッパの緑の党やアメリカの緑の党との国際的な関係を作り出していく必要性があります。
| 2004年01月16日(金) |
参議院国土交通委員会、静岡空港視察 |
朝、支援者の方から怒りの電話。 参議院国土交通委員会の国会議員が静岡空港の視察にきているのに、あなたは、どうして静岡にいないの、と厳しい批判の声。
静岡に戻って、昨日の視察に関しての各社の新聞報道に目を通しました。 確かに知事の言いたい放題。
「(2%の反対派に)全国的な応援団が入ってきて、話し合いの場が持てないでいる。なんとか円満な話し合いでケリをつけたい」(朝日)、「反対は4軒の地権者だけ。反対運動の支援者への義理があるのかこう着状態が続いているが、円満な話し合いでけりをつけたい」(毎日)「反対運動に全国的な応援団が入ってきた。原理原則を振りかざし、話し合いの設定も出来ない」(読売)。静岡、中日新聞にはこうした内容についての報道はされていませんでした。
自らの失政に対する反省はまったくなく、12月議会での暴言の延長線そのものです。とにかく、事業評価委員会で補助金継続を決めてもらい、ポーズとしての話し合いをやり、相手が何の対応もないので強制収用をやらざるを得ませんでしたというシナリオに沿っているだけのようです。話し合いをやろうという真摯な姿勢は、報道からは、一切垣間見ることが出来ません。
なのに、どうやって、話し合いで「ケリ」がつけられんでしょうか。
このような石川さんを静岡県の知事を続けてもらうことは、静岡県にとってマイナスと考える方がこうした報道を読んで増えていくことはまちがいありません。プール金問題にしても同様です。今日の空港はいらない県民の会・拡大幹事会では、知事の退陣を求めるという姿勢を総会で示すべきであるということが確認されています。
2月のマスコミや識者意見を聞く事業評価委員会の開催の前に、再度、国土交通省との話し合いをと、1月22日(木)午後1時から衆議院会館で交渉ががもたれます。午前中は、国会議員全員にお願いしている署名の回収です。話し合いのあとには、静岡視察を踏まえて、参議院国土交通委員会との話し合いを準備中です。一人でも多くの方の参加が必要です。また、国会議員の皆さんの実像を知る上でもとても貴重な経験になります。是非とも22日は国会へいきましょう。
| 2004年01月15日(木) |
JR瀬戸大橋線からの小豆島に感激 |
始発のこだまで高松へ。 香川県の財政再建プランを知りたくて今日は香川県庁へ視察。
途中、岡山から瀬戸大橋線に乗り換えましたが、瀬戸内海の小島の景色に思わず、「瀬戸は日暮れて ゆうなみ こなみ あなたの島へ お嫁に行くの ♪♪」 小柳ルミコさんの「瀬戸の花嫁」を口ずさんでしまいました。県庁での話を聞いて、みていた島があの豊島・直島であることがわかり、はっとさせられました。
きのうと打って変わっての暖かい1日。海だけでなく、田んぼの風景にも何故か感動をしてしまいました。これって、なんなんだろう?リラックスした気分の表れなのか、50をすぎた人間の郷愁なのか、競争の人生の中で捨ててきた記憶の逆襲なのか短い時間でしたがいろんなことを考えました。
香川県県庁の方からの財政問題についてのレクチャーは、千葉や長野とは違った意味で、学ぶべきことが沢山ありました。いずれにしても地方交付税・臨時財政対策債に対する国の考え方が過去3年間と違った観点で臨んでいるという状況の中で極めて大きな危機感を持っている点では、どこの県も同じであることがよくわかりました。
視察のあと、四国の県議会議員のみなさんとの交流がありました。特に吉野川可動堰を抱える徳島県の新人県議会議員のフレッシュな意見に自分自身、新人議員であることの感覚を忘れないことの大切さを再認識させられました。
昼に食べた讃岐うどん、今、旅のブームでもあるこの高松ではの手打ちうどん、とてもおいしかったです。案内してくれた議会事務局の職員の方に感謝です。
きのうからの寒波。 朝起きてみると風がビュウビュウ。 今日の街頭演説は安倍川駅前。 ウーン。 どうしよう。 バイクで旗棒をもって、国道を走れるかな。 日をあらためようか。
ちょっと、待て、明日は視察で出張。 今日を逃すと・・・。 そうだ、曜日変更でセンター前に行けばいいんだ。 と突然の場所変えの街頭演説。
演説の中身のメインの一つは、勿論、鳥インフルエンザ。 山口県で2万6000羽を処分。 鶏肉の場合は、ほとんどが国産。 鹿児島・宮崎・岩手で生産量の50%。 山口で発生が抑えられれば、アメリカのBSEのようなことにはならない。 静岡県も昨日、県内の養鶏所の検査。
問題は、人間に感染するのかどうか。 報道は2種類の情報を流している。 鶏から人には感染しない、しかし、養鶏所など極端に鳥の近くにいる人には感染の事例がある、そして、ベトナムでは、子どもに感染した。 不安もあるが、インフルエンザにかからないようにするには、日頃の健康管理が大事、過労を避ける、睡眠・栄養を十分に取る、帰宅時のうがい・手洗いと、基本的なことが大事。
とにかく、寒かった。 コートを着ての演説であったし、右手の手袋ははずしたが、左手はつけたまま。 体が、寒さに緊張しているので、演説していて肩がこる。 それでも、支援者が頑張って、と視線を送ってくれるだけで元気が出る。
朝の段階では、こうした状況であったが、夜のニュースでは、厚労省が健康危機管理会議を招集し、鶏から人には感染しにくいが、感染してもインフルエンザワクチンが効く可能性もある、に変わっている。 だから大丈夫を、国民に伝えたいと思うのだけれど、要は、わからないのである。
状況観察をきちんとしなければならない。
| 2004年01月13日(火) |
この時代にマッチする憲法制定運動はありうるのか |
民主党大会が終りました。 06年までに国民主権を柱に憲法改正案を作る、自衛隊の別組織としての国連待機部隊を作る、マニュフェストの深化など採択したとの報道です。
テレビニュースでは、菅代表の憲法改正案の提案のところでの「憲法制定運動」という言葉がクローズアップされていました。
実は、この憲法制定運動は、『公共事業は止まるか』(岩波新書)で知られる法政大学の五十嵐敬善教授の呼びかけで始まった市民版憲法調査会で使われている言葉です。1年間かけた討論の結果は『市民の憲法』(早川書房)としてまとめられています。
この五十嵐さんらの試みは、いわゆる護憲派からも、改憲派からも総スカンで、この意味が何故理解されないのか、五十嵐さん、ご本人から「嘆きの声」を直接に聞いた記憶があります。憲法は本来、時代に合わせて常に国民的議論の中で改正されていくものです。ところが、日本では、こうした民主主義的土壌がありません。というか、50年間の間に憲法が改正されていないわけです。これは、普通に考えればおかしなことです。一方で世界にも稀な9条という武力放棄条項があります。憲法というとこの9条問題としてだけ、実は、大きな議論がなされてきました。
憲法制定運動という時、この9条をさすのか、憲法のあり方、象徴天皇制のあり方、国民主権、基本的人権、環境権など総体をさすのか、それによって受け止め方はばらばらです。私たちが、解釈改憲として、もはや、許容の範囲を越える自衛隊派遣というで実態の中で、さあ、どうする憲法、であるわけです。ですから、ただ、改憲反対だけではすまない現実の中で、改めて、憲法制定運動が問われているわけです。その意味で、憲法制定運動が、9条護憲派からみれば、制定といいながら9条改憲としてしか理解されない状況があります。
五十嵐さんたちが継続して開催してきた学習会に1度だけ参加しました。TBSの筑紫哲也さんと民主党の前原誠司さんがゲストスピーカーでした。話は面白かったのですが、議論がうまくかみ合っていませんでした。勿論、筑紫さんは護憲派で、前原さんは条件付き改憲派でした。いずれにしても、私たちが本当に憲法のあり方を考える民主主義的な土台をどのように作り出していけるのか、まだまだ、その段階にいるという現実の中で9条をかえずに、改正ができるのか、皆さんはどう考えるでしょうか。
| 2004年01月12日(月) |
脱北者支援民団センター |
民団静岡県本部の新年会に参加しました。 いろんなジャンルの来賓の方々も多く、右隣りが元静岡市長の天野進吾さん、左隣りに原田令嗣衆議院議員、と名刺交換を沢山の方とさせてもらいました。 在日韓国人の方々にとっての04年の課題はいろいろのようですが、団長の挨拶の中で地方参政権問題が大きく取り上げられていました。
途中、事務局長の金勇(キム・ヨン)さんから、脱北者支援民団センターからのカンパの訴えが行われました。民団の方々が、こうした運動もやられているんだということを知りました。
チラシには、「助けてください!在日脱北者たちは、みなさんの支援を求めています。北韓(北朝鮮)を脱出し日本に渡ってきた元在日同胞を中心とする脱北者らがこの地で安定した社会生活を送れるよう人道的な立場から援助するため、「脱北者支援センター」を設立しました。」とあります。
拉致事件と核開発公表以降の朝鮮民主主義共和国、いわゆる北朝鮮へのマスコミのパッシングは、相当なものがあります。一体どこまで、本当なのかと思いたくなるような番組もあります。特に、過去の侵略の歴史を抱える私たちが、北朝鮮とは外交も結ばれていない変則的な国の関係の中で、脱北者の問題をどのように考えたらいいのか、私自身、思い悩むことが少なくありませんが、実体をきちんと知る努力が必要であることを強く感じました。
| 2004年01月11日(日) |
1月11日・1時11分に鳴りひびいた平和の音 |
1時11分が近づいてくると自衛隊のイラク派兵に反対する人たちが次から次に青葉公園に集まり始め、タンブリン、アコーディオン、カスタネット、銅鑼、叫び、拍手などが、60秒前、30秒前、20秒前、10,9,8,7,6,5,4,3,2,1、と一斉に鳴り響きました。
殺すな!殺されるな! 呼びかけ人の一人、上原公子国立市長のことばー「私の住んでいる国立市は平和都市宣言をしています。その実現の為に、この国立市から殺される人を一人も出さない、殺す人も一人もださない、それが、市長である私の責任です」。
2月に本格的陸上自衛隊のサマワ出発。陸上、海上、航空自衛隊あわせて1000人。人道支援という名の戦争参加。戦後政治の枠組みが大きく変わります。19日からは国会審議。9条違反、大義なきイラク戦争、中東の石油に関わる日本の国益、イラク特別措置法の矛盾、日米同盟の見直しなど論点は多岐にわたります。
日本の役割は、アメリカ・イギリス軍の撤退と非軍事によるイラク復興、そして国連中心の安全保障の枠組みづくりのための外交的努力です。民主党、共産党、社民党、緑の会議だけでなく、自民党や公明党の中からも反対の声があがるような国民的な世論が必要です。 今まで、集会などに顔もだされていない方々の参加は大きな希望です。次は、2月11日の靖国問題連絡協議会の建国記念日に反対する集会、そして、派遣時期といわれる2月22日の街頭キャンペーン集会、・・・と平和のための市民アクションは続いていきます。
| 2004年01月10日(土) |
インフルエンザ予防接種、本当に効くの? |
30代から40代の女性中心に勉強会を開催している方々の新年会に参加しました。 子育て、年金、教育、ヤングママ分析、就労意欲、空港、政治不信、とにかく、話題が広く、エネルギッシュ、そして、当分どころか、景気の回復を期待できないし、しない、と。 話題の中の一つに、インフルエンザ予防接種はどうしたら。 今年は、SARSの流行を経て、インフルエンザと症状が似ているので、予防接種を受けようというキャンペーンが行き渡り、ワクチン在庫の不足が報道されています。
「予防接種を考える会」の市・県への中止の申し入れは、今年度はなかったこともあるのか、私の周りの方々も大いに迷いが生じているようです。そういう、我が家でも大学受験の息子が「お父さん、インフルエンザ予防接種、受けたいんだけど」といわれる始末。
今からか、20年前に「どうする!予防接種」という8ミリ映画を市民活動の中で監督・脚本を担当した経緯や、日本の副作用を軽視してきた予防接種行政の話、インフルエンザウイルス株の毎年変化、ワクチン株は前年度株を元にする、株は当たらないけど軽症化するというごまかし、インフルエンザは風のすごい奴、日頃の睡眠不足・過労対策・手洗いなど基本生活の大切にしていれば大丈夫と噛み砕いて説明をしましたが、腑に落ちない様子。
参加者の中で、高校受験を抱える方から、学校の受験の説明会で先生から「インフルエンザと診断されたら、受験が出来ない、だから接種を」と説明されたけど、本当?インフルエンザにかかったら、今は、口の中に噴霧する新薬があって、去年、やったけど、すごく効いたわよ、知っている?ウーン、答えられず、宿題に。 それにしても生活の中からのパワー、議会の中で感じる緊張感とは違うさわやかさを感じて深夜自宅に。
| 2004年01月09日(金) |
ドラマ『Dr.コトー診療所』にみる癒し |
今日は、浜岡原発裁判の本訴で、中部電力に対して文書提出命令申し立てが弁護団の力強い言辞によって行われました。 本当は、その報告を書こうと思っていたのですが、出張からの戻り、疲れて早く寝ようと思ったら、『Dr.コトー診療所』が2時間2夜連続の特集番組、とのこと、これは、みなくては、と、標題が変わった次第。
このドラマの主題歌は、いうまでもなく、中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」、「自分の非力を嘆く」のフレイズ。この専門知と権威をもった医師が、「非力」を嘆きながら、「神的医術」を駆使するという仕掛けの中で、人間の感性をゆさぶるストーリーなのです。
見事に、今日も、涙あふれる2時間で、どうしてこうも、うまく、仕掛けられているのだろうと、振り返る始末。この脚本家は、倉本聡さんの富良野塾のでらしい。
倉本聡さんといえば、『北の国から』の連続20年間に渡るヒット作のもち主。これだけでなく、『前略おふくろ様』で萩原健一さんの主演ドラマもあり、数多くの作品のいずれもが、人間の機微に関しては天下一品。自分自身が雪国出身もあり、『北の国から』にはとにかく強いおもいれ。次女にほたると名前までつけ、富良野に家族旅行し、倉本さんのサインまで貰いにいったミーハー。
『北の国から』のあの都会から田舎に戻った黒板五郎さん、技術者が自分が育った故郷で自然環境と悪戦苦闘するその姿にもの豊な現実社会への鋭い批判をみせる、そして、父親が子育てするというスタイルを通して、逆説的に家族愛とは何かかを問い掛けるそのドラマ仕立てに圧倒されたわけです。
Dr.コトーこと吉岡秀隆さんは、『北の国から』のほたるのお兄さんの純君を演じた方であることは、言うに及びませんが、その雰囲気そのまま故に『北の国から』のドラマが重なって、何故か郷愁を誘われてしまうのです。今回は、連続ドラマの総集編を後輩のへき地医療での迷いを重ねて、再録みたいなストーリーですが、癒されてしまうのです。現実の医師の方に聞いたら、1回目の船の中での盲腸の手術で「現実離れ」と、2回目からは観なくなったとのことですが、でも、やっぱり、感動してしまった、今日のコトー。「神的医術」に水戸黄門を思い出さないわけではないけれども、明日は、どんな展開になるのか、楽しみ・・・です。
| 2004年01月08日(木) |
田中康夫知事にお見舞い |
千葉県の次は長野県と長野市を視察。
信州共和国構想を提案した長野県田中知事、期待がわくわくでした。
財政担当者の財政立て直しに向けた並々ならぬ決意。 いろんな資料をいただきましたが、静岡県にどう役立てるか。
長野市と県はやはり大きな緊張関係があるようでした。 それにしても長野市長の保育園の民営化方針に驚きました。
視察後に田中康夫知事のお見舞い。 手術後の状況を大変心配していましたが、とても元気そうで、病室でしっかり、知事業務をこなしている印象でした。 帰りもわざわざエレベーターまで送っていただきました。
今回は財政問題を軸にしましたが、長野県、田中知事の存在で、今、自治体改革、政治改革の日本の知が総結集している状態で、とても魅力的な県になろうとしています。
地元紙では、ゼロウエスト戦略に基づく廃棄物に関する条例やまちづくりに関する条例案などが報道されていましたが、もう一度、ゆっくりと、調査に来たいと思っているところです。
ただ、今日は、日教組の教育研集会が10日から開催されるとのことで右翼が全国から集まり始めていて、警備や交通規制が厳しく、ものものしい1日でした。
夕方から長野県の県議会議員や市民グループの方とお会いしましたが、市民パワーにも学ぶべきことが沢山あり、参議院選挙も含め連携の必要性を強く感じました。
| 2004年01月07日(水) |
千葉県は、02年度決算は82億円の赤字 |
今日は、千葉県と千葉市に行政視察。 テーマは、いくつかありますが、財政問題です。 千葉県が、02年度決算で82億円の赤字決算であったことを知りました。 財政再建団体への転落をとにかく食い止めようという千葉県当局の強い姿勢を感じました。 詳しくは、千葉県ホームページを参照してもらいたいと思いますが、それにして県の補助金の原則廃止の方針に驚きました。 改革派知事、堂本さんの姿勢、応援をした千葉県ネットワーク運動の皆さんはどう考えているのか、大いに関心のあるところです。
千葉市には、静岡県と同様に政令市問題があり、視察をさせていただきました。県とは、静岡県・静岡市同様になかなか難しい緊張関係があるようです。
一つの例にモノレール建設の延伸問題があります。県は、ストップ、市は約束どおりに県は出資すべき、公共事業の大きな転換点です。
| 2004年01月06日(火) |
1月11日平和アクション |
1月11日の「アクション111」(自衛隊のイラク派兵に反対する行動) まであと5日(1月6日現在)と迫りました。 1月11日1時、11分は、これ以上無駄な血が流されないよう、 イラクへの自衛隊派遣に反対し、いっしょに祈り、平和の音をならしましょう、と 全国で共同行動が行われます。
この呼びかけは、国立市長の上原公子さん、北海道大学教授の山口二郎さん、評論家の佐高信の3人から始まりました。事務局は、住民投票運動でおなじみの今井一さんのです。私も呼びかけ人の一人に加わりました。
女優の吉永小百合さんも賛同されています。
静岡では、11日は14:00から青葉公園でで全国と連携してキャンペーン活動が行われます。
是非とも大勢の方々に参加を訴えたいと思います。
全国のホームページ上に当日のチラシがあります。 http://cgi.f26.aaacafe.ne.jp/~actone/
| 2004年01月05日(月) |
ゴミゼロネットワークの壷阪さんの話を聞く |
昨年より、いまや、静岡のゴミ問題を話したら右に出る人はいないといわれるゴミゼロプラン静岡ネットワークの壷阪さんから、ゼロウエスト戦略について、話を聞く機会をと言われていましたが、今日のその機会を得ました。
ゴミゼロウエスト戦略とは、脱焼却・脱埋め立てという新たなゴミ問題への対応を指し示す言葉です。詳しくは、http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet とにかくそのパワーがすごいのです。 私が静岡市議時代に南沼上の清掃工場建替え計画があり、こんな巨大な焼却炉は不要であるとする反対の論理を展開していましたが、壷阪さんに言わせると、今から考えると先見の明があったのだけれど、当時、それを理解する人がいなかった、今、自分がゼロウエスト戦略を語っているけど、まだまだ、理解しようという人が少ない、まずは、そうした主張を展開した松谷さんが、まず、この戦略を理解してほしい、という問題提起でした。 いくつかの宿題がだされましたが、議員とは違う立場からの問題提起に、いろんなことを考えさせられました。
是非とも、ゴミゼロネットのホームページを見ていただきたいと思います。
| 2004年01月04日(日) |
駿府マラソン、10キロ本コースを走る |
3月7日の駿府マラソン。 今日は、10キロ本コースを走りました。 ゆっくり目の走りで、62分かかりました。 あと12分を縮めなければいけないわけですが、本コースとしては、まあまあ。
2ヶ月のトレーニングで、12分を縮めるわけですが、短い距離を全力疾走に近い形で走ったり、10キロを何回も走ってスタミナをつけたり、素人なりのトレーニングです。
一番は、呼吸法ですが、吐いて、吐いて、吸って、吸ってというのを高校時代に習いましたが、今は、いろいろのようです。苦しくなれば、結局、吐いて、吸っての早い繰り返しになってしまうのですが、呼吸方法は大事です。
私の友人で同世代で、43分で走っている人がいます。 どうやったら、そんなに速く走れるのと聞いたら、毎日昼休みに3〜4キロを走っている、そして、家から会社までも歩いているといわれました。
なるほど、日頃のトレーニングが大事。 目標の50分を切るために、努力の始まりです。
| 2004年01月03日(土) |
映画「永遠のマリア・カラス」を観る |
サールナートホールの正月映画「永遠のマリア・カラス」を観ました。 観て感激したSさん、年賀状で「ピンクの薔薇一輪を手に凛として歩くファニー・アルダンのラストシーンの切なさが頭を離れず・・・・」と。
そこで、04年度始めての街頭演説を1時間、センター前(支援者の方に10人位の方に出会いました)でこなしたあとに、新年度のサールナート会員券を活用しようと新館に出かけました。
確かに切なさが伝わってきました。 マリア・カラスの業績の永遠とは何か、を二重にして観せてくれました。
既にオペラ歌手としての名声、日本での失敗から2度と舞台に立たないと決意、その彼女に技術革新、商業主義が覆い被さり、抵抗するも若き頃の美声を現在のカルメン舞台に吹き変えるビデオ化にのる、これがすごい、マリア・カラスが蘇り、まさに永遠。 ここまでの彼女の集中力がすごい、そして、ならばと、トスカを今の声でやりたいと言い出し、挑戦する、これが、できたらすごい、と観ているものの心を動かす、しかし、最後に音楽会社が今の声ではダメ、抵抗するかと思いきや、全てをうけいれる、若き美声を手に入れること、それは魂を売ったファウストのようと、ありのままに、全てを受け入れる、名声は過去の自分に、そして、それがマリア・カラスに与えられた永遠と悟る。
観ているものにとって、そのあるがままを受け入れるその姿勢、そこに、マリアカラスの今を生きることの意味としての永遠性を認識させられる、というものです。
感動でした。サールナートの映画、予告編に目を奪われ、今年は沢山観てみようかな、と思ってしまいました。
| 2004年01月02日(金) |
新庄剛志選手にあっぱれ |
今日は2日。 元旦は雑煮。 今日は、おしるこ。 正月の食事の定番。 そして、伝統の保存食、おせち。 しかし、スーパーは、昔のように休みがない。 正月料理を作る必要もなくなっているのが実体。 誰が伝えていくのだろうか、日本の食文化。
今日は、1日中、年賀状の返事書き。 こんなに、ゆっくりと、終わりの時間も気にせず。 正月ならではのゆったりとした時間。
はがきを出しにいった後は、テレビ。 みのもんたさん司会の「クイズ$ミリオネア」。 ちょうど、プロ野球・日本ハムファイターズの新庄選手の出番。
彼の天真爛漫性がふるに伝わってきた。 ほとんどが勘。 小学校の時に使ったというエンピツころがしてABCDの出たとこ勝負。 ところが、みんな、当たる。 オーディエンスでAとでてもBを選ぶあまのじゃくぶり。 見ている人間にどきどきさせながら発揮するエンターテーナーの才能。 おもしろい。
サンデーモーニングのスポーツのご意見番で張本さんから言われ放題。 しかし、その姿は、からかいながら、怒りながら、期待してもいる。 新庄選手には意外性があり、観客を引き付ける力がある。 大リーガーでは、日本マスコミをずーっと引き寄せていた。 そして、日本に戻って、大リーガーで通用するとは思わなかった。 あっけらかんと言い放つ。
なんと、クイズでは、1000万を見事ゲット。 今年の日本ハム、楽しみだ。 北海道ファンを魅惑することだろう。 新庄選手にあっぱれ。 張本さんは怒るかな。
| 2004年01月01日(木) |
新聞社の年頭社説を読む |
新年おめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。
今日は、朝から、恒例の若葉町の新年の会に参加しました。 そして、そのあと、毎年、近隣の山歩きをしていますが、近くの「池ヶ谷天神山」へいきました。 それでも、旧静岡市・旧清水市が見渡せ、三保海岸や大谷の海岸、伊豆半島も見えて、なかなかの景色でした。
戻って、7つの新聞社の年頭社説に目を通しました。見出しは、
朝日新聞 「軍隊」を欲する愚を思う―節目の年明けに 毎日新聞 アメリカリスク対応が鍵だ―心配はイラクより政治の信頼感 読売新聞 国民の安心が日本再生の基盤―重い決断を要する国家百年の計 日本経済新聞 にっぽん再起動―磁力のある地球国家をめざし出直そう 産経新聞 日本の運命を決める一年―文明社会の重責を果たしたい 中日新聞 混迷の中に教訓が―年のはじめに考える 静岡新聞 試される時代に―何かを越えなければならない
マスコミ各誌の年頭社説は、当然のことながら、それぞれの社の報道姿勢が明確になります。どこの社も、イラクへの自衛隊の本格派兵が、戦後日本政治の大転換であるという点で共通しています。しかし、その是非になるとかなりのニュアンスの違いが浮かび上がります。
朝日新聞 「ここは、過去の苦い体験に基づく「専守防衛」の精神に自負を持ち、「普通の軍隊でない」ことに誇りをもつのがいい。PKOには積極的に加わるが、国際協調の整わない海外派兵は断る。もとより外国での戦闘に一切加わらない」
毎日新聞 「自衛隊派遣の選択は基本的に同意する。対米追従以外に戦略をもたない現状では、行かない選択がもたらすリスクが大きすぎる。しかし、それは主体的な選択ではない。」
読売新聞 「首相は、改めて、自衛隊派が確固とした国家意思に基づいているというメッセージを明確に内外に発信しなくてはならない。」「もう一つ重要なのは、集団的自衛権「行使」容認に踏み切ることだ。」
日本経済新聞 「イラクへの自衛隊派遣は、平和維持から「平和創造」に踏み込む決断だ。この重い決断を、世界の分裂を防ぐ多角的外交を連動させてこそ意義がある。」
産経新聞 「自衛隊が本格的にイラクに派遣されれば、むろんこれまで経験しなかったような危険に遭遇し、犠牲者を出すこともありうる。問題はその時に、日本人がどう対応するかの1点に鋭くかかっている。」
中日新聞 「ゲリラやテロがやまない中での派遣は、外国での武力行使を禁じた憲法違反の恐れ大。また、犠牲者を出すことのようになれば、日米関係も揺らぎます。ことは、自国民、他国民の生命にかかわります。慎重の上にも慎重さが必要です。」
静岡新聞 「命をかけるには確かに状況が悪すぎる。だが、困っている国の為に尽くすことは当然の人道だ。隊員たちの命は重い。安全に、そして大きな成果を挙げて帰国することを祈るばかりだ。危険と判断したときは活動の中止、部隊の撤収をためらってはならない。」
昨年の12月26日の航空自衛隊の先遣隊派遣、2月の本格的自衛隊派遣までまだ時間があります。にもかかわらず、明確な反対論を掲げているのが朝日新聞社だけという今日のマスコミ状況に、危惧の念を持つのは私だけでないと思います。
特に、毎日新聞のやむえない賛成論には、これまでの毎日新聞論調からすると大きな転換という印象です。ただ、日曜日のテレビ番組「サンデーモーニング」での編集委員・岸井成格氏のこれまでの発言からするとこの流れは、ずーっとあったのかもしれません。
さて、私たちは、市民の側で、政治の側で、今ある現実を変革しようとする立場ですから、マスコミの状況を嘆いているばかりではいけません。私たち自身が、この状況をどう作り変えることができるのか、このことを真剣に考えなければ、と思っているところです。一年の計は元旦にあり、この1年間の活動展開をどのようにしていくのか、思案をめぐらせています。
今、言えることは、7月参議院選挙に向けて、第三極の政治パワーをどうつくりあげるかにかかっている、ということです。少なくも、その第三極は、ドイツ、フランス、ロシアなど、アメリカの単独行動主義と明確に一線を画している国の中の緑・平和政治勢力とアメリカの国内の緑・平和政治勢力の国際連携の構築が前提となります。とはいっても、余りに、大きな課題、そして、元旦は余りに短い1日です。
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