shionの日記
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 藤原伊織(4)

「てのひらの闇」
「名残り火―てのひらの闇Ⅱ」

「テロリストのパラソル」も「ひまわりの祝祭」も主人公は社会からドロップアウトした立場の人間だ。
比べ、「てのひらの闇」の主人公の「堀江」は20年もサラリーマン生活を送り、課長という役職についていた。
ただ、その経歴がアウトローに近いせいか普通のサラリーマンのようなしがらみにあまり縛られていない。尤も、退職勧告に従ったためしがらみも捨てた、とも思えるが、降りかかる火の粉は自分で払うタイプ。

仕事は恐ろしく有能で、部下(特に女性)の信頼は厚く、なおかつ首を傾げたくなるほどの慕われぶりで、一匹狼である証のように過去を引きずり、酔っ払っていても腕っ節は立つが、ときに人生を投げたような目をする‥
渋いのひと言(笑)
映画にするなら、奥田瑛二あたりいかがでしょ。
奥田瑛二はねぇ、目が、ちょい危ないトコがいいんだわ(笑)
テレビドラマでは、舘ひろしがやったそうですが‥
何かイメージ違いすぎるんですけど‥‥(v_v*)

それはさておき。
ストーリーテラーとしての藤原伊織は文句のつけようがない。
ただただ、巧いにゃあ~(笑)
1冊目の「てのひらの闇」がかなり派手な構成なのに比べ、2冊目の「名残り火」は多少地味な感じがしないでもない。
読むのなら、順に読んだほうが登場人物の関係がよりよくわかると思う。
さらに言えば、堀江と堀江をめぐる脇役とのやりとりが、1冊目よりは2冊目のほうが何とはなしにコミカルになっているような印象が‥。
その過程が読者の好みの分かれるところかも。
私は気に入っているけどね(^^)

このミステリーにはトリックも不自然な時間もない。ハードボイルドたる所以の、謎は登場人物の心の中にある、というのが最も相応しい。
そして、ハードボイルドにはつきものの、酒と音楽。
管理人、酒は全然ダメなので無視(^^;A
ジャズは得意分野ではないのだけど、1冊目に登場するオールディーズには、かなりにやりとさせられた。
1枚持ってるし(笑)
ジャズもいいかな、って思いはじめたのは藤原作品の影響かも。
特に、ピアノとサックスだなぁ。
ジョン・コルトレーンなんて、夜、独りでじっくりと聴いてみたいじゃないですか。
あー、でも、お酒はナシだけどね(笑)

余談。
藤原伊織は「電通」出身で、同世代の逢坂剛が「博報堂」出身。
実は、我がダーリンは広告業界とは深い縁がある。
勤務先で広告局にいたから。
だから代理店の電通も博報堂も身近な存在だった。
私はダーリンの年賀状を管理していたので、電通と博報堂と大広と読売広告社の方々は嫌でも覚えました(笑)
電通には仕事でよく足を運んだらしい。
もしかしたら廊下ですれ違ってたかもね、って訊いたら笑っていた。


2007年11月30日(金)


 おにゅう~

新しいメガネを作りました。
ドライビング用は免許の更新前に新しいのを作っているので、今回作ったのは室内用。
うっかり外しておいたのを踏んづけて‥わはは‥(v_v*)

最近は30分もあれば作ってもらえるので便利だよね。
今回は近所の眼鏡●場で作りました。
そう、ヨン様たらがCMしてるところです。
韓流は全然興味ないのでどうでもいいんですが、うっかりそれを韓流おっかけの友人にぽろっと零してしまい、えろう反撃食いまして、何で興味ないかを懇々と訴えるハメに‥(v_v*)

ま、そんなことはどうでもいいんです。
2万円でできるんですよ、メガネが。
前回、管理人が作ったドライビング用メガネは12万。
何だ、この差は‥
6個もできるじゃないか。
来年も新しいのを作ろう(^^;)☆\(ーー;)バキッ


2007年11月29日(木)


 まだまだ続くよどこまでも

藤原伊織の話かと思いきや、今日は、書類手続き編です(笑)

改姓に伴い、デスクの上を席巻する手続き書類の山。
最初はメモしたものを1件ずつ赤のマーカーで消してたんだけど、もう、わけがわかんなくなりそうで‥(v_v*)
とうとう箱をひとつ用意して、真ん中から「未決」と「済み」に区切って、その中に書類を入れることにしました。
未決のほうが圧倒的に多いやん(v_v*)

それでも、大本の銀行とカード関係とダーリンの障害者関係は何とか。
現在は、税金関係と生命保険関係が中心。
銀行や郵貯もそうだけど、生保は本人確認が必要なんですよね。
保険金詐欺とか振り込め詐欺とか横行している昨今なので、本人確認を取るのは必定なんだとわかっているのだけど。
でも、すごく面倒。。。
健常者ならどうってことないことも、障害者には厳しい現状です。
電話で確認したり、出向いてもらったり‥書類は私が代筆をするから、その分、書類の数が増える。
従って、デスクの上には書類がひっきりなしに山のように届く。
ああ、もう、嫌だ~~~~~~~!!!orz(ぜぇぜぇ)

でも、これやんないと困るからやるけど。
名前と住所を書く作業で、管理人の目はしょぼしょぼです。
目薬注しながらの作業が続いております。
それと、管理人が苦手な作業のひとつに押印というのがあります。
ハンコ押すのって得意ですか?
管理人は苦手です。
かすれたりこすったり逆さまだったり(^^;A
カウンターなら受付の姉ちゃんに「押して」って押しつけるんだけど、家での作業はそうはいかない。
でも、先日、たまたま銀行の兄ちゃんが来てたとき、生保の書類の押印を全部やってもらったの。
だって、実印だし、割り印とかもあったし(^^;)☆\(ーー;)バキッ

そうそう、喪中ハガキの宛名印字だけは終わったんだよ~
途中で印字しなくなって焦ったけど。
喪中用の切手買ってこなくちゃ‥
切手貼るのも面倒だから料金別納にしちゃおうかな(^^;A


2007年11月23日(金)


 藤原伊織(3)

『ダックスフントのワープ』
これは、すばる文学賞受賞作品でデビュー作になるのかな。
スケボーに乗ったダックスフントのユーモラスな絵が表紙で、ちょっと絵本っぽい印象を受ける。
でも、「テロリストのパラソル」や「ひまわりの祝祭」そのほかの作品と比べると、あからさまに雰囲気が違う。
ミステリーでもハードボイルドでもない。文学賞を取るぐらいだから、こういうのは純文学と呼べばいいのかな?
日本文学部卒というのが恥ずかしいぐらい純文学とは縁のなかった管理人は、ここでとても悩んでしまった(笑)
だって、管理人の卒論は「泉鏡花」だったんだもの。
近代文学はかじっても現代文学とは無縁で、大江や安倍に坂口、丸谷も中上も石川もゼミでは受けたけどちんぷんかんぷんという体たらく‥(^^;A
いま読んでもきっとわかんないと思う(だめだな‥/笑)

それはさておき、
作中で語られるお話が「ダックスフントのワープ」についてなのだけど、最初は「ダックスフントの冒険譚」なのかなって思いながら読み進めていた。
でも、これはそんな甘い話じゃなかった。
ダックスフントの考えること、思うことは、私たち誰でもが日々心の奥底で感じていることと重なる。
作中の登場人物の三人の思いや行動が、ダックスフントの決断と重なり、その結果はどうしようもないほどの切なさを生んだ。
そして、ハッピーエンドを期待する心をあっさりと裏切ってくれる。
思わず、そんな‥って呟いてしまった。
藤原伊織という作家は、私の安直な部分を嫌というほど突いてくれる。
次のページをめくるのを躊躇うような作家ではある。


2007年11月22日(木)


 藤原伊織(2)

「ひまわりの祝祭」を読んだあと「テロリストのパラソル」を読んだ。
こういう緻密で余分なものを削ぎ落とした文章が書ける作家と言うのはどういう人物なんだろう。
きっと頭が切れて、生活スタイルもストイックなのかもしれない、とか思いながら「藤原伊織」で検索してみた。
あれっ?って思った。
意外に、すごいとしか言えないようなスタイルの人だった。

頭が切れるというのは「東大出」と「電通出身」というところから私が思い描いたイメージだったんだけど、ギャンブル好きが高じて1000万円の借金返済のために乱歩賞に応募した‥らしいデス。
それも賞を取る自信があっての応募だから、やっぱすごい人だったんだ。
そう言われてみれば、藤原伊織の作品中に登場する主人公たちのそこかしこに藤原伊織が居たように思える。

「テロリストのパラソル」の主人公の「島村」は、物語の当初、場末のバーテンとして登場する。つまみとして島村の作る「ホットドッグ」が意外にも客には評判がいい。尤も、その店のメニューは「ホットドッグ」しかない。
ここで、「北森 鴻」のあの「マスター工藤」が私の脳裏に浮かんでくる。
マスター工藤は島村とは違って、料理の天才かも、というほどの才能を発揮するんだけど、どちらの人物にも共通するのは「素性が謎」という点。
女の謎って何となくエロチックな部分を想像したりするんだけど、男の謎っていうのは不思議にミステリアスに繋がるみたい。
尤も、それは描き手の力量によるところが多いんだけどさ(笑)
まあ、男は黙って仕事をするとか、生き難い世の中を生きていく男の背中、ってなんとも言えずいいですよね~(どういう繋がりなんだか/笑)

昨日『雪が降る』を完読。
自分が長編好きのせいか、どうにも物足りなさがつきまとうのは贅沢な悩みなのかなぁ。もっともっと読みたいと思ってしまう。
今日は『遊戯』に手をつける。
『遊戯』は未完の作品なのだそうで、巻末に遺作の『オルゴール』が掲載されている。遺作ということばが、とても寂しい気持ちを呼ぶ。


2007年11月21日(水)


 またまた絶賛ハマり中

最近ハマったミステリー作家――藤原伊織

最初に読んだ作品は「ひまわりの祝祭」
ダーリンの書棚に文庫本があったのでちょっと拝借。
うわぁ‥‥ひたすら読みふける。
こんなにも文章に惹きつけられる作家に出会ったのは久し振りだった。
とにかく、巧み。
文章は無駄がなく、ストーリーは巧み。
ハードボイルドの香りもある。
速攻で単行本を7冊買うほどほれ込んでしまった。
娘に話したら「超メジャー作家」のひと言で片付けられ‥(v_v*)
日本人作家のミステリーをほとんど読まなかったことをとっても後悔した。
海外作家のミステリーは大好きなんだけど、日本語の巧みさを求めるのなら、翻訳物は、まずダメなんだよね。
日本語って、割り切れないものを表現できる言語だと思うから。

この一週間で読破したのは

『ダックスフントのワープ』――すばる文学賞受賞
『テロリストのパラソル』―― 乱歩賞直木賞受賞作品
『ひまわりの祝祭』
『てのひらの闇』
『蚊トンボ白鬚の冒険』
『シリウスの道』
『ダナエ』

目下、読破に向けて驀進中

『雪が降る』
『遊戯』
『名残り火 てのひらの闇Ⅱ』

『雪が降る』は短編集だけど「テロリストのパラソル」の主人公の外伝もあって、かなり嬉しかった。

今年、藤原伊織は鬼籍に入っていて、本当に、本当に残念。
もう、新しいものは読めないんだよね。


2007年11月20日(火)


 さん付けの効用

管理人は広島県人なのです。
地域的には大まかに言って関西人の部類に入るのかなぁ。

で、何の話かと言うと。
関西人は食べ物に「さん」を付ける癖がある。
例えば「お豆さん」「お稲荷さん」「お芋さん」「お揚げさん」「お粥さん」などなど。
「お稲荷さん」はもちろん「いなり寿司」のことなんですが、「稲荷神社」のことも
「おいなりさん」って言うわよね。
で、調理をしたものは「さん」が付くけど、それ以前の材料のときは付かない。
「豆」は煮る前はただの「豆」なんだけど、煮たら「お豆さん」。
いなり寿しの材料の「揚げ」は煮てあるから、もちろん「お揚げさん」なわけ。
この辺のきっちりとした境目があるのかどうかは不明だけど。
管理人も昔からそう呼んでいるんですよね。

材料に「お」を付けるのは関東でも関西でもわりと当たり前なことで。
まあ山の手の気取った奥様でなくても、「大根」と言わずに「お大根」と言うのはけっこう耳にするわねぇ。
でも「お大根さん」とは言わないよね。
「にんじんさん」「ごぼうさん」「れんこんさん」は「お弁当の歌」には出てくるんだけどね(笑)

料理番組を見ていると、その辺がけっこう面白いのよね。
「先生」と呼ばれる人たちも調理をしている最中に「お豆さん」とか「お揚げさん」とか言っちゃったりするの。
赤ちゃんことばとは違う、何かこう、ことばが柔らかい雰囲気になるの。
お宅では使ってませんか?


2007年11月08日(木)


 手続き更新中

養子縁組届出は無事に受理され、管理人は旧姓に戻りました。
あーあー、つまんね(笑)

で、昨日は免許の記載事項変更のために免許センターへ。
日曜日だけど平日に更新手続きに来られない人がたっくさん!
駐車場は満杯って感じでした。
幸いに記載事項変更のコーナーは誰もいなくて、ラッキー(笑)
必要なものは免許証と「確認の書類」つまり住民票だわね。
管理人は本籍地も変更したので、本籍地記載の住民票を取っておりました。
ふと、窓口のカウンターの上に目をやると「写真」の文字が。
あ、写真がいるのか。
そうよね、本籍地も姓も変わるんだから新しい免許証になるのよね、と。
すぐ隣りには「スピード写真」のコーナーがあって、まあ、至れり尽くせりね~
なんて思いながら早速に。
管理人、こういうので写真を取った経験がないので実は内心どきどき(笑)
700円を入れて、目の位置と鼻の位置を合わせて‥
うーん、椅子の高さが低い。
椅子の高さを何度も合わせているうちに「それでは撮ります」の声が。
慌てて真面目な表情で正面を向いた途端に、ぴかっ!
おうっ!∑( ̄◇ ̄)!!
外で待っていると、受取口から私の証明用の写真がゴトゴトと出てきました。
うーむ‥指名手配写真のようだ(笑)
窓口にいくと、係りの人が記載事項を照らし合わせながら、「こちらは県内ですので写真は必要ないんですよ」と、のたまう。
え‥。
カウンターの上の文字をよく読むと、どうやら「国外や県外から」の人は写真が必要なんだそうな。
ちっ、700円損しちまった(^^;)☆\(ーー;)バキッ

そんなこんなで、変更の終わった私の免許証。
表はそのままで裏に変更の記載事項がペンで書かれてあった。
何か、意気込んで行ったわりにあっさりだったのでちょっと寂しいかな(笑)
ま、「スピード写真」初めて体験もできたし結果オーライ、つーことでいっか(^^;A

ああ、それでも変更手続きするものは山のよう。
メモに書かれたものを赤のサインペンで1個づつ消していきながら、これが全部終わる頃には来年になっているんじゃないかと。
あ、来年で思い出した、喪中葉書も用意しなくちゃ。
‥やること増えてばっか(v_v*)


2007年11月05日(月)


 改姓

えー、管理人、姓が変わりました。
あ、別に離婚とかじゃないよ(笑)
ダーリンが実家の母と養子縁組をしたので、私も改姓。
旧姓にもどっちゃった (v_v*)
つまんね(こらこら)
とりあえず、今朝、養子縁組届出書を提出したので、明日から様々な手続きが待ち構えております。
まずはー、
免許証でしょ、健康保険でしょ、税金各種でしょ、クレジットカードでしょ、銀行やら郵便局やら生命保険やらでしょ、ダーリンの身体障害者関連でしょ、水道電気ガスの公共料金でしょ、NTTとか携帯電話もあるでしょ、えっと、あと何があったっけ‥
ああ、ネット関連もか‥
手続きって何でこんなにいっぱいあるの~~~(涙)
もう、逃げ出したいよ~((((((((((((((^^;

そんなこんなで、ちょっとまた沈みそう(またかい/怒)


2007年11月01日(木)
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