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■ 家族の入院2
仕事柄たいした病気でも手術でもないことはわかっていたが、 一応、帰宅する前に他の家族へ連絡を入れる。 胃潰瘍手術後、数年後に胃癌が発見された 今は亡き父のこともあるので、 母には黙っておくことにし、兄宅へ電話を入れた。 すると、家に寄って説明してということになった。
タクシーで1メーターちょいしかない兄のところに辿り着くのに、 別のところにも至急連絡しなければならないこともあって、 30分以上かかってしまう。 入ると、 「遅かったねぇ 待ってたよ〜」 家族全員、兄夫婦と母が勢揃いしていた。 あれ? 母? 言わないように言ったはずなのに・・・( ´Д`)
後は、電話で話したことをもう一度繰り返す。 いろんな質問が飛ぶが、 私には同じことを繰り返すことしかできない。 結局、翌日 母と私の二人でまず入院の荷物などの買い入れのため先発し、 面会時間後、兄たちが見舞いに来るということになった。
徒歩圏内のド○キか多慶○で買うと安いのはわかっていたが、 何が必要かわからないし、 病院持込許可レベルもわからなかったので、 病院付属の売店で買うのが無難だろうと、 兄たちと相談して決める。 スリッパ(ホテル仕様) ・・・ 1,890円 冬用パジャマ(中国製) ・・・ 4,980円 長袖シャツ ・・・ 1,670円 高いっっっっ さすが病院!! つ〜か、ホテル仕様って何ヨ・・・( ; ゚Д゚) 他に、 週刊誌や新聞、テレフォンカード、筆記具、電池、 テレビ視聴用カード(記念品にどうぞとなっていた・・・(;つД`) ) などなどを買い込み、 あっという間に、万台達成する。
そして、病室につくと、 ちょうど担当医がいて、状況をご説明申し上げますと 別室に拉致られる。 何枚かの写真がそこで取り出される。 「このようにかなりの広範囲に出血していまして・・・」 「うわぁ〜 ここなんか、すごい荒れようですね」 「・・・そこは噴門口です・・・」 「。。。」 その後、医者は、てきぱきと 噴門部のすぐそばに深い潰瘍があること。 その潰瘍が太い血管にまで達して出血したこと。 運ばれてきた時は、血圧/上:80 しかなかったこと。 手術は全く問題なく成功したこと。 今、一番心配なのは、その貧血の数値が回復しないこと。 肝機能関係の数値にも問題があるので、因果関係をみたいこと。 ピロリ菌の検査もすること。 最低1週間は絶食で、 その後の検査結果がダメなら、もう1週間様子見になるが 良いようなら、その日から1分粥から開始して、 そうこうで入院は最低10日ほどになるだろう。 といったことを説明した。
説明を聞いた後、病室に戻ると、病人が、 「電車の音がうるさくて眠れない」 「向かいの人のかく鼾が・・・(以下同文)」 「暇で死ぬ」 「伸びた髭が気持ち悪いよぅ」 と文句を並べ立てるのを、我慢して聞いてやる。 「会社から着のみ着のままで運ばれちゃったから、 手術後、フォローの電話かけまくってたら、 歩いちゃイケマセンって看護婦さんに怒られて、 車椅子持ってこられちゃったよ (ノ´∀`*)ハハ」 顔色は真っ白だが(地黒なので白という表現は違うか…) 脳みそ・気力ともにしっかりしているようで ホッとする。
そんな時、携帯にメールが入る。 弟からだ。 「血吐いて、○○大学病院で胃洗浄受けて、今点滴受けてる・・・」 ブルータスお前もか・・・! 思わず、フラッと倒れそうになった。
(3に続く)
2005年01月05日(水)
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