◇日記◇
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朝。私が起きあがると、ねこぞーももぞもぞと動く。
つついてみると、顔を出して「起きるの?まだ早いよ?寒いよ?」という。
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ゆきむしが朝の光にきらきらと輝きながら漂っているなかを、近所まで出かける。
綺麗。
昨日、母と話した内容などを思い起こしながら行く。
私の価値観のなかには、母から受け継いだものもあるはずなのに、どうして
共通点をみつけるのが困難なのか、と思う。
私としては、無理に合わせる必要もない、それぞれでいい、と思っているのだが
母はそうではないらしい。
困ったもんだ。
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雨。冷たい雨。気持ちがすーっと落ち着くような雨。
ぬれた落ち葉を踏んで歩いていると、しみじみと、この季節が大好きだと思う。
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昨日、東京に出かけた某○ちゃんは無事なんだろうか、と心配になり
メールをしたら、
バカドモから、次々と落書き満載の腕の写真が送られてきた。
喜々として。
心配した私がばか(笑)
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ねこぞーは、疲れが出て寝込んでいる。
なんかいろいろ、切ない。
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昨日に引き続き、風邪。
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義父といると疲れるのは、彼が義理の関係だから、ではなく
彼から発せられる言葉が、ネガティブなものばかりだからだ、と思う。
正確に言うと、言葉がネガティブな意図を持って、発せらているから。
その場では、にこにこ聞いているけれども、帰宅してからそれらの言葉が
体中にぐさぐさと突き刺さっているのを感じる。
どうすればその『毒』から身を守れるのか、がわからない。
今朝もひとつ、身に残っていた言葉を引き抜いた。
朝の強い光にあてて、言葉のなかの『毒』を静かに溶かした。
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漫画『陰陽師』読了。最後はすごいことになった。
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日曜に姪に会ったときに、彼女が風邪をひいていたので懸念はしていたのだが……
伝染りました。
手も洗い、うがいもし、気をつけていたんだけど、綺麗にうつった。
私ってなんでこう免疫能力が弱いんだろうか。
会うたびに風邪をうつされてる……
でもって、風邪ひくと、かならず、太る…
今年の夏風邪で増えた分の二キロ、まだ減ってない……
2005年10月25日(火) |
すごく寒い。いま7℃。 |
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まだ、右半身のひどいコリが取れない。目の奥が痛む。
昨夜は、二時間かけてゆっくり丁寧にストレッチをした。
そのおかげでぐっすり眠れたが、こうしてパソコンに向かっていると、
また凝ってくる。
なので、今日はもうお終い。
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読書は、北原亜以子『恋忘れ草』
天から才能を与えられた女たちの物語。
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私の毎日の楽しみ昼ドラは、ようやく田園交響楽の風味を醸し出してきたが
(最初は全く違う物語だった)
登場人物の暗い運命を暗示するのに、土砂降りの雨と激しい雷を使うのは止めて欲しい。
ひとりで見てると、結構怖いです(笑)
2005年10月22日(土) |
オイルショック以来の高値らしい。 |
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昨日の午後から、激しい片頭痛。半日寝たのに、まだ治まらない。
一昨日の緊張のためなのか、明日の食事会の予期不安なのか。
どっちでもいいけど、はやく治まってくれい。今朝になってもまだ痛い。
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ねこぞーは『眠る』ということにひどく敏感になっていて、つまり眠れずに朝まで過ごす
ことがここのところまた多くなってきたからなのだけれども、
私の意識が少しでもねこぞーの眠りにいくと、きーっとなる(笑)
私も、朝まで眠れないことがよくあった。だから辛さはよくわかる。よくわかるだけに、
背中をすりすりとマッサージして、足の裏のツボを押して、自然に眠らせてあげたいと
思っても、ねこぞー、拒否の嵐。
なので放っておくと、これがまた、7割の確率で絨毯で寝るんだなぁ。
ストーブがんがん焚いて、その前で丸まって。
ま、仕方がない。ここはひとつどーんと
丸ごと受け止めさせて頂きましょう。
とは思うものの、ここまで灯油の価格が上がると、絨毯寝をするねこぞーのカラダより
ウチの灯油料金の方が気になる。
頼むねこぞー。なんとかしてくれ。
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昨日は、歩いて図書館まで行って、ちゃんと帰ってきた。やるじゃん。
午後はタイヤをかえにひとりで運転していき、
仕事先Aから一旦帰宅したねこぞーを仕事先Bへと送り届け、ひとりで夕食。
大奥を見てから寝た。
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図書館で借りてきたのは『オニババ化する女たち』。
なかなか面白い、と思ったのは途中までで、後半は同じことの繰り返しでダレた。
女性論というには、議論がたりず、民俗学的出産論というには、事例がたりない。
でも、面白かった。10代のうちに読んだらまた違ったかも。
一番興味深かったのは、月経血コントロールの話し。なかなかすごい。
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夕食会が、明後日と決まった。明日は忙しい。もちろん明後日も。
なので、それに備えて今日は休日。
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自転車で10分の距離にある図書館に歩いていきたいのだが、できがたい気がして
逡巡している。
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歩けない、というこの感覚はどこから来るのか。
実際に歩けないわけではない。
でも、私はいつも、歩けないという気持ちに支配されている。
歩くことが怖くてたまらない。
単純に考えると、歩くこと=ジリツすること、へのためらいがあるのか。
あるいは、親に示唆されずに自分で選び取った道を歩くことへのためらいか。
それらを自らに禁止するものは何か。あるいは他者に禁止されてきたのか。
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パニック障害の人は、電車が怖いし、歩いている途中の時間が怖いので(スーパーでレジ
を待つのが怖い、赤信号を待つのが怖い、と一緒)、車や自転車を使うことがよくある。
でも、私の「歩くのが怖い」は、確かにパニック障害によって助長されてはいるけれども、
その萌芽は別なところにあるような気もする。
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先日、何も考えずに毎日400字の架空の物語を書く、ということをやってみたら
(ちょっと自動書記っぽくて無意識とやらにアクセスする手段としては面白いかと思って)
線上を歩く、という物語が出てきたのには、驚いた。
つまりは、そういうことなのかもしれない。
無理矢理、図書館まで歩いてみよう。
…と思ったとたんに、倒れそうだし(笑)
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迷走していた台風の進路が、ようやく決まった。
台風も人も、進路は大事だと痛感する。
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しかし私としては、いつ雪が降るのか、はっきりして欲しい。
「週末、雨は降らない方向にむかいつつあるが、降れば、ところによりみぞれまたは雪」
って今朝言っていたが、
ところってどこなのか
なんかが降るのか降らないのか
降るとしたら、雨なのかみぞれなのか雪なのか
ほんっとうに、はっきりして欲しい。
わかんないなら、わかんないって言ってくれ。
イライラする。もう変えちゃう、タイヤ。ふん。
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もう18日で、そろそろあせりが出てくる頃なのに、全然気持ちが乗らない。
自分の内面を見つめたくない。深みにおりていきたくない。
何も考えずに、表層をふわふわと漂っていたい、そんな気分。
疲れている、というのともまた違う。
この秋の美しい一日のなかに、きよあきのように(笑)、もう二度と自分の
人生に現れない今日という日のなかに、身を置いていたいだけ。
…春の雪、観る気がしないなぁ。
聡子を恋しく思うと同時に、自分のそういう気持ちを憎み、自分に恋心を
起こさせる聡子をも憎む、美意識と自尊心の塊のきよあきのイメージじゃないなぁ…
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読書は、今日からは、恩田陸。『光の帝国』
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昨日の日曜日、ちょっとした用事があってひとりで出かけたのだが、
とある大きな交差点で信号待ちをしていたときのことである。
そこは、近所に高校と大学があるので、いつも学生さんたちで混み合っているのだが、
昨日も自転車でクラブ活動に行く学生さんでいっぱいだった。
私はなるべく後ろにさがって民家の塀近くに立っていたのだが、それでもまだ中途半端な
位置に立っていたのだろう、いきなり横からけたたましい自転車のベルの音を浴びせられた。
みると二台の自転車が結構なスピードで突進してきていた。
びっくりして飛び下がった目の前を、危ないっ、という荒々しい声とともに
一台目のおばさんが勢いよく通り過ぎて行った。
危ないのは、アナタのほう、と思いつつ、まだびっくりして、民家の塀にはりついている
私に、その後から来た自転車に乗ったおばさんは、こともあろうに「しっ、しっ!」と
言った。驚愕。
私もまた、人からばかにされることが多いのだけれども、それでも最近は20代の頃とは
違って、少しはマシになったかと思っていたのだが、そうでもなかった。
それにしてもなぁ、「しっ、しっ!」ってどうよ?
そりゃ、心象風景としては私はねこなわけだけれども、具象としては人間なわけで。
それとも、おばさん、私の心象風景を読み取ったのか(笑)
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今読んでいるのは『天才に尽くした女たち』
ゲーテにそういう奥さんがいたとは知らなかった。
ねこぞーに尽くしているとはとても言い難い私だが、一緒に暮らしてまもなく20年、
天才でもなく自分のやるべきシゴトに邁進しているわけでもないねこぞーではあるが
彼に心地よいと思ってもらえる暮らしを提供するのは、なかなか大変な仕事である。
私、尽くし型じゃなくてよかった。
ねこぞーも天才じゃなくてよかった。本当によかった。
普通って有り難い。
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ミロに、すっかりあたってしまった。
桐野夏生『ダーク』読了。
悪意、あるいは打算でしか動かない人たち。疲れた。
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今日からは、脳の本を読む。中和する。
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今日は、午前中にちょっと来客がある。
その後ねこぞーに昼ご飯を食べさせ、仕事場へ送っていく。午後0時の予定。
帰宅して、洗濯。頼まれシゴトをし、夕方からはラジオチェック。
7時過ぎ、ねこぞーのシゴトが終わる予定。今日は早い。
迎えに行って、夕食。
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まだ10時なのに、もう掃除も済ませ、昼ご飯の支度もあらかたでき、夕食の下ごしらえに
かかっている。これからちょっと近所まで買い物に。
やればできるじゃん、私。
たまーにシャキシャキ動くんです。ねこだけど。
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本ばかり読んでいたので、肩が凝る。背骨体操、ぴらてぃす、など。
また今日から、一週間がはじまる。
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義母の命日が近い。
どこかに行こうか、という話しになっている。
去年は一泊二日で温泉へ。
土曜日もシゴトだし、泊まりがけは難しい、形式化していくのもいやというねこぞーと
形式を重んじる義父の間で板挟みの私。
気疲れ。
義母が亡くなってから、義父の義母好きがどんどんこうじていく。
わかる気もするけれども、反発も感じる。
来週か再来週の日曜日、家で鍋物でもすることで、一件落着をみる。
2005年10月07日(金) |
ヘビがこない呪文を唱える |
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また、一般の住宅で蛇が発見された、といまテレビが言った。
怖い。怖すぎ。
覚えているだけでも、テレビの裏からヘビ、押し入れにヘビ、玄関にヘビ…
怖い。怖すぎる。
そういえば、かなり昔だけれども、世界びっくりニュースで、アメリカで
お手洗いの便器の蓋を開けたらヘビが出てきた、というのをやっていた。
マンションの上か下かの住人のペットだったらしい。
怖い。怖い。怖すぎる。
こういうときは、呪文呪文。
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さて、ねこぞーであるが、10月に入り、なんだかシゴトがめちゃくちゃに忙しく
かつ、出たり入ったりする時間も一定せず、私もなんだか気忙しい。
朝から出かける日もあれば、今日のようにお昼前に出る日もあり、
お昼を食べてから出る日もあれば、昨日のように午後5時にやおら出かける日もある。
行き先も、なんだか一定せず、私がシゴト場まで、あるいは最寄り駅まで送り迎えする
ことも多い。今日はねこぞーお昼はどうするんだっけ?と考えるのも面倒なので
当面、毎日お昼を用意する方向で考えることにした。
朝から出かけても一旦帰って、食べて、また出かけることもあるしね。
でもって、明日は朝から夕方までいなくて、私の送り迎えは必要で、お昼も必要。
明後日は、朝いちで自力で出かけるが、お昼すぎには帰るらしい。お昼はたぶん必要。
で、今朝のことだった。ねこぞー、
「今週も土・日、と働くの」とがっくり肩を落としたと思ったら
急ににこにこと目を輝かせて「日曜日に働く代わりにね、月曜日は休みなの♪」
と言ったのには、憐れを誘った。
あのね、次の月曜日は日本全国休みなんだよ、ねこぞーくん。
気の毒すぎて言えない(笑)
ちなみに、まだねこぞー帰宅しない。今、午後9時20分。
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大きな声じゃ言えないが、実は案外楽しみに見ている昼ドラ。
菊池寛の『真珠夫人』がヒットしてから、作家もの(と私が勝手に呼んでいる、原作が
小説のドラマ)が定着しつつある。
なんと今度は、ジイドの『田園交響楽』。略してでんがく。別に略さなくていいけども。
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しかしまあ、今日、ちょこっと観て驚いた。
なんじゃこりゃあああ、という感じ。
ジイドってこんなんだっけ?ジイドって確かにちょっとアレだし、宗教的にも問題を抱え
ちゃっている風だし、狭き門を地でいくような結婚生活を送っちゃったりしているし、
そのわりには不倫だかなんだかしちゃったりしてるヒトだけど、その作品て本当に
こんなんだっけ?と、がさごそと本棚をあさると、高校の頃に読んだ『田楽』が
出てきた。
ので、ヒマな私は早速今日から読み始めることとする。
ローマ法王からはまだ赦されてないんだっけか?ジイドの本?
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桐野夏生『柔らかな頬』を読んでいるのだが、
北海道弁に、違和感ありありで、内容よりもそっちに気を取られる。
『わや』なんてこんな風に、こんな場面じゃ使わない。
『べ』『べさ』も、ニュアンス違いすぎ。
とっても残念。
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『平気でうそをつく人たち』読了。
そのなかには、ここ数年共依存という言葉で言われている概念、
フロムのいうところの“共生”という概念に当てはまると思われるケースが
紹介されていた。
防衛のために人は嘘をつくのだ、と再認識。
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五千だか六千だかの作品から、言葉の向こうにイメージの広がる作品を選びおえた。
でも、一晩寝て再び五千だか六千だかの作品群に目を通すと、私の選び方が甘い気がして、
果てしなく迷う。
いつもいつもいつも思うことだけれども、評をしたり、作品を選んだり、は
結局自分自身を投影することになるので、かなり怖い。
気分を変えて、今日からは桐野夏生『ローズガーデン』を読む。
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今日から10月。ねこぞーも新しいシゴトにとりかかる。
しばらくの間は、土曜日は休めないらしい。
今朝も、雨のなか、出ていった。
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読書は、『悪について』E.フロム 原題『THE HEART OF MAN』
二十年ぶりに読み返している。
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