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■ 数。
手を振って笑顔で別れた瞬間、
どっと力が抜けた。
壁を殴りたい衝動にもかられた。
だけど、それは、帰ってからだ。
生憎、カッターも持ち合わせていない。
怒りや、悲しみや、憎しみ。
負の感情が一気に押し寄せる。
夜のネオン街を走り抜ける。
「Null,eins,zwei,drei,vier,fuenf, sechs,sieben,acht,neun,zehn・・・」
そこまで数えて、再び繰り返す。
何度も、何度も。
ただ数字を数えるだけで、落ち着くはずもないけれど。
「これ以上、何を望むと?」
震える身体を、押さえて呟いた。
いつも、いつもそうだ。
どうしてこんなに不安にならなきゃいけないんだ。
それでも、私が悪いのか?
誰も悪くない?冗談を言うな。
いいや、言わせてもらうさ。
そんな、葛藤を繰り返して。
耐え切れなくなったときに、呟く、
「もう、嫌だ。」
それに全てを閉じ込めて、歯を食いしばって。
耐える。それ以外、知らない。
何の解決にもなってないってわかってる。
だけど、これを言葉にするのはまだ怖いんだ。
嫌われたくない、のもそうだし、傷つけたくない。
自分だけが傷つけばいい、なんていうのは、
やっぱり綺麗事で、押し付けがましいかもしれないけど。
・・・今日も、閉じ込めて、眠ろう。
そのたび、私は汚く醜くなっていくけど・・・、
こんな思いは、発散しちゃいけないんだ。
誰も、傷つけちゃいけない。
誰も、傷つけたくない。
そしたら、誰も私を傷つけない?
それも、また。嘘。
2002年08月25日(日)
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