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しもさんの「気になる一言」
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2017年01月31日(火) ■
時々、感覚を戻すために「参勤交代」

(CCRCキックオフミーティングの基調講演会)
講師「養老孟司」氏、演題「現代の参勤交代のすすめ」から。
「8割が都会に住んでいる」とデータを示し、
「感覚を押し殺した世界が、都会です」と話し始めた。
「感覚と理性のバランスが崩れたから、少子化になった」と
現代の抱える課題の原因を、サラッと言い放った。
その上で、解決策として「時々、感覚を戻す『参勤交代』」を
提言している。
要は、人間が生きていくには、感覚と理性のバランスが大切、
都会に興味を持つのはわかる。ただ、黒山の人だかりに疲れたり、
つまらないとわかったら帰っておいで、ということだろう。
都会で息が詰まったら、地方の自然を味わうのもよい。
江戸時代は「地方から江戸へ」参勤交代をして刺激を受けたが、
現代はその逆で「江戸から地方へ、感覚を取り戻しに向かう」。
江戸時代の取り組みを真似て、国の政策として、
強制的にある一定期間、地方へ住むことを義務付ける。
そんなたとえ話が、私には引っ掛かった。
「教養とは、人の心がわかる心」と定義した彼は、
やはり「感性」を大切にしている学者さんだったなぁ。



2017年01月30日(月) ■
「PR」と「マーケティング」の違い

書籍「観光立国の正体」
(藻谷浩介・山田桂一郎共著・新潮新書刊・265頁)から。
ある観光の会議で「この本は、目から鱗でした」と紹介され、
さっそく読んでみたら、確かに「目から鱗」だった。(汗)
時間をかけて書き記したメモを、丁寧に読み直す限り、
今後も何度か、この「気になる一言」に登場するだろう。
まず最初にメモしたのは「PR」と「マーケティング」の違い。
「『PR』とは、自分たちのやり方を変えないままで、
どれだけ多くの人に、自分たちを知ってもらうかという活動。
一方『マーケティング』とは、
自分の商品の中身を作り変えるということです」
今まで、自分たちの中身(やり方)を作り変えることをせずに、
人が集まらない理由を、やれ「マンネリだ」、
やれ「予算がつかなかった」と騒いでいるに過ぎなかった。
ターゲット層に合わせて、自分たちのやり方を変えることを
受け入れることができれば、一歩進むことになる。
主催者の都合ではなく、来場者(観光客)に合わせる、
こんな簡単なことなのに、時々、自分たちの都合に合わせていた。
わかっているつもりだったけど、わかってなかったなぁ。(汗)



2017年01月29日(日) ■
若い子を育てるのは面白いですよ

以前、経済産業省「はばたく中小企業300社」に選ばれた
(株)エステック社長(清水町)、鈴木誠一氏が、
表敬訪問で役場を訪れた時のメモが残っていた。
「たまたまです」と照れ笑いながらも、とても嬉しそうだった。
「うちは、たまたまが多いんです」と何度も繰り返しているが、
社長の座右の銘が「努力は嘘をつかない」という言葉であることを
私は何度かお会いして知っている。
その後、受賞した会社の概要などに話すのかと思っていたら、
人材育成について、その想いを熱く熱く語ってくれた。
私たちに向かって「若い子を育てるのは面白いですよ」と、
本当に嬉しそうに話したのが印象的だった。
「そういえば・・」と呟いた後「久しぶりに社員を怒った」と言い、
何かを頼んだら「考えさせてください」という答えが返ってきたので、
「やる前に考えるなんて、うちの会社ではありえない」と言い、
まずは試してみる、行動してみることの大切さを伝えたようだ。
こんなに「人材育成」を楽しんでいるトップは、なかなかいない。
これが会社の気風(社風)に繋がっているんだな、きっと。
私も定年まであと2年、若い中間管理職の人たちに向かって
「若い子を育てるのは面白いですよ」って自信をもって言いたいな。



2017年01月28日(土) ■
ディレクターが終了と言うまで、カメラは回す

映画「マネーモンスター」(ジョディ・フォスター監督)から。
原題と同じ「マネーモンスター」は、テレビ番組名。
財テク・株情報を提供し、視聴者に稼いでもらう番組なのか、
それを信じて株を購入し、大損した若者が番組をジャックする。
その原因を探りながら、隠れた秘密を暴いていく。
ストーリー的には、そんなに目新しいものでもないが、
いつ爆発するかわからない爆弾がそばにある恐怖の中、
その事件の一部始終を撮影し続けたカメラマンが、
事件解決後に、インタビューに答えた台詞がカッコよかった。
「失礼、逃げられたのに、なぜ残ったんです?」
「ディレクターが終了と言うまで、カメラは回す」
映画だから、こんな台詞がサラッと言えるんだ、とも言えるが、゜
カメラマンのプロ意識を感じた台詞だった。
ディレクターとカメラマンの信頼関係こそ、良い番組を作るには
欠かせない要素であろう。
このインタビューシーンを作品のラストに加えたのは、
監督自らの意図だろうか、やはり気になるなぁ。



2017年01月27日(金) ■
「眺め」とは、若い人がみるべきなのだろう。

映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」
(リチャード・ロンクレイン監督)から。
ニューヨークのアパート最上階に住む主人公の老夫婦。
エレベータがないため、辛くなってきたのを妻が気遣い、
売りに出すことにしたのだが、どうしても名残惜しい。
そんな自分を納得させるために、
夫役のモーガン・フリーマンが呟くシーンがある。
「どんなにバカらしくみえても、我が家以上の眺めはない。
だがおそらく、必要な眺めは見尽くした。
『眺め』とは、若い人がみるべきなのだろう」と。
画家の役らしい台詞だな、とメモをした。
自分たち夫婦は、結婚当初から40年この景色を眺めてきた。
2人の想い出がつまった風景は、何事にも変えがたい。
しかしこの素晴らしい眺めを、自分たちだけで楽しむには
もう充分、歳を重ねてきた。
ここらで、この「眺め」を若い人たちに譲ろう・・
そして、何かに気付き、前に進んで欲しい、
そんな気持ちが伝わってくる台詞であった気がする。
いつまでも「特等席」を独り占めするのではなく、
この素晴らしい環境を、次の世代に繋げたいと感じる、
その懐の広さが気に入った。
久しぶりに、ホッとさせられる作品であったなぁ。



2017年01月26日(木) ■
この「ちょっとした」と言う言葉を捨てた

書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。
昨日紹介した、彼女のエッセイ集だが、もう1つ残したい。
季節の変わり目、なぜか、部屋の片付けをしたくなる。
また、PCの中に残された文書などの雑文も削除したい。
そう思うのだが、なかなか「断捨離」が出来ない私に、
彼女のエッセイは、なるほど・・と気付かせてくれた。
「捨てようとする際、ある言葉が頭をよぎるのである。
『ちょっとした』だ。
『これ、ちょっした小物を入れるのに使えるかも』
『ちょっとした旅行に使えそうだわ』
ないよ。ちょっとしたシチュエーションなんてないよ。
私はまず、この『ちょっとした』と言う言葉を捨てた。
そうすると、とても気持ちがよかったのである。」
この感覚が、とても好きだし、実際に試してみたら、
意外とスムーズに捨てられることがわかった。
片付けのテクニックや、整理整頓のハウツー本ではなく、
西加奈子さんのエッセイを読んで、片付くなんて面白い。
文字好きには、どんなアドバイスよりもわかりやすかった。



2017年01月25日(水) ■
成功の美酒に酔う、という言葉を知っているのにだ

書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。
さすが、と言うべきが、当然、と言うべきか迷ったが、
彼女の作品は小説でハマり、読み続けているうちに、
エッセイにまで辿り着いた。(笑)
もちろん表現技術は雲泥の差があるが、気になる視点は、
私の感覚と似ているなぁ、と身近に感じて一気に読み終えた。
ある文筆家にこう言われた・・と綴っている。
「"濡れた"という言葉を頭につけると、
なんでもいやらしくなるのだ。やってみろ』と言った。
濡れた短歌、と言ってみた。本当だ、すごくいやらしかった。
濡れた体は、普通にいやらしいだけだ」
たぶん、私もいろいろ試してみて、本当だ、と大喜びをする。
また「いつか肴に」というフレーズにも反応している。
「『失敗しても、いつかそれを肴に酒を飲もう』という言葉に
助けられてきたのだった。
成功の美酒に酔う、という言葉を知っているのにだ」
これまた、私も「酒の肴に・・」と頻繁に口にする。
そして最後に、ちょっとひねりを加えて、にやっとさせるから、
もう楽しくて仕方がない。
彼女のエッセイをもっともっと、出来ることなら毎日読みたい。
もしかしたらだけど「川柳」も得意かもな。



2017年01月24日(火) ■
子どもや孫が、何十年後に発見したらどう思うかな

S.N.S花盛りの現代、各々が記者となり、毎日もの凄い量の記事が
インターネット上にアップされ続けている。
このインターネットという、情報検索・発信システムが、
これから先、どれほど続くのかは予想できないが、
私が怖いのは、自分は削除したつもりでも、どこかに記録が残り、
何十年も放置されるということ。
例えば、個人の公開範囲が「友達限定」であったとしても、
その友達にシェアされたりすれば、全国に向けて、
いや全世界に向けて、プライベート情報を発信していることに
変わりない、といつも思っているのだが・・。
一番、気になっているのは、子どもや孫の記事や写真を、
可愛いでしょ?とばかり、全国に向けて投稿していること。
撮影場所や撮影時間など、いろいろな情報が記録されている
写真投稿は、犯罪者にとっては、とてもありがたい情報となるし、
もっと気になっているのは、投稿されている子どもや孫が、
何十年後に(その投稿を)発見したらどう思うかな、
ということである。
彼らの知らないところで、自分の赤ちゃん時代の写真などが、
世界に向けて発信されていることに、違和感を覚えてしまった。
自分の写真なら、まだ諦めがつくけれど・・
子どもや孫たちの肖像権は、どうなるんだろうって。
考え過ぎかもしれないが、ネットは便利だけど怖いものでもある。



2017年01月23日(月) ■
予測不能な人間でいたいのだ。

書籍「ドナルド・トランプ全語録」
(手嶋龍一監修・セプン&アイ出版刊・189頁)から。
第45代アメリカ合衆国大統領となった彼が、
どんな人間なのか、誰もが気になるところだが、
私は、彼の発した言葉を少しずつメモしていたら、なんと
コンビニで、この本を見つけて、衝動買いをしてしまった。
そして、一気に読み終えた感想は、私を驚かせている。
なんと「やばい、何度も頷いてしまった」だったから。
暴言王なのか、戦略家なのか、まだまだ分からないけれど、
大統領選の予備選、本戦と勝ち抜いた事実だけは残っている。
本当に「ウツケ」なのか、これも「演技」なのか、
私たち日本人が大好きな戦国武将「織田信長」の匂いがする。
彼の残虐性を嫌う人もいるが、秀吉、家康よりも人間味があり、
好きだと言う人もいる。(汗)
私たちは、「大統領という枠」に入り切らない型破りな人物に、
行動が読めないから「危険」とレッテルを貼っている気もするし、
本当に、まだまだ判断を下すには情報が少なすぎる。
もし、このトランプ語録から、1つピックアップするとしたら
「私は自分がしていること、考えていることを、
人々に把握されることを好まない。予測不能な人間でいたいのだ。」
今の彼の発言、行動の元は、この考え方だな、きっと。



2017年01月22日(日) ■
「おまえ達」ではなく「おまえ」が大切なんだ

映画「日本一幸せな従業員をつくる! 
ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦」(岩崎靖子監督)から。
1時間半に渡り、総支配人(GM)柴田秋雄氏の講演を拝聴した、
そんな感じで、メモが溢れた。
会社(リーダー)が従業員(スタッフ)を守り、
会社に大切にされていると感じた従業員が会社を守る。
その関係があるからこそ、お客も温かいおもてなしを感じ、
ホテルの応援団が、どんどん増えていったに違いない。
多くのメモから、私が選んだのは、総支配人の一言。
「『おまえ達』ではなく『おまえ』が大切なんだ」
スタッフは、きっとこう感じているに違いない。
「(彼は)ひとりひとりを、ちゃんと見ていてくれる」と。
これって、とても大切なことだな、とつくづく思う。
中間管理職の私にとって、上司からはこう言われたいし、
部下にはこう伝えたい、と感じるからだ。
「みんな」とか「あなたたち」といった、複数の単語ではなく、
「あなた」「おまえ」「(名前)」が大切なんだ、必要なんだ、
そう言われたら、やっぱり頑張ってしまいそうだから。
作品冒頭、こんなフレーズから始まる。
「なぜか何度も来たくなる場所」とナレーターが呟いたあと、
「どうも従業員に秘密があるらしい」・・なるほどなぁ。