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2017年06月08日(木) ■ |
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EU側が、手を差し伸べるかもしれない。 |
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平成29年度日大国際関係学部主催(上期市民公開講座) 統一テーマは「世界の『まさか』と日本」 (グローバリズムの修正と世界経済の行方) 講師「庄司克宏」氏(慶應義塾大学大学院法務研究科教授) 演題「欧州社会の構造変化とEUの行方」 (欧州ポピュリズムVSリベラルEU)から。 普段の生活ではあまり縁のない、国際情報・世界経済について、 特に、米国大統領のトランプ氏就任、イギリスのEU離脱など 世界は「まさか」が続いた衝撃的な一年だったため、 その背景にあるものを知りたくて、三島駅北口まで足を運んだ。 私たちが「まさか」と思っていることも、専門家によれば、 「ポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭があり「まさか」では ないのかもしれない。 中でも「まさか」が起きた「英・米」は、 総所得における所得分布の下層40%と上層10%の比較すると 貧富の差が大きいことを示した棒グラフに納得した。 また一番訊きたかった「英国のEU復活はあり得ないか」は、 英国の総選挙結果を注視して見守るとしながらも、 「EU側が、ぎりぎりの段階で『本当にいいのですか?』と、 手を差し伸べるかもしれない」のいう回答に、なんだか、 欧州の連帯感みたいなものを強く感じて、ノートを閉じた。
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2017年06月07日(水) ■ |
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禁じられているということは、できるということです |
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映画「星を追う子ども」(新海誠監督)から。 「秒速5センチメートル」以来5年ぶりに手がけたオリジナル長編作、 その解説を読みながら、あれっ、こちらの作品の方が後なんだね、と ちょっと違和感を感じながら、観終わった。 映画「言の葉の庭」でハマった新海監督作品であるが、 やはり「繊細な心理描写と緻密な映像美」が少なくもの足りない。 「地下世界」のことを「アガルタ」というところから始まり、 いくつかの聞き慣れない言葉が、やや距離感を感じた理由であろう。 そんな中でも、私たちの生活でも応用できそうな台詞をメモに残した。 「アガルタ(地下世界)では、死者の復活は禁じられている」という老人に 「禁じられているということは、できるということです」と問いつめる。 その言葉尻を捉えた、明確な指摘だな、とメモをした。 「出来ますか?」と訊ね「出来ない」と言われれば諦めもつくが、 「禁じられている」と言われると「本来は出来るけれど」の意味を持つ。 言葉の使い方、その裏に隠された意味、もっと勉強しようっと。(汗)
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2017年06月06日(火) ■ |
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ミリーの気まぐれに振り回されるな |
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映画「マイ・ベスト・フレンド」 (キャサリン・ハードウィック監督)から。 「乳がんが見つかったミリー」と「やっと子宝に恵まれたジェス」 この女性同士の友情ってよくわからないな、が観賞後の感想。 「長年つき合ってきた友達」の大切さを否定するわけではないが、 男の視点でこの映画観ると、感動するところがなかった。 突然、ガンが発見されて辛いのはわかるけれど、 それを理由に、浮気をしたり、ワガママし放題の行動には、 映画とわかっていても、納得いくものではなかったから。 「気付いてる? 私はガンなの」と悲劇のヒロイン的な発言に、 「気付いてる? あんたは横柄なガン患者よ。 周りの人が気を遣ってワガママを聞いているのに、 10代みたいに暴走して、もう巻き込まないで・・」と、 ジェスは一度はミリーを突き放すけれど、 彼女の「反省してるの」のワンフレーズで仲直りする。 そんな様子を見ていた、ジェスの夫の口にする嘆きに頷いた。 「彼女は大事なときに割り込むテレパシーか?」 「ミリーの気まぐれに振り回されるな」などなど。 どうしても素直に感動できない私は、やはり冷めているのかも、 邦題の「マイ・ベスト・フレンド」に振り回されたかな。(汗) (原題「Miss You Already」)
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2017年06月05日(月) ■ |
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こういうのを「大きなお世話」って言うんだよね |
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柿田川公園散策での1コマ。 八つ橋を過ぎて、駐車場に向かう途中に、 倒木の切り株が「ハート」の形に似ている、ということで 誰かが「自然の贈物♡ハート♥ステキな予感」と パソコンのワードで打ったような文字で印刷し、 防水のためかパウチ処理をして、それをハートの形に切り、 その切り株に、紅白の紐で結んである。 それを眺めていた大学生らしき若者たちの呟きが聞こえた。 「これって、押し付けがましいね」 「この説明がない写真が撮りたいのに・・」 要は「君たちに教えてやってるんだ、写真に撮れ」みたいな 説明がどうも嫌らしい。 さらに、SNSなどに投稿する写真のキャプション(説明)は、 自分で工夫したいのに、勝手に書かれて強く結ばれている、 そのプレート文字まで撮らなくてはならないなんて・・と驚き、 「このセンス、笑えるね」とまで言われてしまった。 「自然の中に、こんな不自然なコメント・・いらねぇ」とか、 「こういうのを『大きなお世話』って言うんだよね」と言い放った。 そんな会話を通りすがりに耳にした私であるが、実は同感。 公園内の景色の中に「自然のハート形」なんて、 いろいろなところで、いっぱい見つかるからなぁ。
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2017年06月04日(日) ■ |
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59歳「柿田川大学」学長就任。(笑) |
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59歳の誕生日を迎え、50代最後の1年をどう過ごすか? G.W頃から、けっこう真剣に考えていたが、出した答えは 「柿田川大学」学長就任。(笑) 生態系の多様性を特徴とする「柿田川」を題材に、 多様性をキーワードに「コミュニティ組織」を考えたら、 遊び感覚で「柿田川大学」を開校し、その初代学長に就任、 そんな夢みたいなイメージが浮かび上がった。 今まで、仕事では「課長」という肩書きを持ちながら、 その他で「委員長」「会長」「先生」などと呼ばれたが、 唯一呼ばれたことがないのが「学長」だっただけのこと。 (もちろん「教授」や「准教授」などもありませんが(汗)) だから「柿田川大学 学長」の名刺が欲しくなった。 世の中に「社長」の肩書きを持つ人は数多いけれど、 「学長」の肩書きを持つ人は、そうはいないだろう。 本当はこれ、定年退職後の楽しみにしていた構想だけれど、 これも何かのタイミングかな、と踏み切ることにした。 完璧に体制が整ってから「開校」がいいんだろうけれど、 動きながら、そして様子を観ながら形を変えていく方が 私にはあっている気がしたから。 さて、まずはFacebookページ「柿田川大学」の公開からだな。
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2017年06月03日(土) ■ |
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日出る国と月昇る国の物語 |
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映画「海難1890」(田中光敏監督)から。 冒頭、こんなフレーズで始まる。「1889年(明治22年)7月 日出る国と月昇る国の物語は、この小さな島で始まった」 題材となった「日本とトルコの友好関係」を考えると、 これはキーワードになるな、とメモしたが、 なかなかその言葉の意味が理解できなかった。 しかし、両国の国旗を眺めて、なるほど・・と納得をした。 国旗のマークが「日本は太陽」「トルコは三日月」。 この映画で、私は「トルコ」という国が好きになってしまった。 特に、私たちの記憶に新しい「1985年、イラン・イラク戦争」の時、 日本政府でも危険だと、救援機を送らなかったのに、 トルコ政府は、95年前に自国の民が日本国民に助けられたから、と 自分たちの危険を省みず、日本人215人を助けてくれた。 あの救出劇から約30年、もし同じようなことが起きたら、 現代の日本人は、困っているトルコ人に手を差し伸べられるだろうか。 最後に、こんな台詞もある。「人びとの真心が国を動かす」 そして、自国民より、他国(日本人)を助けなさい、と命じたトップに 「国民からの電話が鳴りやみません。この救出劇を誇りに思うと。 非難はひとつもありません」の報告がされる。 その報告を受けたトップが胸を張って、こう言う。 「そうか、私はそう言ってくれる国民を誇りに思う」と。 映画とわかっていても、カッコいいなぁ、この国のトップは。
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2017年06月02日(金) ■ |
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ひと息つきましょう |
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私が、疲れたなぁ、と思う頃に、タイミングよく 「ひと息つきましょう」とメッセージが届く。 正体は、Apple Watchの「呼吸」というアプリ。 画面を触ると、前回実施した日時とBPM(心拍数)が表示され、 私が「開始」の文字をタッチするのを待っている。 「静かに、自分の呼吸に意識を向けましょう」という アドバイスメッセージ。 さらに「息を吸って」「息を吐いて」と続き、 手首に軽い振動を与えながら、呼吸のリズムを整えてくれる。 1分が終わると、BPMと共に「もう一度深呼吸」の表示も。 このデータが、iPhoneのヘルスケアのアプリに自動転送され、 私の健康データが蓄積されてくる。 この話は、また別の機会にするが、今回は「ひと息つきましょう」。 パソコン相手に仕事をすると、誰かが声を掛けない限り、 何時間でも画面とニラメッコ、ということもあり、 知らず知らずに、頭の中が煮詰まる。 そんな時に届く「ひと息つきましょう」というフレーズは、 Apple Watchの定期的な作業かもしれないが、妙に嬉しい。 庭師などの職人は、時折「一服」しながら、仕事の全体像を眺め、 進捗状況を確認、そんなことをしていたらしい。 「ひと息をつく」って、大事なんだな。
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2017年06月01日(木) ■ |
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今のうちに、出来るだけページをめくりたい |
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「最近、映画の一言が多くて、本の一言が少ないですね」という メールをいただいた。 確かに、気になる一言に、書籍から引用した一言が減った。 しかし、本を読んでいないわけではなく、読書時間は、 確実に増えている。 ただ、最近の傾向として、以前読んで本棚にしまっておいた本を 読み直しているから、メモしながら読むことが減ったに過ぎない。 もちろん、読み直すことで、新しい発見もあり、 「気になる一言」で紹介したいフレーズも見つかるが、 今は、何も考えず、ただ読み込むことが楽しい。 歳を重ね、だんだん文字が読みづらくなってきたので、 今のうちに、出来るだけページをめくりたい、とも思う。 結局、スマホで書籍を読むことはせず、紙媒体の文庫本を手元に置き、 少しでも空いた時間があると、読みかけた部分に挟んだ栞を探って、 自分だけの世界に入り込む。 問題は、蒲団に入ってから本を開くと、1ページも進まず、 睡魔に負けて、爆睡してしまうことかな。
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2017年05月31日(水) ■ |
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2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ |
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映画「彼女と彼女の猫 Everything Flows」(坂本一也監督)から。 「新海誠監督コーナー」に置かれていたので、迷わず手にして 帰宅後、期待して鑑賞したら、なんと「原作」だけだった(汗)。 作品としては、あまりにも短いし、レビューを書くことも迷ったが、 せっかり、新海監督の縁で観ることになった作品なのだから、と 短いながら書き留めたメモを整理してみたら、 飼い猫「ダル」の気持ちを通じて、ペットの気持ちになれて、 18年間一緒に暮らし、数年前に他界した「愛犬」を思い出した。 飼い猫「ダル」は、こんな気持ちで毎日を過ごしている。(らしい) 「僕は僕の時間を生きている。彼女は彼女の時間を生きている。 だから2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ」 このフレーズを読み返して、思わず涙腺が緩んでしまった。 家族の人間が働きに出かけ、1人(1匹)で帰りを待つペットたち。 こんな気持ちでいたなんて知っていたら、帰宅後にもっともっと 遊んであげればよかったなぁ、と感じてしまったからだ。 また、それはペットに限らず、家族でも同じことが言える。 朝早く出かけ、帰宅する夜まで、それぞれが別々の時間を過ごす。 だからこそ、夕食など一緒に過ごせる瞬間を大切にしなくては・・と 短いアニメ映画から教わった気がする。 感想とはズレているが、こういう鑑賞の仕方も悪くないなぁ。
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2017年05月30日(火) ■ |
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京都彩る「青もみじ」 |
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地元紙の夕刊に「紅葉の名所をだとる」と特集記事を見つけた。 タイトルは「京都彩る『青もみじ』」。 キャッチコピーは「秋に劣らぬ絶景満喫」。 そのとおりだなぁ、とメモをした。 さらに、リードを読むと 「初夏から夏、京都を彩る『青もみじ』。モミジの青葉は 強い日差しを受けまぶしく緑に輝き、雨にぬれれば一層美しさを増す。 京の東、紅葉の名所を南から北へたどった。」とある。 私が「桜」より「モミジ」の方が好きだから、こう思うのかも知れないが 1年のうち、何度も楽しめるのはモミジだろう。 「もみじ」と入力し、漢字変換させると「紅葉」と表示されるが、 モミジの魅力は「紅葉」だけではないぞ、と不満に思っていたので、 この「青もみじ」という単語は、とても気に入った。 写真にすると、その鮮やかさがなかなか表現できず、 あまり見栄えしないが、実際には、モミジの葉が雨に濡れていたり、 そよ風に揺れていると、しばらく立ち止って深呼吸したくなる。 さて「柿田川公園の青もみじ」に会いに行ってこようっと。
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