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しもさんの「気になる一言」
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2017年06月28日(水)
なんだぁ、こんな遠くから観るんだね

土日などの週末、柿田川公園を訪れる人たちの会話が
私にとっては、とても参考になるシリーズ。(笑)
(勝手に、シリーズ化していますが・・)
今回は、若い女性おふたり。
会話に耳を傾けると、どうやら「湧いているところ」が
近くで見えると思ってきたらしい。
(東京から伊豆に旅行に来たって感じでした)
第一展望台降りてきた2人、まず発したのが
「なんだぁ、こんな遠くから観るんだね」。
写真や動画で調べて、砂が勢いよく吹き上がる様子を
間近に見えると思ったらしい。
だけど、大きな湧き間に驚き、持参した双眼鏡片手に、
しばらく言葉も発せず、眺めていたのが印象的だった。
観終わった後「生きてるって感じだね」と呟き、
大満足の様子で「次、青い湧き間、見に行こう」と、
第一展望台を後にした。
もらったヒントは、もう少し近くで見られる工夫か、
誰でも使用可の、常設望遠鏡かな。(汗)



2017年06月27日(火)
似顔絵描くの、すごく難しい顔してます。

映画「東京オアシス」(松本佳奈・中村佳代監督)から。
知らない間に、30分が過ぎてしまう・・そんなストーリー。
「僕は悪い人かもしれませんよ」と呟く加瀬亮さんに、
小林聡美さんが明るく言い返す。
「こんなにたくさんのレタスの段ボールを積んだ人に、
悪い人はいませんよ」
あれっ、映画「かもめ食堂」の「ガッチャマンの歌を
完璧に覚えている人で、悪い人はいませんからね」と同じ?と
メモを取っていて、思わず笑いが・・。
今回選んだ一言は、まったり流れる場面が続く中で、
撮影現場から逃げ出した女優トウコ役の小林さんに対して
動物園で出会った、(たぶん美大を)5浪している女性の台詞。
「似顔絵描くの、すごく難しい顔してます。
ここがポイントだっていう部分がないんです。
だからって、印象が薄いってわけじゃないし・・
なんというか、捉えどころがないんですよね」
さすが美大受験生、常に絵の対象になってしまう観察力が、
私を驚かせた。
でも、なんでも「気になる一言」の対象にしてしまうから、
驚かれたことがある。
いい映画なんだけど、あまり印象に残らないってことも、
それと同じ感覚なのかなぁ。



2017年06月26日(月)
彼は、私のパートナーだから

わが町の海外姉妹都市である「カナダ・スコーミッシュ市」から
女性市長(Mayor Patricia Heintzman)が、来町した。
2日目、私とともに同行した課員から「翻訳アプリ」を教わり、
まったく話せなかった初日に比べ、飛躍的に会話が増えた。
自分の伝えたいことを、スマホのマイクに向けて話すだけで、
「日本語」から「英語」に変換してくれる。
滑舌の悪い私のことだから、時々、誤変換があるけれど、
それでも、これを英語にするにはどうしたらいいのだろ?という
極度のストレスから、解放されたから。
箱根案内の車中では、お互いの国歌をアカペラで紹介したり、
(私の「君が代」(アカペラ)を知らない間に、録音されてた(笑))
食事の前はも手を合わせて、必ず「いただきます」を教えたり、
和やかな雰囲気が包まれて、会話が楽しくなった。
夜は、前日の「晩餐会」とは少し趣きを変えて、
彼女にとって初体験の「回転寿し」で食事を済ませ、
ちょっとお洒落な場所で「カラオケ」を楽しんだ。
もちろん、彼女のおもてなしが目的だから、英語の歌を数曲。
さらに、調子に乗って「How about duet?」と私。
2人は、カーペンターズになったつもりで
「トップ・オブ・ザ・ワールド」を酔いにまかせて熱唱。(汗)
そんな関係になって、彼女の口から最高の賛辞が。
「彼は、私のパートナーだから」(たぶん、カラオケの・・)
でも、本当に嬉しかったな、このフレーズ。



2017年06月25日(日)
自分の口で彼女に、柿田川の魅力を伝えたい

わが町の海外姉妹都市である「カナダ・スコーミッシュ市」から
女性市長(Mayor Patricia Heintzman)が、急遽来日した。
実は、中国に用事があり、せっかくアジアに行くのだから、
姉妹都市の「清水町」に寄ってみたいな、と思い立ったらしい。
日本「初来日」なのに、京都などにも寄らず、目的はわが町のみ。
そんな突然の連絡を受けて、全てのスケジュールを調整し、
国際交流の所管課長でもある私が、英語が得意な課員とともに
彼女の滞在期間中、おもてなしをすることになった。(汗)
しかし、久しぶりの外国人を前に、緊張して思うように話せない。
いや、話していることは、何となくわかっても、まったく話せない。
話題が見つからない、ってのが本音のところ。
柿田川公園を案内しても、伝えたいことの10パーセントも話せない。
こんなに話せなかったっけ?と、けっこう落ち込んだ。(涙)
だけど一所懸命、私の英語(?)を聞きとろうとしてくれた彼女のお陰で、
「もう一度、英語を勉強したい」と感じたのも事実。
「自分の口で彼女に、柿田川の魅力を伝えたい」と思えたからだ。
今回、自分の「英会話能力ゼロ」を再認識したから、
毎日、少しでもいいから英語を耳にする環境を整えること、と悟った。
2020東京オリンピックまで、あと3年。少しは役に立てるかな。



2017年06月24日(土)
すご〜い、おみゅずがわいてるぅ

土日などの週末、柿田川公園を訪れる人たちの会話が
私にとっては、とても参考になる。
多くの観光スポットから、わざわざこの地を選んだ理由、
それが、知らず知らずのうちに、口に出るからである。
今回は、幼稚園児くらいの年齢の男の子の台詞。
第一展望台から眺めた「湧き間」を見ながら、
「すご〜い、おみゅずがわいてるぅ」
たぶん両親が「お水が湧いているところを見に行こうね」と
教えたのかもしれない。
しかし、それでもその光景を目の前にして、彼は彼の感性で
「すご〜い」と発したのだと思うと嬉しくなった。
やはり、私たちが彼ら世代に残してあげるのは、
特異な「地質鉱物」からの「湧き間」であると確信した。
きれいな水だけなら、全国、どこにだって存在するし、
この湧いてくる仕組み、この湧水量の秘密など、
どこにも負けない「湧き間」にもっとスポットを当てたい。



2017年06月23日(金)
文化を壊して、お金に変えてたの、一生懸命、国中で・・

映画「野のなななのか」(大林宣彦監督)から。
「北海道芦別市を舞台に描いた人間ドラマ」らしいけれど、
芦別市の名所旧跡の案内的要素もあるからか、
2時間51分(171分)は、とにかく長い。(汗)
さらに、最初から最後まで演劇の舞台のようなテンポで、
台詞が交差しあうのだから、観賞後、どっと疲れた。
しかし、メモしたくなるような台詞は多かったので、
停めては戻しメモして再生、の繰り返しだから4時間はかかった。
中でも、私が気になったのは「第14章 そして、現代。」の章。
赤毛のアンの家とか、カナディアン・ワールドと称した廃墟などを
指差しながら、芦別市の歴史を振り返るシーン。
「まちおこし・・まち壊しだったかな?」と溜息をつき、
「まちおこしってのは、日本中の流行りだったからね」と嘆き
「『炭鉱』から『観光』へ、だったわね、ここは」と思い出した。
さらに、話を続けて、こんな会話が・・。
「京都の鴨川に、パリのセーヌ川の橋を架けましょうだなんて話も」
「それは文化の破壊だね」
そして最後に、こうまとめてある。
「文化を壊して、お金に変えてたの、一生懸命、国中で・・」
いかにも、一時代前の「まちおこし」と表現していたが、
実は、現代の「地方創生」への警鐘ではないか、と感じたからだ。
日本が「観光立国」を目指しているからって、資源もないのに
「観光」を目玉にして、人口減少を解決しようとする地方に対して。
「まちおこし」って、流行りで行なうものじゃないからなぁ。



2017年06月22日(木)
質問に答えるだけでは会話とは言わない

カナダ・スコーミッシュへのホームスティ事前研修から。
コミュニケーションの話をしていた時だったかな。
突然、中学生の参加者に向けて、矢継ぎ早に質問を浴びせた。
質問は「Do you like 〜?」のワンパターンであり、
難しい単語ではなかったので、周りの人も安心しながら、
2人の会話を見守った。質問された彼の答えは、全て「Yes」。
たぶん、私も同じ答えをしたと思う。
それを終えて、講師のマイケル・トンプキン氏は、
これは「a one-way relationship」(一方通行の関係)だから、
「会話(交流)とは言えない」と言い切った。
はじめは「えっ、ちゃんと答えていたのに」と思ったが、
質問に答えているだけで、質問をしていないことに気付いた。
「and you?」が足りなかった、と。
「あなたは〇〇が好きですか?」「はい、あなたは?」「私は・・」
これで会話として成立したことになる。
たしかに私が習った「会話」の一番目は、挨拶の仕方も、
「How are you?」「I’m fine thank you, and you?」
必ず、答えた後に、相手に同じ質問を返している。
振り返ると、仕事でも、家庭でも「会話」しているかなぁ、私。



2017年06月21日(水)
「人」が増えると「仕事」も増える?(笑)

「情報交換会」と称する「宴席」では、
あまり仕事の話、不平不満の話はしないようにしているが、
それでも、同業者(公務員)と話していると、
ついつい職場の話になる。(汗)
たしか「権限委譲の話題」で盛り上がっていた時のこと。
「仕事が増えて、人(職員)が増えるならいいけれど、
人(職員)が増えたら、仕事も増えるってことないですか?」
「そうそう・・」その場にいたメンバーが揃って頷いた。
「ニワトリが先か、タマゴが先か」ではないが、
自治体って、民間ではありえないことが時々起こる。
課名や係名とか、あまり関係なさそうな仕事が、
人が増えることで、ついてくる。(笑)
その結果、仕事がより細かく分割されて、
その人本人しかわからない仕事が、どんどん増えていく。
だから、その人が突然、長期の休暇に入ってしまうと、
仕事の進捗状況もわからなければ、報告書類・懸案事項すら
パソコンや机の引き出しにしまわれたままの状態が発生する。
長い公務員生活の中で、そんな光景を何度か見てきたから、
自治体組織のあり方が、とても気になる。
そんな話で盛り上がっていたら、1人がボソッと呟いた。
「責任を取れる人だけでいい」・・・なるほどなぁ。



2017年06月20日(火)
自由気ままな旅は、気分を高揚させる

映画「インツゥ・ザ・ワイルド」(ショーン・ペン監督)から。
ストーリーとしては、重たい作品だったが心に残った。
「一度は自分を試すこと」の大切さは伝わった。
「一度は太古の人間のような環境に身をおくこと」の大切さも。
「自分の頭と手しか頼れない、過酷な状況に1人で立ち向かうこと」
それがどんなに人間を強くするか、も理解できた。
しかし、その経験で、死んでしまっては、何も残らない。
こんなメモも、残っている。
「金は必要ない。疑い深くなるしね」
「クリスタルガラスは、もろいからこそ、美しい」
「子どもは親を厳しい目で見るものだ」
「キャリアは20世紀の遺物、僕は興味がない」
「新しい経験が心を豊かにするんです」
「人生の楽しみは、人間関係だけじゃない」
「幸せが現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ」
一つずつは、私のアンテナに引っかかるのだが、
どれもが「気になる一言」に選ぶには首をかしげた。
そして選んだのは「自由気ままな旅は、気分を高揚させる」。
「どこか逃避を思わせるからだ」の注釈が気に入ったので。



2017年06月19日(月)
「体験したことは理解する」「発見したことは身につく」

「環境省・田貫湖ふれあい自然塾」(富士宮市)
チーフインタープリター・通称「チョビ髭」こと、小野塾長は、
説明の最後に、とても大切なことを私に教えてくれた。
「聞いたことは忘れる」「見たことは思い出す」
「体験したことは理解する」「発見したことは身につく」
体験を意識した施設なので、てっきり「体験」がベストだと、
思っていたら、その上に「発見」があった。
もちろん「聞いたり見たことよりも、体験すること」の大切さは
誰もが知っているけれど、何かを体験するだけでなく、
新しいものを発見する喜びを感じた時、はじめて「身につく」と
言い切ったことが、とても印象に残っている。
たぶん、その「発見」は、世紀の大発見でもなく、
今まで知らなかったことを、自分の力で知った時、
人はそれを「発見」と呼ぶのだろう、と思う。
その「発見」こそ、本当の自分の力となることを教えてくれた。
それは「自然」とか「環境」に限らず、生活全般に言えること、
もしかしたら「仕事」や「人間関係」にも通用するかもしれない。
う〜ん、奥が深い視点だなぁ。