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しもさんの「気になる一言」
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2017年07月10日(月)
「無事、下山」なんて、誰が読む?三面記事だ。

映画「アイガー北壁」
(フィリップ・シュテルツェル監督)から。
ドイツ・オーストリア・スイス合作と知って、
へぇ、ヨーロッパもすごい作品をつくるな、と感激した。
前人未踏のアルプス連峰の難所・アイガー北壁に挑んだ若者が、
途中のアクシデントで、登頂を断念して下山することに・・。
それを知った途端、マスコミは取材をやめ撤退を指示して叫ぶ。
「記事になるのは、栄光か、悲惨な結末だ。
『無事、下山』なんて、誰が読む?三面記事だ」と。
しかし、下山にも登山に匹敵する真のドラマが待っていた。
マスコミ関係者の上司は、登山が始まる前、部下にこう言う。
「(我々が)悲しいのは、真のドラマはみられないってことだ。
記者や読者の宿命だ。我々は、登頂前の騒ぎを報道する。
登頂後も同様だ。しかし、肝心の中身は、想像するしかない」
その真のドラマを「下山」という地味な行程の中で見せつけられ、
その、生死をかけた生きざまに、愕然とさせられることに・・。
悲しい結末に胸が締め付けられて、息苦しくなるほどの緊迫感、
今回ばかりは「無事、下山」という記事が読みたかったなぁ。

P.S.
ラストシーン「ベルリンへ戻ろう」と声を掛けられた主人公の女性、
さっきまでの悲しみをすぐ忘れてしまう上司に向かい、ピシャリ。
「もう戻りません、たくさんです、あなたみたいな人たちは」
この台詞で、胸がす〜っとしたことを付け加えておきたい。



2017年07月09日(日)
想いが時間や距離を超えることだってあるかもしれない。

映画「ほしのこえ」(新海誠監督)から。
作品に関する前提知識なしで鑑賞するのが、私流であったが、
この作品だけは「監督が個人制作したフルデジタルアニメーション」
という情報を知った上での鑑賞となった。
このわずか「25分」という長さに、彼がどんな想いを詰め込んだか、
それが知りたくて、映画「君の名は」を除く全ての作品を観てから、
何回もDVDを停めながら、丁寧にメモを取った。
その中で、浮かび上がった台詞は
「想いが時間や距離を超えることだってあるかもしれない」。
もう少し詳しく書くと「ねえ、ノボルくん。
私たちは、とおくとおく、すご〜くとおく離れてるけど、
でも、想いが時間や距離を超えることだってあるかもしれない。
ノボルくんは、そういうふうに思ったことはない?」
今回は、メールの送受信が、何日も何年もかかる「宇宙」の距離。
そして、これに続く新海作品を振り返ると、
彼の根底を流れている、アニメを通じて表現したいものは、
「想い」「時間」「距離」に集約されている気がしてならない。
どの作品でも、どの主人公が口にしても通じるフレーズが、
「想いが時間や距離を超えることだってあるかもしれない」。
今考えると、自分が拘っている考え方とピッタリだったから、
こんなにも、アニメ映画にす〜っと入り込めたのかもしれないな。
いや「アニメ映画」というより「新海作品」が好きなんだ、きっと。



2017年07月08日(土)
「制限」の中に「自由」を探す楽しみ方

最近、柿田川について、多くの方と話す機会が増えている。
どの方も「柿田川」という資源をどう扱うべきか、
(なぜか)私に、訴えかけてくる人が多くて嬉しい。(笑)
「自然保護・保全のために手を付けない方がいい」
「観光資源として、もっともっと活用すべきだ」
どちらも極端すぎて、やや違和感があるのも事実だ。
「護るところは護る」「活用できるところは活用する」
そんな中途半端な・・と思うかもしれないが、
ほぼ毎日、写真・動画を撮影している私が感じることは、
「活用に制限」があるからこそ楽しい、と思う。
「いつでも、どこでも、誰でも入っていい」という自由でなく、
「いつでも、どこでも、誰でも入れないからこそ」の楽しみ方、
それを模索していると言ってもいい。
長い歴史を持つ、俳句や短歌、川柳、都々逸のように、
字数という「制限」があるからこそ、その中で表現しようとする、
その楽しみ方と、似ている気がする。
文字遊びとして「折り句」(あいうえお作文)や「はめ字文」など、
制限があればあるほど、人は夢中になる。
そう言った意味では「『制限』の中に『自由』を探す楽しみ方」、
今の私の心境にピッタリしたフレーズだよなぁ。



2017年07月07日(金)
ごめ〜ん、明日、イベントだから・・ポケモンの。

昨晩のこと。
ある仕事で激論を交わし、気付いたら8時過ぎていたので、
夕食も兼ねて、情報交換会と称した「飲み会」となった。
そこでも夢中になって話していたら、10時半を回っていた。
そろそろ切り上げよう、と思い、私の口から出たのは、
「明日はイベントだから早く寝なくちゃ」。
以前、飲み会の切り上げ方として、
「ごめ〜ん、明日、ロケだから・・、台詞はないけど」
「ごめ〜ん、明日『地引網』なんだ・・」
「ごめ〜ん、『時差ボケ』だから・・」など、
多くの「ごめ〜ん」を考えてきたが、また新しい一言。
「ごめ〜ん、明日、イベントだから・・」
「7月7日(七夕)」のイベントと言えば、夜だし、
変なこと言うな・・と思ったかもしれない。
しかし、本当に、1周年イベント第2弾の開始がある。
「海外の情報によると日本時間の7/7(金)朝5時からリリース」
この記事を見つけて、言い訳にした。
だから「ごめ〜ん、明日、イベントだから・・ポケモンの」
当然「え〜、まだやってる人、いたんだ」「朝5時から?」と
の驚きの声に包まれて、帰路についた。
私が「ポケモンGO」を始めたのは「昨年の7月23日」だから、
まだ1年も経っていないのに・・と、ほろ酔い気分で床についた。
「ポケモンGO」は、言い訳には向いてないなぁ。(笑)



2017年07月06日(木)
施設に愛着を感じてくれ、リピーターが多いんです

土日などの休日、近隣市町のヒジターセンター見学をしている。
話を伺ったのは「環境省・田貫湖ふれあい自然塾」(富士宮市)
チーフインタープリター・通称「チョビ髭」こと、小野塾長。
彼のアドバイスは「建物を建ててからこうしよう、ではなく、
こういうものを見せたいから、こういう建物」という視点。
「施設に愛着を感じてくれ、リピーターが多いんです」
嬉しそうに語った後「場があるからなんです」と纏めた。
「環境共生型」の施設らしく「建物が地味すぎて目立たない」と
これまた困ったようにしながらも、楽しそうだった。
注目は、この施設の大事にしているステップ。
「自然の価値に気付く」「自然の理解を深める」
そして「人の暮らしと自然のかかわりを知る」を説明してくれた。
一言でいえば「環境教育」を通しての「意識改革」のようだ。
「ターゲットは、次世代を担う子どもだけではない」と言い、
「子育ては親の影響が大きい。親子で参加できるプログラムを」と
ソフト事業の充実を訴えていた。
とにかく愛着を感じるためには、そこに触れる回数以外ない。
年に1度、月に1度、1週間に1度、そして毎日・・・。
良きにつけ、悪きにつけ、関わっている頻度が愛着に繋がる。
そう教えられた気がして、ハッとさせられた。



2017年07月05日(水)
「私に才能があるなら」「それは他人が教えてくれる」

映画「キャロル」(トッド・ヘインズ監督)から。
設定は、女性同士の同性愛の話だけど、
作品を通じて感じたのは「予告編」で見つけたフレーズ
「心に従って生きなければ、人生は無意味よ」
しかしながら、この1行では、この作品を思い出せない。
だから選んだ台詞は、まだ出会ったばかりの2人の会話から。
「あなたの夢なの? 写真家が」
「そうです、私に才能があるなら」
「それは他人が教えてくれる。あなたは努力し続ければいい。
正しいと思うことをやり、流れに任せて」
「そうですね」・・・の一部を拝借した。
誰でも「目指す分野で、自分に才能があるか、どうか」は、
気になるところであるが、短い人生の中で迷い悩む時間は勿体ない。
もし才能があれば、知らずと他人が評価してくれて、
気がついた時は、注目を浴びているはずだから、
始めたばかりで、才能があるか、ないかを心配するよりも、
とにかく、夢中になり続けなさい、とアドバイスしている。
あなたのとった行動が、世間の常識と違ったっていい、
歳を重ねて人生を振り返った時に、後悔しないためにも、
その時その時に、自分の心に従ったか、を判断基準としたい。
最近、同じようなことを考えていたので、妙に心に残った。



2017年07月04日(火)
鳴き声のサンプルは外では聴かないルール

週末の楽しみの一つに、近隣市町に設置されている
ビジターセンター訪問が加わっているが、
最近の施設は、図鑑やパンフレットだけでなく、
鳥の名前をペンタッチするだけで、鳴き声が聴ける。
私は、柿田川公園内を通勤路にしているため、
毎日、季節に応じた、鳥の声を耳にしているので、
今度は、そのシステムを使って、鳥の名前を調べようかな、
と考えていたら、環境に詳しい方に止められた。
「実は、暗黙の了解かもしれないが・・」と前置きをして、
「鳴き声のサンプルは外では聴かないルール」を教わった。
「えっ、どうしてですか?」、私の疑問は膨らんだが、
野外で鳴き声のサンプルを聴くと、野鳥が本物と勘違いして、
近寄らなくなったり、意外な行動をする可能性がある。
だから、野鳥の生態系を崩すことになりかねない、と。
なるほどなぁ、便利になっても、してはいけないこと。
人間の興味関心だけで、動植物の生態系を壊してはいけない。
そんなことを学んだ「自然界のルール」である。



2017年07月03日(月)
1人に憧れていたのに・・つまんない。

映画「ロスト・バケーション」
(ジャウム・コレット=セラ監督)から。
監督は、この作品を通じて、何を伝えたかったのか、
正直、わからなかった。(汗)
前半は、美人のサーフィン映像満載でウキウキし、
後半は映画「ジョーズ」を彷彿させる、
海、サメの恐怖なんだろうけど、ドキドキしなかった。
満潮・干潮の時間を意識し、サメの動きを観察しながらも、
岩礁の上で、一人ぼっちの夜を過ごす主人公の心の変化が、
遺書とも思えるビデオレターに込められている。
「パパ、クロエ(妹)」と画面に向かい話し始め、
出来るだけ人との接点を避けていた彼女が呟いた、
「1人に憧れていたのに・・つまんない」と。
「本当は一人じゃないわ、カモメが友達になってくれた」とも。
若い人たちは時には「家族」「恋人」「兄弟姉妹」「友人」などの
人間関係が煩わしく感じられて、1人になりたがる。
それを否定するつもりは毛頭ない。
しかし、最後には「人間は一人では生きられない」と気付く。
この作品は、その気付きだけで、いいのかもしれない。

P.S.
あんな怖い目にあったのに「1年後、テキサス」で、
「父親の見守る中、妹と波乗りに海に向かうシーン」に、
一気に冷めてしまった私がいる。リアル感ないなあ。



2017年07月02日(日)
ハワイアンズで遊んで来ました。

楽しかった「大学時代のクラブ同窓会」、
いろいろなことをメモしたので、気付いたことはまた後日。(汗)
ちょっとほろ酔い気分で書いている「気になる一言」は、
週末に遠出ししたので、課員へのお土産を選んでいる時だった。
福島名物の特産品もいっぱいあったし、試食もさせていただき、
課員の数も数えながら、決め手となったのは、
包装紙のキャッチコピー。「ハワイアンズで遊んで来ました。」
施設概要とフラガールの写真とシルエット。
明日、職場へ持参し「はい、お土産」というに相応しい気がした。
実は、お土産を選ぶヒントとして、味はもちろんだけど、
どこへ行ってきたのか、説明がいらないフレーズが好きだ。
「ディズニーランドへ行ってきました」
「東京ドームへ行ってきました」などと書かれた包装紙に弱い。
実は、そこから会話が続くし、雰囲気がわかるから。
特に今回は「行ってきました」たではなく「遊んで来ました」。
それだけで「楽しかったんだろうなぁ」と想像できるから。
これをわが町の柿田川に当てはめると、
単なる「柿田川に行ってきました」という報告ではなく
「柿田川で癒されてきました」「柿田川で元気になりました」
みたいな、感性に訴える言葉が浮かんできた。
何度も言うけど「味はどうでもいい」というわけではないが、
その雰囲気が伝わる、お土産のキャッチコピーって、いいなぁ。



2017年07月01日(土)
もしかして、俺の知ってる下山か?

大学時代、ユースホステルクラブに所属していた私は、
平日は、大学の学食等でアルバイトをし、お金を貯め、
長期休暇となると、バックパックを背負い、
日本全国を、ユースホステルなどの安宿に泊まりながら旅していた。
その仲間のひとりが、大学卒業後、連絡先はぷっつり途絶え、
消息不明だったが、ある日突然、
「もしかして、俺の知ってる下山か?」とfacebookにメッセージが届き、
その後、チャット状態でメッセージの送受信をしながら、
お互いの無事を確認して、35年ぶりの(PC上の)再会を喜んだ。
それからというもの、当時のクラブ仲間にも声を掛け、
facebookのグループを開設し、ネットでの会話を楽しんでいる。
ニュージランドに拠点を置き、世界を飛び回っている彼に、
日本に来ることがあったら会おうよ、と約束したら、これまた偶然、
6月下旬から日本に来ることになったらしく、遂に、温泉に浸かりながら、
昔話に花を咲かせることになった。
場所は、これまた当時の仲間の1人が手配してくれた、(福島県)
スパリゾート・ハワイアンズ。(昔の「常磐ハワイアンセンター」)
さて、どんな話が飛び出すことやら。今から楽しみである。

P.S.
そんな訳で、7月1日〜2日は、留守にします。