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しもさんの「気になる一言」
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2017年10月26日(木)
どうして自治体同士が競ってるんだろう?

久しぶりに、最近、特に感じることを残しておこうと思った。
それが「どうして自治体同士が競ってるんだろう?」
私が奉職した頃(昭和56年)を思い出しながら振り返ると、
今のように、著しく他の自治体と比較したり、
競ったりするようなことはなかった気がする。
それは、行政職員だけでなく、そこに住む住民もしかり。
しかし、昨今の自治体間競争は、ふるさと納税だけでなく、
産業・観光を始め、イベント、子育て、移住定住促進政策など、
あらゆる分野で、競っている気がする。
それが住民の活動にも反映され、Twitter、Facebookなど、
自分の住むまちが一番好き、という投稿が繰り返されている。
そんな投稿を目にするたびに、個人的な人間関係と同じように、
ギスギスしたものを感じるのは私だけだろうか。
利益を追求せず、公平・公正を基本としていたはずの自治体が、
マスコミに取り上げられることを目標にしてしまったようだ。
同じ地域で行政運営を進め、歩調を合わせてきたはずなのに、
どうしてこんな関係になってしまったのだろう。
国全体、地球全体から考えれば、本当にちっぽけな地域だし、
もっともっと、助け合いながら・・とはいかないものなのかな。



2017年10月25日(水)
「口を大きく」ではなく「口の中を大きく」

中学校の同級生だけで結成した混声合唱団「風の会」を、
同じ同級生というよしみで指導してくれている彼女が、
素人の私たちにアドバイスした台詞。
「口の中を大きく開ける感じで」
今までも「口を大きく開けて」とアドバイスされたと思い、
小さな口を、大きく開ける事に意識を注いできたけれど、
どうやら違っていたようだ。(今頃?と言わないで。(汗))
彼女が求めているのは、大きな声を出すのではなく、
口の中で音を反響させるというか、そんな感じらしい。
その発声の仕方が、音を響かせるコツのようだ。
実際にやってみると、口の中を大きく開けることで、
自然と口も大きく開けることになってしまう。
えっ、合唱の声の出し方って、こんなことだったの?と
思うくらいの気付きだった。
「息の流れに音が入っていく感じで」というアドバイスも、
そのうち、こういうことだったのか・・と気付く時がくる。
そう信じて、これからも続けていきたいと思う。



2017年10月24日(火)
その前に輝いて、その光は今も宇宙を旅してる

映画「インポッシブル」(J・A・バヨナ監督)から。
「impossible」の意味は「不可能な・無理な」
「とてもありえない・信じがたい」など。
2004年のスマトラ島沖地震で発生した津波にのまれ、
離れ離れになりながらも、最後には再会した家族の実話、
その事実が「信じがたい」のだろうか。
東日本大震災のあとに公開されたからか、津波の再現映像は、
見るに堪えなかった。(「映画」とは割り切れないものがある)
私たちは、津波が人々に襲いかかるシーンを見ることもなく、
ヘリコプターなど上空から撮影された映像をテレビで見て、
「すごい、すごい」と驚きの声を挙げていたにすぎなかったな、と
妙に、自己嫌悪に陥ってしまった。
もし「気になる一言」を選ぶとしたら、
家族が災害によって死んだことを子どもに納得させるシーンで
夜空に浮かぶ星を眺めながら話した会話。
「この中にはね、ずっと前に燃え尽きてる星も・・知ってた?」
「死んだってこと?」「そうよ」
「でも、その前に輝いて、その光は今も宇宙を旅してる。
だから、見てるの」「死んだか、生きてるか、見分けられる?」
「それは無理ね。素敵な謎じゃない?」「うん・・」
こんな会話のできる人って、なかなかいないよなぁ、とメモをした。
既に燃え尽きているのに、まだ私たちの目には光が届いている。
それが、偉人たちの伝記かもしれないなぁ。

P.S.
それでも敢えて言うなら、津波で家族を失った人は観ない方がいい。
「impossible」には、耐えられない、我慢できない、どうしようもない、
手に負えない、などの意味もあるのだから。



2017年10月23日(月)
定年退職まで、実質「365日」

私の最近の楽しみは、PCの表計算で作った「あと○○日」。
数字大好き、カウントダウン大好きの私らしいと、独りで苦笑い。
今日は「平成30年元旦まで、70日」「60歳まで224日」
「平成30年度スタートまで160日、休日を除く実質109日」
そして、一番関心ごとだった
「定年退職まで525日、休日を除く実質365日」が目に付いた。
実質とはいえ「1年」に相当する「365」という数字は、
プラス思考で「まだ365日もある」と考えればいいのだが、
やはり「あと365日しかない」という想いが、頭をよぎった。
もっとリアルにいうと「課長」と呼ばれるのも「365日」だし、
飲み会で祝儀を出せるのも「365日」というわけだ。(笑)
何十年もの間、毎日「気になる一言」を書いている私は、
「365日」の短さが、実感としてわかる。
たぶん「あと100日」を迎えたら、こんなことも書かずに、
本当のカウントダウンを楽しんでいるに違いない。
でもこんな話をすると、我が課のスタッフには、
「課長、何くだらないこと数えてるんですか、
もちろん、最後まできっちり働いてもらいますよ」って、
言われちゃうんだよなぁ、きっと。



2017年10月22日(日)
勝つ勝たぬは、毛利家がどちらにつくかによってきまる

書籍「関ヶ原(中)」(司馬遼太郎著・新潮文庫刊・538頁)から。
(上)(中)(下)、合計1,577頁に及ぶ長編は、実はこの(中)がいちばん面白い。
全国の各大名が、いろいろな思惑を抱え、西軍・東軍、どちらにつくか、
それぞれのお家事情も考慮しながら、究極の選択を迫られる。
特に、西軍の諸大名が、東軍・徳川家康側に寝返る様子は、
物語とはいえ、目を覆いたくなる。
家康から寝返りを持ちかけなくても、自ら申し出る大名の多さに驚いた。
これでは、戦いが始まる前から、勝負は決していた、とも言える。
しかし現実は、彼らが東軍に寝返らなければ、西軍が勝利した可能性も高い。
これまた、今回の選挙と似ている。
「公認、推薦」などを受けていても、実は、誰もわからないということ。
「あなたを応援しますよ」と言いながら、対立候補の名前を書くことだって、
実際にはありえることだし、そのまた逆も然りである。
今回、面白かったのは、毛利家の判断。
「(この戦さ)、勝つ勝たぬは、毛利家がどちらにつくかによってきまる。
それゆえ、いまここでそれを決めるわれら二人が、勝負の予想をするのは滑稽だ」
という台詞が示す通り、西軍の大大名である「毛利家」が、どちらにつくかによって
関ヶ原の勝敗が決まるというのに、当の毛利家の中では、まこと真剣に、
どちらが勝つか予想し、勝つ方につこうと決めかねている様子は、
第三者的に観察している読者としては、笑わずにはいられない。
けれど、本人たちは、本領安堵するにはどちらに味方すればいいのか、
真剣に考えた末、どちらにもつかない、という決断を下す。
これこそ、西軍が負けた原因の一つであろう、と私は思うのだが。

P.S.
さて、衆議院議員選挙は、どんな結果が待っているのやら。



2017年10月21日(土)
よし、やった、やったぞ!!・・・まぁ、当然だな

映画「M:i:III」(J・J・エイブラムス監督)から。
往年の人気TVドラマ『スパイ大作戦』をトム・クルーズ主演で
映画化したサスペンスアクションシリーズの第3弾。
お決まりの、手に汗握るアクションと、切れ者のチームメンバー、
大ドンデン返しの結末に、ハラハラドキドキは変わらない。
しかし今回は、冷静なはずのチームメンバーが、
一瞬興奮するシーンがあった。
トムクルーズ扮するイーサン・ハントが、
高層ビルの屋上から、距離の離れたビルの屋上へ飛び移る、
危険きわまりのないシーンなのだが、彼が成功した瞬間、叫ぶ。
「よし、やった、やったぞ!!」・・・そしてしばらくして、言い直す。
「まぁ、当然だな」。(冷静さを取り戻したように・・)
このギャップが私には面白かった。
成功を信じてはいるものの、それほど難しい挑戦だったことが
この台詞で、ひしひしと伝わってきたから。(脚本の妙だなぁ)
「世の中はテクノロジーで滅びる」
「わかっていると思うが、バチカンはバチカンだぞ」
こんな台詞も、私のメモに残された。
「IMF」って「極秘任務実行部隊」の略だったんだなぁ。(笑)



2017年10月20日(金)
宮西作品の絵本翻訳は本当に難しいなぁ

絵本作家の宮西達也さんが、今回、アメリカに出かけ、
何箇所かで、自作の絵本を読み聞かせするというので、
気の置けない仲間が集まって、英訳に挑戦したが・・
予想以上に難しかった。(汗)
彼の作品の多くは「パクパク」「カチカチ」を始め、
「ダダダ・・」とか「ドドド・・」とか「キラキラ」など、
英語にすると、その感覚が違ってしまう言葉が溢れ、
そのたびに、全員で「スマホ」「電子辞書」を片手に、
ああでもない、こうでもない、と頭を悩ませることととなった。
そう、絵本は擬声語、擬態語のオンパレードであり、
その繰り返しで、子供たちは楽しくページをめくる。
擬声語は「ニャンニャン、カーカー」「トントン・ざわざわ」など、
事物の音や人・動物の声などを表す語。
擬態語は「ピカピカ、キラキラ」など、
物事の状態や様子などを感覚的に音声化して表現する語。
わかっていても、その国の言葉に直すと、イメージが変わってしまう。
その場にいた仲間が口を揃えて発した言葉は
「宮西作品の絵本翻訳は本当に難しいなぁ」だった。
特に「うんこ」とか「は〜い」なんて作品を、アメリカの子供たちが、
どんな反応するか、帰国後の報告を楽しみにしたい。

P.S.
宮西さん、「おっぱい」だけは読み聞かせしないほうがいいですよ。
犯罪になったらまずいですから・・は、私たちからのアドバイス。(笑)



2017年10月19日(木)
三成はかみそりであっても、鉈や斧ではないのだ

書籍「関ヶ原(中)」(司馬遼太郎著・新潮文庫刊・538頁)から。
「(大阪にいる東軍の大名たちの)人質をおさえるおさえぬかで、
この戦いの勝負が決まる」と、石田三成は考えた。
しかし、人質であった細川忠興の妻、細川ガラシャが自害した報を耳にして、
その作戦が「愚であることをみずからさとった」として、
「気がつけば、すぐ転換することだ」と、人質作戦を中止した。
その時の判断を、作者は表現している。(信長・秀吉なら)
「とった以上は、その間、細川夫人のような事態がぽつぽつしても、
おどろかなかったにちがいない。
無視し、黙殺し、あくまでもその政策を推しとおし、すくなくとも、
『驚いて中止する』というようなことはなかったであろう。
智謀は、あるいは治部少輔様のほうがすぐれているのかもしれないが、
そこがちがうのだ。やはり器量のちがい、というほかないかもしれない。
刃物でいえば、三成はかみそりであっても、鉈や斧ではないのだ。
鉈や斧ならば、巨木を伐り倒して、どのような大建築を作事することができるが、
かみそりはいくら切れても、所詮はひげをそるだけの用しかできない」
厳しい言い方だが、非常にわかりやすい。
大将には「泰然自若」としていて欲しいのは、いつの世も同じである。



2017年10月18日(水)
なんとも紛らわしい「24」の看板なんだ

時々「情報交換会」と称する「単なる飲み会」が、
日付が変わりそうな時間まで盛り上がると、
酔った勢いに任せて「本当に歩いて帰るの?」の声を背に受け、
帰宅途中の「コンビニ」や「ドラックストア」でコーヒーを買い、
酔い覚ましをしながら歩くのが習慣となっている。
(時には、我慢できないトイレをお借りすることも・・(笑))
先日も「24」の看板を遠くから見つけ、楽しみに近づいたら、
なんと、閉まっていた。
「24時間営業じゃないの?」と、ほろ酔い気分で看板を眺めたら
「24時まで」だった。(汗)
なんとも紛らわしい「24」の看板なんだ、と1人で呟き、
自販機の「缶コーヒー」を飲みながら、メモをした。
こんなことまでメモする自分が可笑しかったが、
以前は「中畑清選手」「高橋由伸選手」の背番号だった「24」が
やっと「時間」として認識するようになっただけでも進歩だな。
街を歩くと「看板」ばかり目についてしまう私。
だから、メモがどんどん増えてしまう、いいのかなぁ。



2017年10月17日(火)
108?、消費税込み

映画「彼らが本気で編むときは、」(荻上直子監督)から。
う〜ん、なんだか違うなぁ・・という感想で鑑賞を終えた。
ではどこが違和感なのか、と訊ねられても、うまく表現できない。
ただ、市民権を得てきた性的マイノリティの「トランスジェンダー」が、
一昔前に逆戻りしてしまった感覚なのかもしれない。
性的マイノリティの人たちを「変態扱い」する時代はすぎたし、
「マツコ・デラックス」さんらの活躍をみれば、違和感は感じない。
今時の小学生が、黒板に「オカマ」という単語を大きく書きだし、
彼・彼女らをいじめの対象にするのだろうか?、それさえわからない。
そんな中で、久しぶりに笑えたメモをご紹介。
トランスジェンダーのリンコは、男性の性とオサラバする儀式として、
毛糸で、男性のシンポルの形をコツコツと編み続け、
「これを108個作ったら燃やすの」と、ある少女に呟く。
それを聞いた彼女が「108?、消費税込み」と返す。
「人間の煩悩の数」「除夜の鐘も108}」「数珠の珠の数も108」
こんな説明よりも「消費税込み」の方が、私にはウケた。
このネタ、またどっかで使わせもらおうっと。