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しもさんの「気になる一言」
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2017年11月17日(金)
「働き方改革」ではなく「働きがい発見」

駿東三市三町幹部職員研修会
講師「岩崎清悟」氏(静岡ガス(株)前・代表取締役会長役社長)
演題「エネルギーから見た地方創生」より。
「1 原油の低価格はいつまで続くか?」
「2 エネルギーから見た地方創生」
「3 活き活き高齢者化社会に向けて」
3部構成の内容で「ガス」というエネルギーのもつ可能性を、
丁寧に説明されて、今後は「分散型のローカルシステム」が
エネルギーの課題を解決するだろう、と纏めてくれた。
しかし私が印象に残ったのは、(本題ではなく申し訳ないですが・・)
「せっかくチャンスをいただいたので、私見を申しあげたい」と
前置きをし、書籍「孤独のすすめ」(五木寛之著)から引用しながら、
「高齢者就労施策の展開を」と提案したことである。
「生涯現役促進地域連携事業タイプ」(厚生労働省)を示しながら、
特に「7 社会参加タイプ」を、地方公務員の私たちに提案してくれた。
「7 社会参加タイプ」とは「高齢者の雇用・就業だけでなく活躍の場として
ボランティアや就業体験を含めた社会参加を広く推進するパターン」として、
「ノルマを外して、じっくり話し聴くような仕事」を、高齢者に与えることで
高齢者は、自分の居場所として、経験から積み上げてきた能力を、
惜しみなく提供してくれるに違いない、そんなアドバイスにも聴こえた。
高齢者にとって今必要なのは、政府の示す「働き改革」ではなく、
自分が社会のために役に立っているという「生きがい・働きがい」。
ワンフレーズにすると「『働き方改革』ではなく『働きがい発見』」
定年退職を1年半後に控えた私には、その意味が理解できる。
高齢者にとって大切なのは「働きがい」なんだよなぁ。



2017年11月16日(木)
そのマフラーをどう結ぶかです。

書籍「読書からはじまる」(長田弘著・NHK出版刊・201頁)から。
読書の話なのに、マフラーの例えが出てきて思わず頷く。
「冬は、だれもがマフラーをします。
マフラーというのは結び方が肝心で、たとえみながみな
同じマフラーをもっていても、その結び方、身につけ方で、
印象がまったく違ってくるのがマフラーです。
マフラーは、さまざまな結び方をもっていて、
はやりの結び方があり、野暮な結び方があり、きれいな結び方があり、
見ていていいなと思える結び方があります。
結び方次第で、気分も違います。重要なのは、
どういうマフラーをもっているかではありません。
そのマフラーをどう結ぶかです」と。
本の読み方も、百人いれば百通りの読み方がある。
どれが正しい読み方で、どれが間違った読み方などない。
しかし、せっかく自分の大切な時間を使って読むのだから、
素敵な読み方をしたいな、といつも思う。
これから、マフラーが必要な季節になってくるから、
そのたびに、この例えを思い出そうっと。



2017年11月15日(水)
ROM人間が多くて、RAM人間が少ないよね

職場のベテラン組と飲みながら交わした意見交換会。
久しぶりに「最近の若い人たちは・・」というフレーズが飛び交い、
それはそれで、面白い話題満載だった。
私たちも若い頃、先輩の方々に言われたんだろうな、と想像できる。
今回のメモに残されていたフレーズは、
「ROM人間が多くて、RAM人間が少ないよね」だった。
「ROM」とは〔read-only memory〕の略。
読み出し専用の半導体記憶装置。RAMと異なり書き込みはできないが、
電源が切れても内容は失われない。
それに対して「RAM」とは〔random access memory〕の略。
ランダムアクセスが可能な記憶装置。特に,読み出しだけでなく
書き込み可能な半導体記憶装置をさす。
この定義を拡大解釈すると「ROM人間」とは、
インターネットのSNSなどで顕著に現れる
他人の発言を読むだけで自分から発言しない人のこと。
「RAM人間」とはその逆で、積極的に、投稿・コメントする人のこと。
その場では、なるほど・・と思ってメモしたが、翌日読み返すと、
これって「若者に限ったことではないな」と思ったし、
もしかしたら「私たち世代」の方が「ROM人間」が多いかもしれない。
しかし、もっと深く考えれば「ROM」でも「RAM」でも、
「好奇心旺盛」には違いないのだから、まだ捨てたもんじゃない。
一番の問題は、世の中の動きに無関心の人かな。



2017年11月14日(火)
(夕陽を見ながら)今日も無事に終わりました。

映画「追憶」(降旗康男監督)から。
元旦の朝陽(初日の出)に手を合わせる人は多いけれど、
大みそかの夕陽に手を合わせる人は少ない、
そんなことが書かれていた本を、数年前に読んでから、
私は年に一度、大晦日の夕陽に手を合わせている。
その年に亡くなった人を一人ずつ思い出しながら感謝し、
夕陽に向かって「今年も無事に終わろうとしています、
ありがどうございました」と手を合わせる。
それを毎日実践している人を映画の中ででみつけた。
それが、この作品であると言ってもいい。
作品中にメモした多くの台詞の中、
(夕陽を見ながら)「今日も無事に終わりました。
ありがどうございました」と手を合わせる女性が心に残った。
それはまさしく、この作品を支えている考え方だな、と思う。
一日一日、なにごともなく無事に終わることの有り難さは、
歳を重ねて来た私には、とてもよく伝わってきた。
私もこれからは、年に一度と決めないで、できる限り、
今まさに沈もうとしている夕陽に向かい手を合わせ、
「今日も無事に終わりました。ありがどうございました」と
実践してみたいと思う。
お天道様に、1日の報告と感謝するって、素敵なことだから。



2017年11月13日(月)
「午前3時」は「深夜」か「早朝」か

「午前3時」という時間は、不思議な時間だと思う。
若い頃、ラジオ番組「オールナイトニッポン」を聴きながら、
受験勉強していたのは、確かに「深夜」だった。
インターネットの検索に夢中になり、気がついたら「午前3時」
これも間違いなく「深夜」だった。
しかし、歳を重ねると、早寝して、知らぬ間に目が覚めて、
時計を見ると「午前3時」、それから目が冴えて寝られなくなる。
こんなことが増えた今の私には「午前3時」は「早朝」。
「そろそろ寝る時間」の「午前3時」なのか、
「そろそろ起きる時間」の「午前3時」なのかの違いである。
以前「おへそ」は、上半身か下半身か、というネタで書いたが、
それとほぼ同じ感覚な気がしてきた。
当時、パンツで隠れる人は「下半身」、隠れない人は「上半身」、
そんな定義でまとめた気がする。
さて、読者のあなたは、どちらだろうか。
「おへそ」の話ではなく「午前3時」の定義について。



2017年11月12日(日)
人に言われる前に、自分が気付かなきゃ。

最近、ロンドン オリンピックミドル級金メダリストであり、
現WBA世界ミドル級王者となった「村田 諒太」選手の特集が組まれ、
その生き方、考え方が話題を呼んでいる。
試合前、父親から贈られた「哲学」や「心理学」に関する本を読むことで
心の平常心を保っていることは、有名なところ。
私が気に入ったのは、練習風景を自分のスマホで録画し、
日々、自分で細かくチェックしていることであった。
どこが良くて、どこが悪いのか、昨日と何が違っているのか、
そんなチェックは、当然でしょ、とチャンピオンはこう語った。
「人に言われる前に、自分が気付かなきゃ。
それでなければ、強くなれないでしょ」
本当にトップを目指すなら、他人にとやかく言われる前に、
自分で気付き、修正作業に入っているくらいでなくては・・と、
個人はもちろん、組織に対しても通用するアドバイスだなとメモをした。
自分で気付いた変化こそ、自分を成長させるに違いない、と信じて、
毎日を過ごしていきたいと思う一言であった。



2017年11月11日(土)
「断たれた9人の若い命」の写真はいらない

神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件、
テレビでも新聞でも、被害者の写真を掲載して特集するが、
私には、どうも、その報道内容に違和感が残る。
加害者がどんな人間だったか?は、ちょっびり知りたいと思うが、
被害者の彼女達が、どんな人間だったなんて情報は、
マスコミには申し訳ないけれど、読みたくない、が本音である。
逆にこの「写真入り」の記事に、どんな目的があるのか知りたい。
無理やり聞き出したような情報を、文字として読むのは辛いし、
この情報が独り歩きをし、面白可笑しく取り上げられる可能性、
そんなことを考えたら、彼女たちにスポットが当たるのは、
どうしても納得がいかないので、新聞の見出しをメモにした。
自分の身内だったら・・自分の仲の良い友達だったら・・と
考えてみて欲しい、本当に必要なことなのだろうか。
マスコミの役割は、単なる興味本位の情報提供ではないはず。
被害者に思いやりのかけらも感じない記事・特集に対して、
久し振りに、心が落ち着かなかったので、私の呟きをそのまま、
「気になる一言」にしてみた。
「『断たれた9人の若い命』の写真はいらない」



2017年11月10日(金)
剣闘士は背中を刺されて死んではならない。

映画「ポンペイ」(ポール・W・S・アンダーソン監督)から。
う〜ん、期待し過ぎたのかな、あまり盛り上がらなかった。
映画「ポンペイ2014」を、本作と間違えて観てしまったので、
いやいや本家本元の、映画「ポンペイ」は、ベスビオ火山の噴火シーンや、
街全体が火山灰で埋まって住民がパニックになるシーンなど、
スケールの大きい特撮などがあるに違いない、と自分の中で考えていた。
それが予想に反して、べたな「ラブ・ストーリー」だったから、
あまりメモする台詞も少なく、あっけなく終わってしまった。
まぁ、強いてあげるとすれば、主人公が「剣闘士」だったから、
剣闘士に関する定義を少しだけ残しておきたい。
「剣闘士は背中を刺されて死んではならない。
死ぬのは、正面から一撃を受けた時だ」
「剣闘士は命乞いなどしない」
日本の「武士」と共通する考え方があり、それなりに楽しめた。
それにしても、主人公の2人や脇役、敵役などだけが、
降り注ぐ火山岩にも当たらず、いくらなんでも偶然が重なり過ぎ、
そんな視点で観てしまうほど、ハラハラドキドキはなかった。(汗)
この緊張感のなさは「アクション大作」と評価していいものかどうか、
迷ってしまうほど。
映画「ポンペイ2014」と見比べるのも面白いかも。(笑)



2017年11月09日(木)
ミニ屋台は「エレベーターに乗るサイズ」

隣接の沼津市が、公共空間の活用やにぎわいづくりに向け、
市役所正面玄関前のピロティに屋台を出店するという
実証実験を始めたというので、見学に行った。
市内の飲食店や雑貨店が新商品を紹介したり、
起業を考える人が試験販売を行ったりする場を創出しようと、
屋台形式の物販を企画したようだ。
実物のミニ屋台を見せていただいたが、組み立て式で、
なおかつ、思っていたサイズよりだいぶ小さかったので、
その疑問を担当者にぶつけてみたところ、
「(ミニ屋台は)『エレベーターに乗るサイズ』にしました」。
なるほど、それでこのサイズなんだ、と感心してしまった。
こういったイベントは、屋外で使うことが多いというのは、
私たち世代の思い込みだ、と気付き、メモをした。
エレベーターに乗るサイズなら、屋内の、それも1階でなくても
物販用の準備がすぐ出来ることになる。
最近、モノのサイズに興味を持ち始めたからか、
この視点・発想は、とても参考になったなぁ。



2017年11月08日(水)
「ごめん」くらい略さないで、ちゃんと謝ろうよ。

「広辞苑」(岩波書店)が10年ぶりに改訂される話で盛り上がり、
小説・映画「舟を編む」をゆっくりと思い出しながら、
今回は、どんな言葉が加筆されるのだろうか?と興味が尽きない。
使い方がおかしい、意味が違う、などのご指摘はあろうが、
言葉は時代を映す鏡だから、変化するのが当たり前、と考えれば
こんな楽しい読み物はない。
どうやら、約1万項目を追加し、計25万項目を収録するらしい。
女子高生などに多く使われる流行語も追加されるに違いない。
そういえば、あるテレビ番組で女子高生に、こう投げかけた。
「今、女子高生ではどんな言葉が流行っているの?」と。
それに対する答えは、スマホ時代、スピード感を求めてなのか、
「り」とか「ご」。
「了解」の「り」と「ごめん」の「ご」の略らしい。
メールが届く。返信は「り」、あるいは「ご」の一文字で済ます。
合理的というか、女子高校生らしいな、とメモをした。
単語登録しておけば「り」と入力すれば「了解」できるので、
打つのが面倒くさいということではなさそうだ。
それが、彼女らの感覚なんだろうな、きっと。
しかし、ダウンタウン・松本さんのコメントが一番心に残った。
「『ごめん』くらい略さないで、ちゃんと謝ろうよ」
.そのとおりだよなぁ。