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2017年11月27日(月) ■ |
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忍びなら忍びらしい仇の討ち方がある |
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映画「梟の城」(篠田正浩監督)から。 天正伊賀の乱で織田家に潰された「伊賀の忍者」、 その場で、大騒ぎし敵討ちをしようとする 「中井貴一」さん扮する伊賀忍者・葛篭重蔵を制して 「忍びなら忍びらしい仇の討ち方がある」と諭すシーン。 目の前で愛する人たちを殺された記憶を思い出させ、 「あの地獄絵図をよもや忘れたわけではあるまい」とも。 その後、織田信長の後を継いだ、豊臣秀吉暗殺の命を受ける。 大阪城の厳重な警備(汗)をくぐり抜けながら、 秀吉の寝床まで、意外と簡単にたどり着いたにもかかわらず、 なぜか、会話を楽しみ、殺さず拍子抜けしてしまった。 これ以上の「忍びらしい仇の討ち方」がないのに・・。 ここで殺してしまっては、確かに史実が変わってしまうが、 「伊賀の忍者役なのに、人が優しすぎる」が私の印象である。 また、城からお堀に飛び込み、逃げるのだが、 そんな彼を探す武士たちの手元をみて、笑ってしまった。 堀の外からは、暗闇にゆれる、木を燃やした炎なのに、 船からお堀の中を照らす光は、どうみても「電灯」(笑)。 どうして、こんな小道具にしたのか、今でも疑問が残る。 暗闇で、お堀の水の中を照らす手法が気になって仕方がない。 違う映画で、同じようなシーンがあったらメモしたい。
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2017年11月26日(日) ■ |
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「気になる一言ネタ」満載の日々・2017秋冬 |
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今年の秋から冬にかけて、溜まっているものがある。 それは「ストレス」でははなく「気になる一言ネタ」。 読み終えた書籍メモ、観終わった映画メモ、聴講した講演メモ、 企画展に誘われて出掛けた美術館メモ、音に癒やされたコンサートメモ、 スポーツ観戦のメモ、大河ドラマ「おんな城主直虎」のメモ、 さらには、毎週のように開催される週末のイベントメモなど、 この「気になる一言」に選ばれるのを持っている「メモ」が溢れている。 もちろん、季節ごとに面白いように景色が変わる「柿田川」メモや、 これから増えるであろう「忘年会」でのメモも加えれば、 彼等が、いつ「気になる一言」に登場してくるのか、 実は、書いている本人の私でも見当がつかない。(汗) 以前も紹介しだけれど、メモはそのまま「気になる一言」にせず、 瞬間冷凍のように、メモだけをPCに打ち込む。 (映画だけは、観た後に、すぐ「レビュー」を書いているけど・・) 後日、メモを取り出し、その場で解凍して「読み物」にする。 この行程を何十年も続けてきたからだろうか、 この方法で「書くネタ」に困った事は、一度もない。 逆に、最近のように「書くネタ」ばかりで困ってしまうから、 久し振りに、私の近況報告を記録として残しておこうと思う。 「『気になる一言ネタ』満載の日々・2017秋冬」 ほら、こんな事まで「気になる一言」になってしまうでしょ。(笑)
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2017年11月25日(土) ■ |
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日帰りのお土産ではないね、この量は |
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メモを整理していたら、面白いフレーズを見つけた。 秋の行楽シーズン、それも「味覚の旅のバス旅行」となれば、 トイレ休憩で停車するサービスエリアごとに買い物をし、 「お土産」と称する食べ物が増え続けるパターンにはまる。 その量は、両手では持ちきれないほど。 それを見て、ある人が驚いたように言った。 「日帰りのお土産ではないね、この量は」 葡萄や林檎のフルーツを始め、道の駅では、地場野菜の数々。 農家の人が、わざわざ野菜を買わなくてもいいのに、と思うが、 私の分析では、農家の人ほど野菜に手が伸びている。(笑) 実は、その心理がわからない。 普段、自分たちが育てている農作物とは違うものが目に入ると、 ついつい、買いたくなってしまうのだろうか。 それとも、自分たちが作っていない珍しい野菜は、 どんな味がするのか、気になるのかもしれない。 バス旅行を終え、トランクから溢れるばかりのお土産を出していた バスガイドさんが、一言付け加えた。 「自分より大きなお土産が気に入っても、お持ち帰らないように」 他人のお土産も気になるってのが、可笑しかった。 秋の行楽シーズンのバス旅行、要注意だな、 旅行代金以上のお土産は、当たり前の世界だから。
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2017年11月24日(金) ■ |
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生活の基礎代謝を減らす |
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2017年度・沼津・伊豆地域 福祉とくらしのセミナー 講師「森永卓郎」氏(獨協大学教授・経済アナリスト) 演題「どうなる 私たちの暮らし」から。 導入部は、もちろん「ライザップ」ネタ。(笑) 「食べものの量は関係なし、食べ物の種類を制限する」と、 ライザップ・ダイエットの本質を披露した後、 その徹底ぶりに「余計な物を食べたくなくなる」から、 ダイエットに成功するんだ、と笑いを取った。 さて、本題の「私たちの暮らし」については、 経済アナリストらしい、分析を交じえながら、 一つの提案を、聴講している私たちにしてくれた。 それが「生活の基礎代謝を減らす」。 冒頭のダイエットネタが、ここに繋がっていたようだ。 「入ってくるお金が少なかったら、出ていくお金を減らす」 それが、私たちに求められる生活なのかもしれない。 「せこい・ケチ・渋チンは褒め言葉と思いましょう」と元気付け、 「生活費を低く押さえれば怖いものなし」と断言した。 支出を徹底的に少なくすれば、収入が激減しても大丈夫。 身体がそれに慣れてしまえば、苦にならない。 そういう意味なんだろう、思う。 年金暮らしまでに、暮らし方を変えていかないとなぁ。
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2017年11月23日(木) ■ |
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信念を曲げたら僕は生きていけない。 |
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映画「ハクソー・リッジ」(メル・ギブソン監督)から。 今までにも数多くの戦争映画を鑑賞してきたが、 本当に、戦争を体験してきた人たちの話と、 映画の戦争シーンのギャップを埋められなかった。 だからこそ、今回の沖縄戦のリアルさは、経験者の話と近く、 本当にこんな恐怖だったんだろうなぁ、と胸が締めつけられた。 さて作品中、「壁」(リッジ)という言葉が何箇所かで使われている。 冒頭、主人公が幼少時代、壁に駆け登って親に叱られるシーン。 「危ないぞ、崖(リッジ)から離れろ」 私の知識で、壁は「wall」、崖は「ciff」だと思っていたので、 字幕を見て慌ててメモをした。(笑) 次に「壁」が出てくるのは、志願兵でありながら、銃を持たず 軍法会議にかけられることになった時、 彼女が「何をされたの?」と心配げに訊ねたあとのシーン、 主人公の彼は「何でもない、壁と戦って負けただけ」と答えている。 そしてもちろん、戦地・沖縄の断崖絶壁「ハクソー・リッジ」。 主人公にとって「壁」は、乗り越えるもの、と思っていたかも知れない。 「壁」があるから、諦めるのではなく、途方も無い「壁」があっても、 信念を曲げず登り続ければ、いつかは超えられる、そう感じていた。 だからこそ、彼は「信念を曲げたら僕は生きていけない」と口にする。 もちろん戦争の映画であるが、監督が私たちに伝えたかったのは、 「主よ、もう1人助けさせて。もう1人・・」と神にお願いしながら 「お願いです、もう1人助けさせて」とうわ言のように呟かせた 彼の「信念」が、光輝いていたと言える。 最後に上官が言う。「お前は奇跡を成し遂げた。その奇跡が必要なんだ。 お前なしでは戦えない」、なるほど、そういうことか。(汗)
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2017年11月22日(水) ■ |
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なんでそんなこと訊くんですか? |
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観光地に行くと、多くのシルバー世代の人たちが、 観光ガイド役をしながら、バスから降りてくるツアーの方々を 楽しそうに案内している姿が目に入る。 どうして、若い人たちがいないのだろう?と不思議だったのだが、 その理由が少しだけどわかった。 (若い人のガイド役は、今でも話題になるほど少ないから・・) 今では、観光地のあらゆる情報は、スマホで調べればわかる。 地形や歴史、仕組みなど、興味があるならガイドに案内されなくても もっと詳しくわかるから・・が本音であるようだ。 だから「歴史とか訊かれても困らないように勉強しようよ」と言えば 「なんでそんなこと訊くんですか?。スマホで調べればいいのに」と いうことになりかねない。 ここに観光案内のヒントが隠されている気がしてならない。 ネットに載っているようなことの説明は、少なくて構わない。 逆に、ネットには掲載されていない「今だけ、ここだけ、あなただけ」の 観光情報を、タイムリーにガイドできることが求められている。 それが話題になることで、あの人のガイドを聴きたい、となるのだろう。 これからは、ネットに掲載されていない情報で勝負だなぁ。
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2017年11月21日(火) ■ |
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日本独特の「片廊下」「昇降口」「下駄箱」(上履き) |
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平成29年度日大国際関係学部主催(下期市民公開講座) 統一テーマは「日本の社会・教育を考える」 講師「冨士原雅弘」氏(日大国際関係学部准教授) 演題「日本の学校空間の成り立ち」から。 まず、武士階層が学ぶ「藩校」。庶民層が学ぶ「寺子屋」 そう理解していたら「寺子屋」は、京・大坂中心。 江戸などでは「手習塾」と呼んでいたことは、へぇ〜だった。(汗) さらに「片廊下」「昇降口」「下駄箱」(上履き)などを挙げ、 私が今まで何も疑問も持たず利用しいた、日本独特の学校空間について、 丁寧に説明を加えてくれた。 海外では「廊下」を挟んで教室が両側に配置されているが、 高温多湿な日本では、風通しのよくない中廊下は不適当で、 「片廊下」が好ましいとされたようだ。 寒暖の激しい地域では、廊下の方向も工夫されていることを知った。 一番驚いたのは「昇降口」で「上履き」に履き替えるという習慣。 これまた、教育の一環でそういうものだと思い込んでいたら、 これこそ和式建築から当然に生まれた生活習慣の採用(二足制)だった。 大学などは一足制だがら、教える側の生活習慣に合わせた、という説明に、 妙に納得してしまった。 「下駄」など履いていかないのに、なぜ「下駄箱」と言うのだろうか、 以前、そんな疑問は持ったことがあったが、なんとなく理解できた。 下履きが下駄の場合、騒音、土足による泥・ほこりの侵入、衛生保持できない などの理由が、あとから付されたとも教えていただいた。 意外な日本の学校の建物空間、まだまだあるんだろうなぁ。
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2017年11月20日(月) ■ |
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子どもが読むのが子どもの本ではない |
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書籍「読書からはじまる」(長田弘著・NHK出版刊・201頁)から。 次に紹介するのは「こどもの本のちから」という項目。 まず最初に「本は、年齢で読むのではない」と言い切り、 「本を読むというのが、新しいものの見方、感じ方、考え方の 発見を誘われることでないなら、読書はただの情報にすぎなくなり、 それぞれの胸のなかに消されないものとしてのこる何かを もたらすものとしての、読書の必要は失われます」と。 さらに「子どもが読むのが子どもの本ではない」 「年齢によって、本を考えることをやめたい」とまで。 「年齢によって、限定されない読書の楽しさ」を提案している。 「子どもの本というのは、子どものための本なのではありません。 大人になってゆくために必要な本のことだというのが、 わたしの考えです」というフレーズにぶつかり、感激した。 子どもの本になくなてはならない「物語の三原則」は、 「古くて歳をとったもの」「小さいもの、幼いもの」 「大切なもの」を示してあげることだと理解した。 どの図書館でも「子供と大人」でフロアを分けたりするから、 私たちが子供用の楽しそうな図鑑を見つけられないんだよなぁ。
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2017年11月19日(日) ■ |
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「インデペンデンス・デイ」を観直したくなる映画 |
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映画「インデペンデンス・デイ2014」(W・D・ホーガン監督)から。 鑑賞後、あまりにチープな作りに言葉がなかった。 タイトルだけで選んだ自分が情けなかったが、 逆に、こんな作品に出会えるのは、珍しいかもしれない。 製作国・カナダの原題は「INDEPENDENCE DAYSASTER」 「INDEPENDENCE」は「独立・自立・自活」 「DAYSASTER」は「毎日・幾日も」 あっ、もしかしたら、私たちが勝手に、 「Independence Day」(独立記念日・米国は7月4日)と 勘違いしたのかもしれない。(意味が違う?) 原題をみれば、大作「インデペンデンス・デイ」とは別物、と ハッキリわかったのになぁ。(笑) 「こいつは、すげえゃ」や「地球外生命の探査が仕事よ」 映像や場面設定で表現するはずが、台詞で説明するから、 安っぽい仕上がりになってしまう。 また、偶然が多すぎて、観ていて「興奮」するというより 「笑い」が込み上げてしまうほど・・・。 もう一度、映画「インデペンデンス・デイ」を 観直したくなる映画、というのが、この作品の感想かな。
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2017年11月18日(土) ■ |
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「稲本」出すなら「小野」を出せ |
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職場の後輩達に連れられ、清水エスパルス公式戦に出かけた。 場所は「アイスタ(IAI)」相手は「北海道コンサドーレ札幌」、 小雨の降る中、必死の応援むなしく、0-2で負けた。 あまり印象に残るシーンも無く、精彩を欠いたまま終わったが、 後半47分、相手チームから「稲本潤一選手」が出てきた時、 やっと知ってる名前が出てきた・・と喜んだ。(笑) しかし、もう勝敗もほぼ決している時間帯なのだから、 どうせなら「沼津市出身の小野伸二選手」のプレーが見たかった。 (試合前の選手紹介でも、小野選手だけは、相手チームなのに 拍手で迎えられたほど、人気者だったから) 野球では、勝敗に影響がない大差の試合には、地元出身とか、 地元ゆかりの選手を出場させ、ファンサービスをしてくれるのに、 サッカーには、そういった感覚は無く、最後の最後まで、 ベストメンバーで臨むことが暗黙の了解らしい。 年に一度しか観戦しない、にわかサッカーファンは、 所属チームに関係なく、地元生まれ、地元出身選手を応援したくなる。 だから、今回の試合をワンフレーズでまとめると 「『稲本』出すなら『小野』を出せ」 (全国のサッカーファンのみなさん、ごめんなさい(汗)) でもこの一言で、10年先でもこの試合を思い出せるんだよなぁ。
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