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しもさんの「気になる一言」
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2017年12月27日(水)
もし漏れた場合は、それ相当の責任をとってもらう

映画「アンフェア the answer」(佐藤嗣麻子監督)から。
篠原涼子さん演じる、女刑事・雪平夏見が、
「連絡殺人にみせかけた、予告殺人」に巻き込まれていく。
そんな事件のたびに警察は動揺し、捜査を指揮する
阿部サダヲさんが演じる、警察の上層部の台詞が面白い。
雪平夏見の夫が殺人容疑者となった時、
「現役刑事の近親者だ。マスコミには絶対漏らすな、以上」
そして、彼女本人が殺人容疑者の時は
「もし漏れた場合は、それ相当の責任をとってもらう」
私が知りたかったのは、ストーリーとは無関係だけど、
「それ相当の責任」って、どれくらいの処罰なんだろうか、
そんなことが気になって仕方がなかったので、メモをした。
監督が伝えたかったことは、きっとこのフレーズだろう。
「世の中には、フェアなことなんて何もない。
目には目を、復讐には復讐を、アンフェアにはアンフェアを」
このフレーズ、どこかで使えるかもな、使いたくないけど。



2017年12月26日(火)
年末になって、ポッカリ心に穴が空いてしまった

事情は詳しくは書けないが、昨日からなんだかぼ〜っとしている。
年末になって、ポッカリ心に穴が空いてしまった、というか、
「抜け殻」はオーバーな表現だけど、ちょっと脱力感が・・。(汗)
気分転換に「400ml献血」や「ポケモンGO」で歩き回ったり、
「映画鑑賞」「読書」「やけ酒」など試してみたけど、
やっぱり、いつものようなポジティブな発想になれない。
人間って、こうやって落ち込んで、鬱になっていくのかな?、
そんなことまで感じながら、1日を過ごした。
こんな私を癒してくれたのは、やはり「柿田川の清流」と、
私のボヤキをただ「うん、うん」と聞いてくれる人達だった。
いつもの時間とは違う、第1展望台から眺める柿田川の湧き間は、
富士山からおよそ40キロの距離を、約28年ほどかけて辿り着いた、
自然の懐の広さを感じさせ、私にこう諭しているようだった。
「大きな時間の流れから考えれば、あなたの悩みなんて、
ほんのひと握りにも満たない、ちっちゃなことですよ」と。
知らず知らずに、そして何も変化がない「湧き間」を、
写真も撮らずに、10分程眺めていたら、少し気が落ち着いた。
さらに夕方からは、急遽決まった、忘年会と称する飲み会。
いつもなら、楽しく大騒ぎするメンバーが、
珍しく私のボヤキを、黙って聞いてくれていた。
(これは、本当にありがたかった)
私は「柿田川」という大自然と、気の置けない仲間たちに恵まれ、
あと僅かな年末を、もがきながらも必死に過ごしている。
残された数日で、この悩みを出来る限り払拭し、
新年には、また新しい気持ちでスタートしたいなぁ、と思う。



2017年12月25日(月)
あなたに逢えてよかった

沼商吹奏楽部の定番ソング「あの鐘を鳴らすのはあなた」の出だし、
「あなたに逢えてよかった」のフレーズで毎回涙が出そうになるのは、
定年退職をを1年3ヶ月後に控え、人生を振り返ることが多くなったから。
毎日、コツコツ書き貯めて「生きた証」は残してきたつもりだけど、
やはり「人間は1人では生きられない・・」と思っている。
この時代、この国に生まれ、なにかの縁で私と繋がり、
少なからず、その人の人生の一部と交錯することで、
私という人間を成長させていただいた。
人生を振り返るにはまだ早い、と思うかもしれないが、
この曲を耳にするたびに、いろいろな人が思い浮かび涙腺が緩む。
特に最近、私の人生に影響を与えてくれ人たちが、
少しずつであるが他界していく事実を感じながら、
そのたびに「あなたに逢えてよかった。お疲れ様でした」と、
亡骸に対して合掌することにしている。
「誰かの人生に影響を与えたい」、そんな高飛車ではなく、
「あなたに逢えてよかった」と言われるような生き方をしたい。
そう思うようになってきた最近の私である。



2017年12月24日(日)
クリスマス・プレゼントに「大人の深夜メドレー」

年末恒例となっている、私の「クリスマス・イベント」は、
地元、沼津商業高校吹奏楽部の定期演奏会(第57回)。
第1部は吹奏楽らしい曲で(笑)、演奏レベルの高さを知り、
第2部のオリジナルステージ「ライオンキング」(前編)では
楽器演奏だけでなく、歌唱力、演技力も披露してくれ、
若さって素晴らしいなぁ、と拍手を送った。
今年、私の注目は「第3部」のステージ。
やはり、クリスマスソングはクリスマスイブに聴くのが最高、と
納得してしまった「Xmas Swinginコレクション」。
「昭和70年代ヒットソングメドレー」では、
「異邦人」や「木綿のハンカチーフ」をはじめ、
大好きだったキャンディーズの「年下の男の子」(振り付き)など、
私の青春時代にピッタリの選曲で、一緒に口ずさんでしまった。
さらに「大人の深夜メドレー」で演奏された曲で、胸が熱くなった。
「ジェットストリーム」「タモリ倶楽部」「オールナイトニッポン」
「MUSIC FAIR」など、曲を聴いただけで、あの当時の様子が浮かび、
音楽ってこんな力があるんだな、と妙に感心してメモをした。
特に「オールナイトニッポン」は、なぜか受験勉強のBGMとして、
ラジオから常に流れていたのを思い出し、笑ってしまった。
(夕食後、1度寝て、午後10時頃起きて勉強を始めたっけ・・)
あと半年で60歳という大台にのることもあったのか、
彼らが一所懸命演奏してくれる吹奏楽に、涙腺が緩んだ。
今回の定期演奏会は、私の世代への「クリスマス・プレセント」、
何年たっても思い出せるように
「クリスマス・プレゼントに『大人の深夜メドレー』」を、
気になる一言に残しておこうっと。

P.S.
定期演奏会が2日間(24日/25日)に及ぶ高校の吹奏楽部って、
全国広しと言えども、なかなか無いんじゃないかな。



2017年12月23日(土)
水温15度は温かいなぁ

今年最後の、柿田川外来種駆除作業のボランティア。
ここ数ヶ月はイベントと重なり不参加だったので、
久し振りに、柿田川に触れる機会とあって前日からソワソワ。
天気は快晴、さらに無風で絶好の天気だったが、
やはり風は冷たく、防寒対策バッチリで臨んだ。
今日は水中の外来種、オオカワヂシャではなく、
土手沿いに繁茂している、ノハカタカラクサ(常盤露草)を、
丁寧に根こそぎとる作業は、意外と楽しかったが、
作業終了後の柿田川撮影タイム、少しくらい水中映像を、と
柿田川にカメラを浸けた瞬間、感じたのは「温かさ」だった。
夏に「冷た〜い」と感じた「水温15度」は、冬には「温か〜い」、
これが「全て湧水の川」である「柿田川」の魅力である。
次に柿田川に入るのは、3月だけど、今日肌で感じた「15度」を
「水温15度は温かいなぁ」のメモで残したい。



2017年12月22日(金)
「北の空で1番明るい星よ」「カリーナか」

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」
(ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ監督)から。
「シリーズ第5弾」だからなのか、前作の知識がないと、
なかなか楽しめた、という感想が持てる作品ではなかった。
強いて上げれば、孤独な天文学者カリーナが、
本当の父(たぶん名付け親)と会話をするシーン。
「あんたは孤児か、名前は何と言う?」
「北の空で1番明るい星よ」「カリーナか」
「カリーナ・スミス、星に詳しいの?」
「俺は船長だ、星をたどり帰途に就く」
海賊の船長が、自分の娘に星の名前を付ける設定は、
ちょっと涙腺が緩んだ。
ただ「北の空で一番明るい星」って定義には、
季節や時間によって変わってくるだろうし、わかりにくい。
特に、カリーナ(Carima)とは「りゅうこつ座」のα星。
「りゅうこつ」とは「船の竜骨(キール)」のこと。
また星座の「りゅうこつ座」は、もともとは
「アルゴー船」という巨大な星座の一部であり、
現在は「とも座」「ほ座」「りゅうこつ座」に分かれている。
名前の由来が、そんなことまで繋がっていけば、
父娘の関係が、より際だって良かった気がするのだが・・。
まぁ、シリーズ作品は、これからは注意しようっと。



2017年12月21日(木)
不意の難に番をするものあり。これを『奴雁』という。

11月議会が終わる頃(例年12月20日前後)、
私は決まって、新しい手帳を買うことにしている。
ちょっと遅いかも知れないが、これが私の「恒例行事」。
新しい手帳に前年12月の予定を書き込み始めると、
私の目指す「手帳を使い切る」ことが出来なくなるから。
12月31日まで、古い手帳を軸に毎日書き込みをして、
新しい手帳へ、私の想いを引き継いでいくのが嬉しい。
一年ずつ、確実に使い切って保存していく愉しみは、
手帳自体が、自分の「自分史」になっているからである。
昨年の今頃、何していたのかな?というデータにもなるし、
今年知り合った人達、他界した人達を振りかえりながら、
自分の人間関係の加除も、年末の作業となる。
一番好きなのは、真新しい手帳の1ページ目に書きこむ、
自分の生き方を支えている「奴雁の哲学」。
(今まで全文を紹介したことがなかったので、ご紹介)
「奴雁の哲学」
「群れを成す雁、野にありて、餌を啄ばむ時、

そのうちに必ず1羽は、首を挙げて四方の様子を窺い、

不意の難に番をするものあり。これを『奴雁』という。」
来年も「奴雁」の役割をしたいなぁ。



2017年12月20日(水)
「楽しい!」で日本を元気にします。

事業名は「平成29年度清水町男女共同参画講演会」だが、
例年のように、この漢字ばかりの名称で、
なおかつ「男女共同参画」をテーマに本当に人が集まるのか?
という悩みを、若い職員の視点で変えてみた。
講師「佐竹美帆」氏(Spirity 代表取締役)
演題「自分『らしく』自分『のため』に生きる」
もちろんまだまだ満足のいく聴講者数ではなかったが、
それでも女子高校生らも参加し、今までとは違った講演会となった。
彼女の経歴で「(元)NFL Sun Francisco 49ers 専属チアリーダー」が
彼女たちに、話を聴いてみようっと思い立ったに違いない。
講演会は、町の広報誌やホームページで広く周知するのが基本だが、
今回の結果からも、ターゲットを絞り、ダイレクトに周知する方が、
より多くの方に集まってもらえると言えそうだ。
彼女の人生のターニングポイントの話から、帰国後、自分で起業し、
イベント会社を運営するまでになった話は、若い女性たちにとって、
刺激的な内容だったのではないだろうか。
彼女が代表を務める「(株)spirity」は、一言で表現すると、
「楽しくてわくわくするモノ・コトづくりをお手伝いする会社」、
また「理念とミッション」は「『楽しい!』で日本を元気にします」
「今一度日本を洗濯致し申し候」と言ったとされる、坂本龍馬、
「日本をリセットする」と言った、小池百合子東京都知事。
この国をどうしたい、という視点で「日本」を見ているんだなぁ。



2017年12月19日(火)
「気付いてから学ぶ」か「学んでから気付く」

最近、考えていること。
「気付いてから学ぶ」か「学んでから気付く」。
どちらが正しいと言うことでもないし、禅問答みたいなもの。
人間の意識の中で、どちらの過程の方が記憶に残るのか、
そんなことをずっ考えている。
「あれ、どうして?」「なんだか変だなぁ」「これってなに?」
そんな好奇心や違和感を感じてから「学ぶ」という行為に入る。
最初は何も教えず、興味を持たせて、自分で発見する楽しみ、
これは何事にも変えがたい。
ただし、気付くことができないと、何も学べないのも事実。
それとは逆に「最初、知識として学んでから、好奇心を伸ばす」
そのうち「わかった」という気分になるが、実はわかっていない。
考えれば考えるほど、わからなくなり、真っ白になる。
その経験をしたあと「あっ、わかった」となる「気付き」、
これは、データとしての「知識」が、自分の「知恵」になる、
これまた、楽しい瞬間である。
「柿田川」についても、同じことを考えている。
「気付いてから学ぶ」か「学んでから気付く」か。
両方に共通しているのは「自ら発見する」ということかな。



2017年12月18日(月)
1人の市民だ。それ以上でも以下でもない。

映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」(ケン・ローチ監督)から。
2016年6月24日、EU離脱が国民投票によって正式決定した、
イギリスの市民感情が知りたくて、この作品を観たくなった。
2016年・第69回カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞したのも、
偶然とは思えず、ますます興味関心が膨らんた。
冒頭からメモは増えたが、やはり主人公が最後に
(朗読するはずたった)「申立書」の全文が、全てを表現している。
「私は依頼人でも、顧客でも、ユーザーでもない。
怠け者でも、たかり屋でも、物乞いでも泥棒でもない。
国民保険番号でもなく、エラー音でもない。
きちんと税金を払ってきた、それを誇りに思ってる
地位の高い者には媚びないが、隣人には手を貸す。施しは要らない。
私は、ダニエル・ブレイク。人間だ、犬ではない。
当たり前の権利を要求する、敬意ある態度というものを。
私は、ダニエル・ブレイク。1人の市民だ。
それ以上でも以下でもない。ありがとう。」
真面目に生活している人たちの、心の底からの叫びは、
単なるクレイマーの大声とは大きく違う。
作品の中で、主人公、ダニエル・プレイクは、
壁にこう落書きし、市民の多くから喝采をあびる。
「飢える前に申し立て日を決めろ。電話のクソなBGMを変えろ」
これが、今のイギリスの実体なのだろうか。
国民にとって「EU離脱」が何かを変えるのだろうか?