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2018年10月01日(月) ■ |
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夜って、こんなに暗かったんだ |
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台風24号が通り過ぎ、ホッとしたのは束の間、 翌日のお昼くらいに発生した私の自宅を含む一部地域の停電で、 思わぬ生活を体験することになった。 驚いたことに、自宅周辺は、ほぼ真っ暗。 光が漏れても、ロウソクか懐中電灯の明かりくらいかな。 停電で、被災地の生活体験を少ししたくらいに考えていたら、 冷蔵庫の中身は腐るからと、懐中電灯の光で調理して、 手探りで食べた。 パソコンはバッテリーがあるから・・と思っていたら、 無線LANの電源が入らず、情報の投稿すらできない状態。 夜の7時から何もすることができず、ガス風呂のスイッチも電気で、 風呂にも入れず、ただ横になるだけ。 「夜って、こんなに暗かったんだ」と呟いた私の驚きが、今日の一言。 ちょっと離れた場所では、停電が復旧し普段の生活に戻っているのに、 こんな住宅街のど真ん中で、孤立した人たちの気持ちを体験している。 役に立ったのは、スマホに内蔵されているライトや、ラジオのアプリ等、 光源と情報、被災地には欠かせないことを知った。 停電は自然災害が原因だから、日本人なら(たぶん)我慢出来る。 しかし、電気というライフラインがいつ頃復旧する予定なのか、 予定だけでも周知しないと、イライラが募ることを実感した。 すぐに復旧しろ、と言っているわけではない。 復旧にはいつ頃までかかりそうです・・それだけなんだけどなぁ。
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2018年09月30日(日) ■ |
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下山課長、最後の互助会旅行ですから・・ |
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台風24号を気にしながら、職場の仲間たちと東京に出掛けた。 職員互助会のバス旅行である。 行先は「東京ミッドタウン日比谷・帝国ホテルのランチバイキング」 (築地散策は、雨天のため中止) 参加者も若い頃から一緒に席を並べて仕事をしたメンバーが多く、 内心、再会するだけでも楽しみにしていた旅行であった。 バスが出発してしばらくして、幹事がいつものご挨拶、 そして最後に「下山課長、最後の互助会旅行ですから、 みんなで盛り上げていきましょう」と付け加えてくれた。 実は、これだけでも涙腺がゆるみ、泣きそうになった。(汗) もちろん、1人ずつゆっくり話すことは出来なかったけれど、 彼ら、彼女らに支えられ、いや、迷惑をかけながらも、 なんとかここまで来たなぁ、と懐かしさがこみ上げてきたから。 明日から10月、ということは、定年退職まであと半年。 これからは、あらゆる場面で「最後の・・」を実感しながら、 あっという間にすぎる日々を過ごすんだろうな。 「楽しかったけれど大変な半年」ではなく、 「大変だったけど楽しかった半年」にしようっと。
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2018年09月29日(土) ■ |
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観光客に「撮りましょうか?」は喜ばれる言葉 |
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週末の休日も、暇な時は、柿田川公園へ足を運ぶ。 それは、もう日課に近く、就業開始時間を気にしない分、 のんびりとした時間が過ごせることも楽しみの1つである。 エントランスのベンチに腰かけていると、 不思議なもので、一日、何組も同じシーンに出くわす。 それが「柿田川公園」と書かれた大きな石の前での記念撮影。 それも、デジカメかスマホで、交代しながら撮影を繰り返す。 撮影者が入らないから・・という気の使い方が、そうさせる。 そんな時「撮りましょうか?」と声を掛けると、 ほぼメンバー全員からの、嬉しそうなお礼の言葉が発せられる。 高齢者の女性グループから、子育て世代の若いファミリーまで、 訪れたメンバー全員の写真が、どれだけ旅行の記念になるのか、 心得ているつもり。 勿論、無理強いはしないし「私でよければ」の一言を添えて。 柿田川公園を訪れてくれた方々の笑顔、私も嬉しくなる。
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2018年09月28日(金) ■ |
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たった8年間で、素人だった彼は影響力のある芸術家に |
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映画「ゴッホ 最期の手紙」(ドロタ・コビエラ監督)から。 「この作品は100人以上の画家による手描きの絵による映像です」 作品冒頭のテロップが示すとおり、今までに観たことがない形式。 とても新鮮だった・・と記しておきたい。 作品は、ゴッホの死の謎解きを中心に展開されるサスペンスだけど、 油絵風の画像が、なぜか緊張感を和らげてしまった。(笑) さてゴッホについて、多少の予備知識はあったつもりだったが、 あっ、この視点でゴッホを評価したことはなかったな、とメモをした。 「フィンセントは28歳にして初めて絵筆を手に取った」 これは、画家としては遅咲きだった、という知識があったものの 「たった8年間で、素人だった彼は影響力のある芸術家に・・信じられん」で、 そう言えばそうだよなぁ、とメモをした。 エンドロールに近いテロップで、こう文字が浮かびあがる。 「彼は8年間で800点以上描いだが、生前に売れたのは1点のみ」 「死後『近代絵画の父』と称される」と、その不思議さを再認識した。 どんなに絵が好きだったとしても、また毎日描いていたとしても、 さらに、どんな天気でも一日中絵を描いていたとしても、 絵画の世界で「印象派の巨匠」と呼ばれる存在になれるものだろうか。 私は、そちらの方が「謎」に近い。 彼を変えたのは「友人のゴーギャン」なのかな。
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2018年09月27日(木) ■ |
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短い一生で 心魅かれることに 多くは出合わない |
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(没後20年特別展)「星野道夫の旅」(クレマチスの丘(IZU PHOTO MUSEUM)に 今月になってから、何度となく足を運んでいる。 アラスカに魅了され、移り住み20年近く写真を撮り続けた彼は、 単なる自然写真家ではなく、本当にアラスカを愛おしく思っていたことが、 それに添えられた言葉とともに、私の胸にズンズン響いてきた。 展示されているどの写真も、文字では表現できないほど繊細だった。 その展示された最後の空間には、彼の自筆を転写した文字が私を待っていた。 「短い一生で 心魅かれることに 多くは出合わない もし見つけたら 大切に・・大切に・・ Michio Hoshino」 「惹かれる」ではなく「魅かれる」と書いた文字への関心と、 定年退職を控えて心が揺れている私へのアドバイスと受け取った。 私は、ここ数年ずっと夢中になっている「柿田川」に対して、 今後、どう向き合っていけばいいのだろか、と思案していたのも事実。 それを、彼の一言が解決してくれた気がする。 短い一生で、こんなにも魅かれるものを見つけたのだから、 残りの人生、大切に・・大切に・・柿田川に関わっていきなさい・・と。 それも、決して急ぐことなく、悠久の時間の中で自分を見つめながら、 「柿田川の魅力」を全国に向けてお裾分けできれば、最高かな。
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2018年09月26日(水) ■ |
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トイレでの挨拶等、控えさせて頂きます |
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私のトイレネタを楽しみにしている人がいる。(らしい) こんな張り紙の言葉、面白くないですか?と通報してくれる人、 こんな看板ありました、と写真付で教えてくれる人、 みなん私に負けず劣らず、トイレが楽しいらしい。(笑) 最近、どこでも見かける「お客様へ」の案内文。 「いつも綺麗に使用していただき誠にありがとうございます」 へそ曲がりの私は、これってイヤミ?と勘ぐってしまうほど、 綺麗に使ってないから、が強調されている気がする。 今回見つけた文は、ちょっと長かった。 「防犯上こちらのトイレは従業員も使用させて頂きます。 尚、トイレでの挨拶等、控えさせて頂きますので ご了承いただきますようお願い致します」 「防犯上こちらのトイレは従業員も使用させて頂きます」は、 どこでも見かけるけれど、 「トイレでの挨拶等、控えさせて頂きます」は、珍しい。 きっと、トイレで従業員がお客と鉢合わせしたのに、 挨拶もない・・とクレームが入ったに違いない。 小便しながら、挨拶する方が失礼だと思うんだけどなぁ。
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2018年09月25日(火) ■ |
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技術室・美術室・手術室 |
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マッサージチェアーでウトウトしながら見ていたテレビ番組。 テーマは「滑舌の悪さを治すトレーニング」。 滑舌の悪さでは、誰よりも自信がある私にとって、 他人事ではない番組だった。 「まずは、どれくらい滑舌が悪いか、調べてみましょう」と アドバイスをいただく先生が、キャスターの女性に指示したのは、 滑舌の悪い原因を調べる早口言葉。 それが「技術室・美術室・手術室」のフレーズだった。 これで、どの音が聞きにくいか、わかるようだ。 あとは「割り箸を口にくわえて、ワオワオ言った」り 「風船を膨らませて、腹式呼吸」など、 口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングだったと思う。 忘れられないので、メモした早口言葉。 「東京特許許可局」など普通の早口言葉を言えるのに、 このフレーズは、本当に難しかった。 あぁ、本当に滑舌が悪いんだなぁ、と実感させられた。 毎日、口にすれば治るのかな「技術室・美術室・手術室」
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2018年09月24日(月) ■ |
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情報が溢れているから自分を見失いがちになる |
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選択肢は少ない方がいい・・最近、そう思う。 遊びも、食べ物も、スポーツも、生き方も、 選択肢が少ない方が、迷う事なく突き進める気がする。 今の若い人たちは、インターネットの情報から始まり、 多くの情報から選択する、といった判断が求められる。 それが悪いということではない。 ただ、うまく選択できないと、自分の求めている情報が 見つけられずに、焦りばかりが募ることになりはしないか。 ネットでは、自分を見つけて有意義な人生を送っている人が、 これ見よがしに、成功の活動報告をし続けているので、 それを読むたびに、自分はこのままでいいのか、 今していることは自分のしたいことではないのではないか、 多くの迷いが生じて、自分を見失いがちになる。 本当は、この道でよかったんだ、と気付くまでには、 ちょっとばかり時間が必要になる。 そんな体験を何度もしている私が、 何気なくラジオから流れてきたフレーズに反応してメモをした。 「情報が溢れているから自分を見失いがちになる」
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2018年09月23日(日) ■ |
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本当の勇気を持っていなかったからだ |
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映画「紀元前1万年」(ローランド・エメリッヒ監督)から。 主人公が、マンモスを1人で倒した、として 一躍、部族の英雄になったが、ナレーションが語った。 「危機感が迫っている」に続いて、 「本当の勇気を持っていなかったからだ」と。 事実は、縄が絡まって離れたくても離れられなかったし、 倒した槍も偶然(勝手に)、マンモスに突き刺さった。 結果だけ見れば、勇敢に立ち向かい倒したことになるが、 それを知っているのは、本人だけ。 だから最初は、有頂天になって「リーダー」きどり。 しかし、良心の呵責に耐えかねたのか、 本当の勇気を見せて、誰もから認められた時、 自分の力で、リーダーの印である白い槍を手に入れる、 そう思ったのか、潔い判断だった。 今の社会、なかなかこうはいかない。 だからこそ、真のリーダーが求められている気がする。
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2018年09月22日(土) ■ |
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お客が何も置いていかないからね |
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「居酒屋の飲み放題が増えて、二次会・三次会がない」から、 「スナック」や「カラオケボックス」の人たちが大変らしい、 そんなことを書いたけれど、居酒屋は居酒屋で大変らしい。(汗) 居酒屋店主の呟きは「お客が何も置いていかないからね」 どこも「飲み放題」「食べ放題」を始めたし、あとは価格競争か、 クーポンでのサービス合戦。 味、サービスよりも、価格で選ぶ若者達が多いようだ。 安くしたって、また来てくれるという保証は無いし、 飲み屋につきものの「常連さん」もいない、 「ボトルキープ」などというシステムも、ほとんど姿を消した。 そういう意味では「お客が何も置いていかない」と納得だな。 昔がよかった・・と嘆いているわけではないが、 夜の街が活気がないと、飲みに出かけてもつまらないもの。 千鳥歩きの酔っぱらい、見かけなくなったなぁ。
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