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しもさんの「気になる一言」
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2019年06月28日(金)
やりすぎの演出、選手には迷惑では?

夕食後、第103回日本陸上LIVE(福岡・博多の森陸上競技場)
「男子100m決勝」を楽しみに、テレビの前を陣取った。
しかし選手登場のゲート演出に、がっかりしてしまったのは、
私だけではなかったと思う。
0.01秒を争うために、何時間も前から集中している選手は、
勢いよく噴霧するスモークの中から登場するのだが、
時には、なかなか姿が見えないことも・・。
選手のためには、サラッと紹介し、レースに集中してもらう、
その方が、緊張感が高まる・・と感じた。
この演出は、誰が企画し誰が認めたのか、
選手からはクレームはないかもしれないが、私は気になった。
もっとシンブルに、さらにもっと緊張感が漂う演出こそ、
時折、強い雨が降る中でも、このレースを待ち続けた観客や、
テレビの前で待っていた国民は期待していたに違いない。
レースを盛り上げる演出は大賛成だから、敢えて辛口だけど、
「やりすぎの演出、選手には迷惑では?」を残したい。
これから数年、大きなスポーツイベントが続くが、
選手の邪魔になるような演出は、勘弁してもらいたいな。



2019年06月27日(木)
私も自分だけの魅力を作りたかった

映画「君の膵臓をたべたい」(アニメ版)(牛嶋新一郎監督)から。
「住野よるさんのベストセラー小説の長編アニメ映画化」だけど、
結論から言うと「実写版」の方に軍配があがった。
主人公「山内桜良さん」の「天真爛漫さ」が、実写版の方が
より正確に伝わってきた気がするから。
原作の小説があり、それをアニメ化した後、実写版、の順ならば、
こんな評価にはならなかったのかもしれない。
彼女の心の葛藤が、微妙に変化する表情として捉えにくかった、
そんな印象が残ってしまった感じがする。
しかし、物語最後に登場する、彼女からの「遺書」に泣かされた。
「君だけはいつも自分自身だった。
君は人との関わりじゃなくて、自分自身を見つめ、
魅力を作り出してた。私も自分だけの魅力を作りたかった」
クラスでの人気者である彼女の台詞だからこそ、頷けた。
誰からも好かれるキャラクターだった彼女は、
誰からも好かれなくても、本を通して自分自身を見つめ、
自分の魅力を作り出していた彼の生き方に、憧れていた。
それは、彼自身が気付いていなくても、尊敬に値したのだろう。
さて・・順序は逆だけど、原作も読まなくちゃなぁ。(汗)



2019年06月26日(水)
新聞投稿って、どうして「職業」とか書くのかなぁ

ひさしぶりに、私の呟きを気になる一言にしてみた。
行政職員時代、それも管理職なってから、
発言の影響力が大きいから指摘され、新聞投稿を控えていた。
どうしても、柿田川の自然から気付かされることが多く、
その想いを文字にして投稿していたのだが、
「行政職員の名を借りて柿田川の宣伝ですか?」というような
誹謗中傷に近いメールをいただいたりして、
正直、職業が明記される新聞投稿が嫌になっていた。
しかし、退職してからも、身近な方から
新聞な投稿楽しみにしているのに・・という励ましを受けたりし、
自分の中でも、だんだん、気持ちが落ち着いてきたこともあり、
「そろそろ新聞投稿を始めようかな」と思うようになった。
いつから・・と断言できないけれど、(笑)
日々の生活の中で、気づいたことを文字にして、
ただ言いっ放しの投稿ではなく、自分なりの提案も含めた
そんな文章が出来た時、またスタートしたいな、と思う。
新聞投稿って、どうして「職業」とか書くのかなぁ。
(住所・年齢も・・)



2019年06月25日(火)
逆らわずして勝つ

NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」から。
史上最低の視聴率と言われながらも、なぜか観続けた。(笑)
まぁ、確かに「気になる一言」にしたくなるような、
「台詞」が少なかったことは確かだが・・(汗)
それが、第一部、最後の今回は、意外と多かった。
東京が壊滅的な被害に見舞われた関東大震災後、
熊本に戻った主人公の金栗四三に、
大竹しのぶさん演ずる義母が、怒鳴りつける。
なんで東京がこんなに大切な時に限って、帰ってくるんだ、と。
そんな時、ずっと黙っていた四三の兄、実次は、急かされるように
急に立ち上がって、こう叫ぶ。
「逆らわずして勝つ」 (なぜ、こう叫んだか、は定かではない)
しかし、この台詞で四三は大きな気付きを得る。
今まで、どうやったらこの自然災害に勝てるか、と考えていたが、
真正面から戦って力でねじ伏せるのではなく、逆らわないで勝つ。
柔道の「柔能く剛を制す」ではないが、
相手をよく知ることから始まり、いかに相手の力を逃がすか、
そして結果的に、被害が少なければ、地震に勝ったことになる。
そう考えたのかもしれない。「そもそも人間は無力たい」
そう考え、己を知るところから始まるのが戦いなんだよなぁ。



2019年06月24日(月)
私も、周りの人たちが変わってきた気がする

先日、子育て真っ最中のある女性と話していて、
「最近どうですか?」と訊かれたので、常套句のように
「大変だけど楽しいよ」と返したが、それには訳がある。
今まで38年間で積み上げてきた人間関係と、
地方公務員を定年退職してから知り合った人たちと
織りなす人間関係が、ガラッと変わった気がするなぁ、
なんて話をしたら、彼女も「あっ、そういえば」と呟いた後、
「私も、周りの人たちが変わってきた気がする」と続けた。
彼女も、いろんなことに興味を持ち、まちづくりに参加してきた。
自然と仲間も増え、まちづくりの分野で人気者になったが、
最近では、一番やりたいことが見つかったのか、
「最良の敵は良」の意味がわかってきたのか(汗)、
あることに、こだわってこだわって、地道に活動してきたら、
今までと違うレベルの方々から、評価され始めたようだ。
そして、ふと顔を上げて自分の周辺を眺めてみたら、
景色が変わり始めていることに気付いた感じらしい。
今やるべきミッションが見つかると、
誰もが経験することなのかもしれないな。



2019年06月23日(日)
「香り」は缶に擦り込んであるのかも・・・(汗)

最近の「缶コーヒー」は「コクと香り」と思えるくらい、
キャップを開けた途端、コーヒーの香りが漂う。
こんな製法があるのか・・と驚いていたら、
ちょっと前から、変なことに気付いてしまった。
もちろん、普段は飲み終えると、すぐにゴミ箱なのだが、
退職してからは、健康管理が大切と考え「早朝入浴の半身浴」を
再開したのだが、30分ほど経つと大量の汗が吹き出るので、
水分補給に、缶コーヒーの空き缶を利用しようと考えた。
2〜3日目でも、まだ「香り」が残っていたが、
さすがに、10日ほど続けて使っても、まだ「香り」が漂う。
水道水しか入れてないのに・・これはおかしいな?、
どうして、こんなに「香り」が残っているのか?と考えた結果、
私なりに行き着いた考えは、缶の内側自体に、
「コーヒーの香り」を微量に練りこんであるのかもな、だった。
そんな加工・塗装ができるかどうか、詳しく調べたわけではないが、
えっ?と思う方は、是非、一度試して欲しい。
缶コーヒーの缶に水を入れて、何日か飲んでみて欲しいなぁ。



2019年06月22日(土)
未だ謎に包まれたままの状況です

映画「万引き家族」(是枝裕和監督)から。
最近、映画館の中ではメモを取らずに作品鑑賞をし、
その後、DVDになってから、何度も巻き戻しを繰り返し、
気になる台詞を書き出す作業をすることが増えた。
そうすることで、不思議なことに、映画館では気付かなかった
面白い会話や演技を発見することになる。
今回は、多くの方が鑑賞し絶賛しているので、
なかなか選ぶのが大変だったけれど、
どうして、日本でこういう家族が生まれたのか、気になった。
物語後半まで、ひっそりと暮らしていたこの家族が、
ある事件をきっかけに、世間に対して存在が知られてしまう。
そして、毎回繰り返されるように、マスコミ各社が押し寄せ、
家の前で、大スクープのように大騒ぎする。
それを象徴するかのように、TVレポーターの女性が、
こんな台詞をカメラに向かって叫んだ。
「家族になりすましていた人たちが、一体何を目的に
この家に集まっていたのかは、未だ謎に包まれたままの状況です」
たぶんこの話題は、翌日に違った事件、事故が起きれば、
もう過去のこととして、謎に包まれたまま消え去っていくから、
この事件の背景も、なぜ彼らがこのような行動したのかも、
われわれ国民は、想像の域を超えないまま、次の話題に移っていく。
そうした二次情報に振り回されている、慌ただしい日常生活こそ、
今回のような家族を生み出しているような気がしてならない。
確かに・・二度観ると、この作品の素晴らしさがよりわかってくる。

P.S. (台詞ではないけれど、お見事というべきシーン)
・海ではしゃぐ家族をじっと見守る、樹木希林さんの言葉なき演技。



2019年06月21日(金)
大丈夫? 息してる?

近くのレストランで昼食を取っている時だった。
私の横に、高齢者の夫婦が、仲睦まじく、座っていたのだが、
時折、旦那さんの方が咳き込み、辛そうだった。
時には、背中をさすったり、手を握ったり、
その献身さが、私の脳裏に焼き付いた。
しかし、そんな時、奥さんが、旦那さんに声を掛けた。
「大丈夫? 息してる?」
私は思わず、持っていた箸を落としそうになった。(汗)
「大丈夫?」と心配するのはわかるけれど、
あまりに静かだったからか、思わず「息してる?」と訊き返した。
あまりに唐突だったので、横を眺める余裕もなく、
旦那さんの返答も聞き取れなかったけれど、気になった。
それも、本人に「息してる?」と訊くなんて・・と思ったが、
長年過ごしてきた夫婦だからこそ訊ける、質問かもしれない。
その後、また仲良く、ゆっくり食事ながら、ニコニコ。
時々続いた、咳き込みは心配だったけと゜、
2人を包み込む独特の時間の流れに、癒された時間だった。
たまには、こういうのもいいなぁ。



2019年06月20日(木)
パネラーの役割は、気付かせること

定年退職してから、講演やらバネラーなどを頼まれるケースが増えた。
いいじゃん、話すの好きだから・・という人もいるが、
実は、あまり話すのは得意ではない、滑舌悪いし・・。(汗)
また、パネラーほど難しいものはないな、と最近感じている。
パネラーは、自分達のやってきたことの自慢話ではいけない、
苦労話ばかりでもいけない、ましてや、データだらけでもダメ。
わざわざ、時間をつくって参加してくれた人へ、
なにか、仕事や生活でヒントになるフレーズを残したいと常に思う。
事前に参加者の名簿を確認し、今回は、こんな人たちが多いから、
こんな話をお土産に持って帰ってもらいたい、と考えることもある。
そもそも、パネラーは、ファシリテーターの役を担う。
そのフィシリテーターとは「促進者」を意味する言葉である。
自分がリーダーとなって引っ張っていく「推進者」ではなく、
伴走型の「促進者」として、何かを気づかせる役割、とも言えそうだ。
だからこそ、全体の流れを調整する「コーディネーター」とは違う
役割が求められている気がしてならない。
「パネラーの役割は、気付かせること」と覚えておきたい。



2019年06月19日(水)
自分を納得させるために書き換えた物語

映画「ベロニカとの記憶」(リテーシュ・バトラ監督)から。
「ミステリードラマ」と紹介されていたけれど、
この作品は、何を伝えたいのかを考えた時には、
ミステリー作品ではなく、人生を考えさせられる作品となる。
「歴史上の出来事の犯人探しは、無意味に思います。
歴史家は戦争の責任が誰にあるかを突き止めようとする。
でもそれを知るのは不可能です」という
高校時代の授業風景を回想しながら、
作品の最後には、こんな台詞でまとめられている。
「人は人生を語る時、過去を装飾し、都合よく編集する。
長生きすれば異を唱える証人も減る、
それは事実というより『物語』だ。
自分を納得させるために書き換えた物語」
まさしく、自分史などはその典型といえるかもれない。
人生の中で数少ない「善行」は、装飾し「善人」を気取り、
幾多もあったはずの「悪行」は、都合よく削除され、
自分の人生は、誰に見せても恥ずかしくないほど編集される。
ただ、それを否定しているわけではない。
そうありたかった・・と願う「願望」に近いストーリーで
自分の生き様に納得するしかないのが、自分史である。
歴史はそうやって作られていくものなんだよなぁ。