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しもさんの「気になる一言」
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2021年03月19日(金)
人間関係までは、引き継げない

年度末、各自治体の新年度人事異動が内示され、
新聞紙上を賑わせている。(教職員も・・)
この内示から、3月31日までの間に、後任へ「引継ぎ」をし、
新しい配属先からは「引継ぎ」を受けることになる。
これが、けっこう厄介な事務量となり、年度末を気忙しくさせる。
退職してから2年、風物詩として、後輩たちの作業を見守ることとなるが、
先日、帰宅途中に、ぱったりと後輩に会い、そんな話をした。
人事異動につきものの不平不満は「撒かれたところで咲きなさい」だが、
引継ぎをする際に、一番困ることは、引継ぐ懸案問題の多さではなく、
「人間関係までは、引き継げない」ということで意気投合した。
自分が時間をかけて築いてきた「人間関係・ネットワーク」は、
単なる事務作業ではないため、なかなか文字にできるものではないし、
ツー・カーの関係や、無理にお願いしたり、お願いされる関係は、
また、振り出しに戻ることになり、とても大きな損失になる。
民間企業と違って、業者との癒着などを警戒してからか、
3年・4年を経過すると、異動対象となることも事実だが、
今、これに力を入れているから、このプロジェクトが終わるまでは、
異動させない・・というくらいの強引さが欲しいと思う。
毎年、年度末に感じていた、昇級昇格も含めた「人事異動」の顛末、
第三者的に眺めると、面白いものだなぁ。(ごめん・・(汗))



2021年03月18日(木)
桜は冬の寒さで目覚め、暖かさで蕾が開く

ラジオでは、桜の開花時期が毎日のように報告され、
桜前線が、南から北へと移動していることがイメージできる。
しかし、桜前線の桜は「ソメイヨシノ」の開花なので、
伊豆地域では「河津桜」が多いためか、
もうとっくに、桜を楽しんでしまった感があり、
素直に、春だなぁ、うぁ、桜だ・・という実感がない。(汗)
柿田川公園では「カワヅザクラ」をはじめ「アタミザクラ」
「オオシマザクラ」「カンヒザクラ」「ヤマザクラ」など、
多数の桜が咲き乱れている。
色も濃いピンクから、薄いピンク、さらには「白」に近い色も
公園内で楽しめる。
新年になってから、ウメ、モモ、サクラ・・と、
少しずつずれて色彩豊かに、私を楽しませてくれている。
しかしラジオから流れてきた「サクラ開花情報」で、
「桜は冬の寒さで目覚め、暖かさで蕾が開く」と説明したあと、
全国的に例年よりも相当早い開花にもかかわらず、
「今年は、冬が暖かったから・・」を理由に「色合いが・・」と、
やや寂しげに伝えていた気象予報士が気になった。
花開く前に「寒さ」がないと、スッキリとした開花にならないようだ。
これも「地峡温暖化」の影響なのか、とメモをしたが、
冬が極端に暖かくなったら、目覚める機会がなくなり、
桜が咲かなくなるのかな?って心配もあるよなぁ。



2021年03月17日(水)
俺は君子だろうか?、いや違う

書籍「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
(伊坂幸太郎著・幻冬舎刊・285頁)から。
久しぶりの伊坂幸太郎さんの世界を味わったが、
映画「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を鑑賞後。(汗)
彼らしい、ところどころに散りばめられている伏線が丸見えで、
ちょっとばかり、気が抜けてしまった感じさえした。
ただ、映画には、タイトルの意味が説明されていないが、
書籍では、しっかり定義されていた。
「これが出会いだって、その瞬間に感じるんじゃなくて、
後でね、思い返して、分かるもの。
小さく聞こえてくる、夜の音楽みたいに?
そういえば『小夜曲』ってなかったっけ? モーツァルトの」
僕は言う。「あの超有名な」
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク?」織田由美が言う。
ドイツ語で「ある、小さな、夜の曲」
だから「小夜曲」とはそのまんまじゃないか・・。」
「出会い」=「小夜曲」=「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
この図式がわからないと、なかなか映像だけではわからない。
今回の場合「他力本願」=「自力本願」という仕掛けがいい。
私としては「君子危うきに近寄らず。」と呟いた後、
「俺は君子だろうか?、いや違う」と自問して、
「近寄る」を選択するところが面白かったなぁ。



2021年03月16日(火)
25年を振り返りながら、25年物の古酒を飲む。

少しだけ、創業・起業のお手伝いをすると、
ビジネスだけでなく、まちづくりにも同じことが言えるよな、
そんな視点、フレーズに出会うことがある。
今回紹介したいのは、インターネットで見つけた、
同じ商品(25年物の古酒)でも、売り方次第で
「売れないお店」と「売れるお店」に分かれるという視点。
Aは「奇跡の古酒』の、醸造元、原材料名、特徴などを説明。
Bは「25年を振り返りながら、25年物の古酒を飲む。」と
この25年古酒に「意味」を与えてDMなどを出しただけ。
結果は「Aは全く売れず、Bは驚異的な大ヒット」だったという話。
この例え話が教えてくれるのは、商品・サービスを売るためには
「良い商品」だけでは売れないということ。
これを「まちづくり・観光」に置き換えると、
「世界遺産・国指定文化財」など、観光素材は良くても、
それだけでは、誰も訪れてくれない、ということ。
「美味しいものを作っていれば、客は来る」
そんな時代ではない、と言われた気がする。
日本全国、名水、湧水、湧き間などを素材にして、
まちづくりをしている自治体は多いので、
どんな「名水」なのかを、詳細に説明してもダメ。
その「名水」に「意味」を与えなければ・・。
「まちづくり・移住促進」のキャッチコピーが、
「このまちに住む人が温かい・・」なんて、響かないってこと。
どうやって「商品の良さをお客様に伝えるか?」
これは、まさにマーケティングの本質なんだよなぁ。



2021年03月15日(月)
〇〇らしさを出すのが演奏者のテクニック

NHKのラジオ番組「カルチャーラジオ 芸術その魅力」、
今は「今、もう一度『ジャズ入門』を聴いている。
私の中では、ほとんどチームで息を合わせて、
アドリブで演奏しているのかと思ったら、大きな間違い。
必ず、基本となる楽譜があり、
その素晴らしい素材で、個性的表現をするのがジャズ、
そんな説明に、妙に納得した。
どうアレンジするかが演奏者の技量、ということなのだろう。
「〇〇らしさを出すのが演奏者のテクニック」であり、
有名なジャズマンは、どの曲にも「〇〇らしさ」があるらしい。
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)らしさ、
ビル・エヴァンス(Bill Evans)らしさ、
レッド・ガーランド(William "Red" Garland)らしさも、
基本の曲をどう表現したか、どう特徴を出したか、
私のスタイルはこうだよ、と言っていることらしい。
音楽のことはよくわからないけれど、
まちづくりも同じようなことが言えそうな気がする。
全国で活躍する「まちづくり仕掛け人」は、
きっとジャズに似た「〇〇さんらしさ」を持っている。
それはたぶん、仕掛け方だけで「〇〇さんが関わっている」と
わかるような特徴が必要なんだろうなぁ。
「ジャズマン」と「まちづくり仕掛け人」は共通点が多い。



2021年03月14日(日)
消えても消えても、誰かがまた思い出させてくれる

映画「記憶屋 あなたを忘れない」(平川雄一朗監督)から。
人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」について
存在を肯定する人の意見はこうだ。
「記憶を消したい人がおるけ、記憶屋がおるんじゃないん?」
「まぁ記憶屋は悲しい世の中に、
生まれるべくして生まれた伝説なのかもしれないね」
「記憶屋は世の中の不条理が生んだ怪物じゃ」
「記憶屋は世のため人のためにおるんじゃと」
だから「記憶を消したいと思うこと」は悪いことではない、と。
しかし、それを否定するわけでもなく、こんな台詞が。
「記憶ってさ、消されたところでまた再生できるって思わん?。
人間って誰でも1人で生きてるわけじゃないけぇ、
記憶がなくなっても周りの人がまた作ることができる。
消えても消えても、誰かがまた思い出させてくれる。
思い出したところでまた忘れてしまうかも知れんけど・・」
それが「記憶」なんだ、という定義に、頷いてしまった。
まぁ、故人になると「いい思い出」しか浮かばないけどねぇ。
死んだ人まで、恨めないからね。



2021年03月13日(土)
お前ここダメだよって言ってくれる人

「お前ここダメだよって言ってくれる人がいるかどうかは大事」
そんな話を、NHKのラジオ番組「DJ日本史」で耳にした。
織田信長には、明智光秀、豊臣秀吉には、黒田官兵衛、
徳川家康には、本多正信、なるほど、確かに・・とメモをした。
それに比べ「承久の乱の主犯格(汗)、後鳥羽上皇は、
ワンマンだったために周囲には冷静に情勢を判断できる人や,
上皇を諌める人がいなかった、と歴史の話としてまとめた。
それは、現代社会でも同じことが言える。
どんな小さな世界でも、組織として成り立つには、
強力なリーダーシップを発揮する人も必要だが、
行き過ぎな発言、行動に対して、諫める役の人も必要。
そんな嫌な役を引き受けてくれる人を大切にするリーダーこそ、
大きなことを成し遂げることができるに違いない。
そんなこと、昔から言われていたことだし、今更・・と思うが、
知っていたけど、実行に移さなければ、知らなかったことと同じ。
いくつになっても「お前ここダメだよって言ってくれる人」
大切にしなくちゃなぁ。



2021年03月12日(金)
今までの人生なにを学んだのか

最近、政治家・首長がSNSの効果に目覚めたのか、
多くの方から「友達リクエスト」が届く。
特にFacebookは、実名登録が基本なので、
国会議員や県会議員、近隣市町の首長、議員など、
えっ、あの人から?と思うような大物まで。(汗)
でも私は、どんなに偉い人でも、
ノーメッセージの人は、承認しないことにしている。
それは、政治家に限らず、友達申請してくる知人でも同じ。
その考えは、ネットで見つけたフレーズに賛同したから。
「ノーメッセジリクエストは、圧倒的に年配者男性が多い。
今までの人生なにを学んだのか。」
仕事でもなんでも、何も挨拶なしに、黙っていて知らずに、
お近づきになることはないことは、長い経験で学んでいるはず。
もしかしたら、それは、新人でも習うことなのに、
ネットの世界だから、友達申請しておけばいいだろう・・
そんな気持ちだったら、逆効果だと思うんだけどな。
講演会や秘書が一括で「友達リクエスト」するならば、
ノーメッセージのリクエスト、やめた方がいいのになぁ。



2021年03月11日(木)
「3.11」をキーワードに検索したら

先日、10年を振り返って・・と題して、一言を書き、
「3.11」でも検索できる、と書いたら、早速、問い合わせがあった。
自分の日記が、ある「キーワード」で検索できるので、
どんな単語でも検索でもできる、データベースとなっている。
実は「3.11」をキーワードに検索したら、こんなにあった。
しかし、地震があった「2011.3」は「3.11」というフレーズを
まだあまり使っていないこともわかったし、時の流れを感じる。

2021年03月10日(水)  「音」は、相当意識しないと残らない
2021年03月09日(火)  10年は節目であり、区切りではない
2021年03月04日(木)  時は流れない。それは積み重なる。
2021年03月01日(月)  「3月11日」の10年を振り返って
2020年04月03日(金)  天災は忘れる間もなくやってくる
2020年03月27日(金)  東京都民よ、日本国民が注目していることを忘れないで
2020年03月11日(水)  「東北」というイメージを払拭するような計画
2020年03月08日(日)  上からの指示が降りてこなくて戸惑っていました
2019年08月12日(月)  8月12日は映画「クライマーズ・ハイ」を観る
2019年03月11日(月)  私のケジメは「3.11」の日記を読み返すこと
2018年03月12日(月)  あの原発事故は、国民の意識を変えるまでには至らなかった
2018年03月11日(日)  3.11は、一年を丁寧に生きてきたかを振り返る日
2017年03月11日(土)  北朝鮮ミサイルが日本の原発に向けて発射されたら
2016年05月10日(火)  まずは、体制を確保してから・・
2016年04月17日(日)  こんな時こそ「東北支援」を忘れないこと
2016年03月11日(金)  復興の喜びをお召し上がりながら感じていただければ幸いです
2015年12月28日(月)  非常時には、非常手段です。
2015年07月08日(水)  でも、知り過ぎない方がいいんだよ
2015年03月11日(水)  あの災害を契機に・・・
2014年09月11日(木)  9.11は「現実」が「映画」を越えた日
2014年04月21日(月)  「8.11」の「山の日」は、もっと慎重に
2014年03月12日(水)  3月11日だけ『電気』を停めてみてはどうか
2014年03月11日(火)  海水に、下水やガソリンが混じって凄い臭いで・・
2013年12月26日(木)  食べるものは、我慢できるけど、出すものは我慢できないからね
2013年11月04日(月)  3.11(悲愴)から11.3(歓喜)へ
2013年08月12日(月)  政府は「計画停電」の検証を
2013年07月03日(水)  「いつ、やる」「今だ」と奥村が答えた。
2013年03月11日(月)  そっとしておく おもいやり
2013年03月10日(日)  人間は弱い存在ですが、絶望の時にも希望を持ちます
2012年08月09日(木)  「被災者のために」というモチベーション
2012年03月11日(日)  落語の演題の1つに「黙祷」を追加
2012年03月05日(月)  学んだ知識を、行動に移しましょう。
2011年12月31日(土)  2011年「今年の熟語」・・「愛犬他界」に決定
2011年11月10日(木)  未来が見えない社会に震災が襲った
2011年08月19日(金)  いい人だって死ぬ、それが戦争だ
2011年04月16日(土)  このコンサートに向けて練習していた帰りに・・



2021年03月10日(水)
「音」は、相当意識しないと残らない

最近、出勤前の柿田川公園撮影に、音の録音を加えた。
どうしても、写真や動画が注目を浴びるが、
その場所ならではの「音」の保存が必要と感じたから。
きっかけは、もうすぐ10年を迎える、3.11の特集番組。
特に今年は、10年を経過するとあって、だいぶ早い時期から、
特集番組が組まれ、いろいろな角度から紹介されている。
実話を元に映画化されたり、ドキュメントレポートがあったり、
3.11の大震災と原発事故が、クローズアップされている。
私が驚いたのは、ラジオから流れてきた、
原発事故直後の、原子力発電所ないの音。
たぶん、原子炉を冷やす冷却水の音だと思うが、
ひ映像もく、耳だけで聴く「水の音」は、
なぜか、必死さ、緊迫さが伝わる水の音に聞こえた。
そして、コメンテイターが、静かに呟いた。
「『音』は、相当意識しないと残らない」と。
さらに「現場の音は特に・・」と付け加えたことで、
より一層、「音の記録」を残す必要性を感じた。
ここ数年間、気軽な「写真・映像」撮影をしてきたが、
その部分は、観光客を始め、多くのカメラマンに任せて、
そろそろ、地元ならではの「音」を保存したくなった。
ただただ、柿田川の今の「記録保存」を。