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2021年05月13日(木) ■ |
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会話は誠実でなければならない |
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映画「プライドと偏見」(ジョー・ライト監督)から。 原作は、ジェーン・オースティンの同名小説「高慢と偏見」 原作がしっかりしていると、安心して観ていられる、と 何度か映画レビューでも書いた。 最近のラブストーリーは、キスシーンやSEXシーンまで、 とにかく触れ合うことで、愛しあっていることを表現するが、 この作品は、そういったシーンは皆無だけれど、 2人が少しずつ惹かれ合うことが感じられる作品とも言える。 主人公の名は、女性が「エリザベス」、男性が「ダーシー」。 最終的には、ハッピィエンドとなる2人であるが、 冒頭、詩、愛情について意見を交わす場面がある。 女「詩には愛を遠ざける力があるんですね」 男「詩は愛の糧かと・・」 女「詩は強い愛には糧ですが、弱い愛には毒です」 男「愛情を育てるには?」 女「相手にそそられなくても踊ることです」 この会話の前に、ダーシーがエリザベスの印象を 「悪くないが、そそられはしないな」と語ったことを知り、 こんな会話へと続く。 イギリス田舎町の素敵な景色と重なり、作品全体が美しいし、 「彼はとても誠実です」「会話は誠実でなければならない」など、 「誠実」という言葉が浮かび上がったラブストーリー。 そう言えば、最近「誠実」という言葉、聴かなくなったなぁ。
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2021年05月12日(水) ■ |
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クローゼット/オンライン試写会のご案内 |
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昨年の秋頃、映画「クローゼット」のオンライン試写会の ご案内メールが、私の自己紹介HPを経由して、届いた。 観た映画作品のほとんどは、レビューを書いている 「映画.com」で私を知り、お誘いのメールが届いた、という訳だ。 ホラー以外は、ジャンルを問わずに書いているが、 コツコツ書き溜めた1300作品以上のレビューが、 少しは役に立ったようだ。 ただし、映画評論家でもないので、気張らず、いつものように 映画の中の「気になる台詞」を紹介した。 ただ自分の生きた証として、老後の楽しみとして書いていることが、 誰かの役に立つことになるなんて、こんな嬉しいことはない。 ずっと書き続けている「気になる一言」から端を発した、 書籍「働く人の夢」(いろは出版刊)にも「公務員の夢」として、 書かせていただいたこともある。 (今でも本屋で見つけると、そっと覗いてみたりする・・(笑)) もうあまり多くのことを望まず、自分が信じて積み上げてきたものを 読み返しながら、隠居生活を送りたいな。 この生活の楽しさ、コロナウィルスが教えてくれた気がする。(汗)
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2021年05月11日(火) ■ |
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コロナ感染者の累計数っているの? |
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GWを終え、また感染者が増え出した、ってテレビが叫んでいる。 全国で、東京が何人、大阪が何人・・と、毎日、その数字を聞かされる。 県内ニュースに変わっても、県名が市町名に変わるだけで、 一日、何度、コロナ感染者数を耳にするだろうか?と数えたくなる。 それだけ逼迫している状況なんだよ、と伝えたいのかもしれないが、 人間の心理としては、もう完全に麻痺してしまって、 感染者数の数字では驚かなくなってしまったのが現状であろう。 しかし、その数字よりもまだ理解できないのが、感染者の累計数。 ずっと感染者数の累計を発表する「狙い」がわからない。 統計としてカウントすることに意味を感じないわけではないが、 「累計」なんてのは、10日に一度、1ヶ月に一度だっていい。 今私たちが知りたいのは、今までに感染した人の数ではなく、 今、感染している人の数だし、今、重篤化している人の数。 PCR検査の数が違うのに、出口の数字だけ公表して比べる意味、 誰か教えて欲しい。 分母が違うものを一堂に並べて、傾向がわかるのだろうか? さらに不思議なのは、感染者の住所で累計を示していることかな。
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2021年05月10日(月) ■ |
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高齢者の1人世帯は、不安がいっぱい |
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我が家は母と同居だけど、巷は1人世帯の高齢者が増えている昨今、 普段でも、体調崩したり、インフルエンザにかかった時、 炊事・洗濯などの家事は、誰がするんだろうか?と気になっていたが、 今回のコロナワクチン接種後、特に2回目のあと、 予想以上の熱が出たらどうするんだろう・・と心配が積み重なる。 高齢者の気持ちになった時、ワクチンの接種予約に際して、 なかなかつながらない電話でストレスを感じ、 家族に手伝ってもらってPC予約できた人にもストレスを感じ、 どうにかワクチン注射したあとも、副作用などの不安が襲いかかる。 それほど「高齢者の1人世帯は、不安がいっぱい」・・と言える。 高齢者になればなるほど、何かしらの持病は抱えているし、 夜が来るのが怖いし、朝が来てホッとするのよ、と話してくれた、 高齢者もいた。 周りは、あなたの不安はわかるよ・・というかもしれないが、 こればかりは、ひとりぼっちの高齢者にならなければ、 わからない心境なのかもしれない。 私、もう長生きしたから、これで人生十分。 コロナに感染して死んでもいいから、ワクチン打たない・・と 涙目の1人世帯の高齢者の呟きが、耳に残っている。 少なくとも、コロナワクチンを注射した時だけでも、 誰かが側にいてあげられる環境は整わないものだろうか? コロナの不安がストレスになるなんて、あまりにもかわいそうだから。
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2021年05月09日(日) ■ |
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良いか悪いかは、後(のち)のものが決めればいい |
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何かのテレビ番組のメモだったと思うが、 情報源不明で申し訳ない。(汗) メモが残っていると言うことは、何かで悩んでいるときに、 これは何かのヒントになるな、と感じてメモしたに違いない。 たぶん私ごとでいえば「柿田川の魅力」を世界に伝えていきたいし、 この価値を次世代に残していきたい、と24時間考えている。 (あっ、飲んでる時は忘れています。すみません(笑)) ただ、あまりに志が大きく、自分一代では実現できないな、と 考えていた時に、このフレーズに出会ったのだろう。 「良いか悪いかは、後(のち)のものが決めればいい」 「志は受け継いでいかねばならぬ」・・と。 以前は、行動すれば誹謗中傷を受け、もうや〜めた、と思ったことも 何度かあったけれど、最近、気にならなくなった。 これでもかって、言葉の暴力を言われ続けたから、 すっかり麻痺したんじゃないの?と、自己分析したけれど、 実は、この言葉で、けっこう単純に吹っ切れた気がする。 「自分は自分の名で自分の仕事をすればいい」 「これが自分に与えられたミッションだ。良いも悪いもない」 そう思えるようになって、とても気持ちが楽になったなぁ。
P.S 父親の命日(45回忌)にこんなことを考えるなんて・・ちょっと嬉しい。
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2021年05月08日(土) ■ |
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雨の音。うーん、良い音を拾ってきました |
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映画「蜜蜂と遠雷」(石川慶監督)から。 「ピアノコンクール」自体、私の知らない世界なので、 どこまで、興味を持って観続けられるだろうか、 そんな心配をしたが要らぬ心配だった。 この音楽の世界って、いくらフィクションとはいえ、 これに近い感覚で、葛藤があり、競い合うことだと理解できた。 だからこそ私の関心は、映画を離れ、ノンフィクションとして どうしたらこんな感覚を持った子どもを育てることができるのか、だった。 もちろん、本人の資質・努力もあるだろうし、指導する先生方、 その他、いろいろな生活環境が、彼ら、彼女らを刺激していた。 いや、もっとその前に、初めてピアノに触れた頃の接し方が気になった。 それを教えてくれたのは、ピアノの楽しさを教えてくれて母の死をきっかけに、 ピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜さんの幼少時期の様子。 耳を澄まし、生活の中で感じたことを音に変えていくシーン。 「雨の音。うーん、良い音を拾ってきました」と我が子に伝える母、 何度となく登場する「世界は音楽で溢れている」よりも、印象的だった。 そして「あなたが世界を鳴らすのよ」の台詞がダメ押し。 自然の音(雨の音)をピアノの音階で表現するなんて、 考えたこともなかった私は、絶対音感ってこんなことなんだな、と 少しだけ、音楽の楽しさを教えていただいた気がする。 この原作って、文字でどう記されているのだろう・・・ う〜ん早速、図書館・本屋で探さなくちゃ。
P.S. エンドロールで見つけたフレーズ 「この映画の制作に際し、動物に危害は加えられていません」 この表現って、本当にいるのかなぁ。(汗)
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2021年05月07日(金) ■ |
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構想は少人数で、事業のアップデートは、多くの人の手で |
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先日「まちづくり」を地域文化として残すためには、 「みんなでやりましょう、は続かない」と書いたら、 さっそく何通かの感想メールをいただいた。 私の言葉足らずもあり、誤解を招いたかもしれないが、 多くの人でまちづくりをしてはダメ、という意味ではない。 逆に、最終的には「多くの住民」が関わることが一番いい。 たたき台というか、基本的な部分は少人数で決めて、 それを多くの人の手、意見が入ることにより、 ブラッシュアップされた「まちづくり」となり「地域文化」になる、 そんなことを言いたかったのだが・・(汗)。 「参加」ではなく、事業スタートの段階から「参画」したい、と 意気込む人たちもいるが、「改善」と「改革」の違いくらい、 その関わり方、責任は大きな差がある。 本当に「まちづくり」に参画したいのであれば、 24時間、365日、そのことを考え動いている、という行動力と、 どんな批判にも耐える、という覚悟、 そして、それを自分たちの手柄とせず、 多くの人たちが「参加」しやすいシステムを作ることが、 究極の「まちづくり」だと私は思う。 「構想は少人数で、事業のアップデートは、多くの人の手で」 これに尽きるなぁ。
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2021年05月06日(木) ■ |
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GW の行動をしっかり振り返ってから、再スタートを |
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今年は、例年と比べ、割と短かったGW。 緊急事態宣言中と言うこともあり、行動は自粛・・と思いきや、 予想以上の人の流れに、驚くしかなかった。(汗) そしてその結果は、コロナウィルス感染者の数となって、 GW後の仕事・生活にも、影響が出ることは間違いない。 行動を自粛した人たちが、行動自粛ができなかった人たちから、 コロナウィルスを移されたことがわかったら、 損害賠償を要求できるのか?という話題に、反応してしまった。 海外の友達からは、こんな状態では、東京オリパラは無理だね、と はっきりと言われたし、実は私もそう思う。 私たちが今しなくてはいけないことは、 本気に「収束させるためには・・」を考え、行動すること。 GWが終わり、いつものと同じような生活に戻るのではなく、 この騒ぎの中で出かけた旅行の土産話に花を咲かせるのでもなく、 GW の行動をしっかり振り返ってから、再スタートを、と思う。 昨年の今頃、どんなことを考え、どんな行動をしたか、 そしてそれが、どんな結果を招いたか・・。 今年のGWの過ごし方が、一年後のGWに大きな影響を与える、 そんなことを感じた、2021年のGWであった。
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2021年05月05日(水) ■ |
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ワクチンは、偶然弱くなった毒性の菌を使うんだよ |
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新型コロナウィルスの変異株が猛威を振るい、 いろいろな国の名前がつけられた変異株が登場する。 けれど、私の知識では・・というか、 NHKラジオの「子ども科学電話相談」という番組で、 「ワクチンはどうやって作るのですか?」という質問に、 専門の先生は、こう答えていた。 「ワクチンは、偶然弱くなった毒性の菌を使うんだよ」 実は私も、ワクチンの作り方を知らなかったので驚いた。 体に影響を与えない程度の弱い菌を事前に体内に注射し、 弱い菌で戦う練習をして、自分の細胞に自信をつけさせること、 それが、抗体を作るってことなんだと理解していた。 (例えが適切かどうかは分かりませんが・・) 私が引っかかったのは「偶然弱くなった毒性の菌」というフレーズ。 それってもしかしたら「突然変異の一種?」と思ったからだ。 変異し、毒性が強くなったら「変異株」と言い、 毒性が弱くなったら「ワクチン」として利用するってこと? 弱く変異する株がなかったら、今回のワクチンも作れなかった、 そういうことなのだろうか? このコロナ禍、一体いつまで続くのだろうか、想像がつかない。 インフルエンザと同じように、治療薬なんてできないかもなぁ。
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2021年05月04日(火) ■ |
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苔は奥ゆかしいんです。 |
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映画「柴公園」(綾部真弥監督)から。 なんだろう・・うまく言えないけれど、 観賞後、私、こういった作品好きだな・・と思った。 柴犬を連れた3人の中年男たちが繰り広げる会話劇を描いた テレビドラマ「柴公園」の劇場版、という解説に、 私のアンテナが引っかかった。 人間とのコミュニケーションが、予想以上に苦手で、 自分の気持ちも相手に上手く伝えることができない。 そんな二人が「柴犬」と「柴犬好きの仲間」に助けられながら、 少しずつ、愛を育んでいく・・大きな仕掛けもなければ、 事件、事故も起こらないけれど、一所懸命、生きている。 主人公は「苔」を仕事として研究している設定だけど、 子供たちが「苔」について質問し答えるシーンに、 この作品を貫いている「奥ゆかしさ」が表現されている。 「苔は何の役に立っているんですか?」 「苔は花も咲かないし、食用にもならないんですよね」 「やっぱり役立たずって意味で使われているんじゃないんですか?」 そんな質問にも、丁寧に答える主人公。 「苔は奥ゆかしいんです。花を咲かせて目立とうとか、 実をならせて食べさせようとか、そういう自己主張しない。 注目されず実用されず、でもじっと人の生活に密着している、 その奥ゆかしさがいいんじゃないですか」と。 「苔」を観ていると、癒される・・という人がいるのも事実。 「苔みたいな人」「苔のように生きる」「苔のように・・」 なんだか憧れるなぁ。
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