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2021年10月27日(水) ■ |
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変わらないようでいて変わっていく。変わりながらも変わらずにある。 |
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書籍「おいしいコーヒーのいれ方・明日の約束」 (村山由佳著・集英社文庫刊・189頁)から。 なんと「文庫版あとがき」でみつけたワンフレーズをメモした。 「変わらないようでいて変わっていく。変わりながらも変わらずにある」 ただ眺めているだけでは気づかない、じっと観察していないとわからない、 ほんの微妙な変化を表現しているな、と思ってメモをした。 これは、四季折々、移り変わっていく自然の景色だけでなく、 歳を重ねるたびに、変化していく人間の成長にも同じことが言えそうだ。 一番身近にいる家族は、ほぼ毎日、顔を見ているので、 その変化に気づきにくいけれど、少しずつでも関わっていく。 逆に、見た目は大きく変わっても、根底を流れるものは変わらず、 いつも、同じ位置にどっしりと構えて存在するものにも憧れる。 だから、このフレーズに反応したのかもしれない。 もしかしたら四字熟語にしたら「臨機応変」かもなぁ。
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2021年10月26日(火) ■ |
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男と女は違う。WindowsとMacみたいに |
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映画「おとなの事情」(パオロ・ジェノベーゼ監督)から。 この映画が元となり、世界18カ国でリメイクされた日本版、 邦画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」(光野道夫監督)を 先に観てしまったから、なかなかレビューしにくいが、 「メールが届いたら全員の目の前で開くこと」 「かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すこと」の ルール同じだったから、入り込みやすかった。 男女7人、月蝕の夜に集まる設定も同じだったし。 ただ、気になりメモしたフレーズはだいぶ違った。 今回選んだのは、男と女に違いについて。 「男と女は違う。WindowsとMacみたいに」 「どっちが男?」「Windowsでしょ。 ウィルスに弱くて、並行作業ができない。 お風呂で、洗うのと歌うのが同時にできない。 女性は頭の回転が速く直感的で優雅だから、Mac。 値段が高く互換性は低い。でもハマっちゃう」 なかなか面白い比喩だな、と思った。 今まで「男と女の違い」について、多くの例えをメモしてきたが、 今の私には、この表現が腑に落ちた。 性別の「男・女」ではなくて「男性的・女性的」でもいい。 この部分は邦画にはなかったが、日本的な比喩が知りたかったな。 世界18カ国でリメイクされたらしいから、 できることなら、他の国のリメイク映画も観てみたいなぁ。
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2021年10月25日(月) ■ |
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ウンチについて |
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ある公園のトイレに、こんな張り紙があった。 それも、緑のガムテープで、無造作に。(汗) タイトルは大きな文字で「ウンチについて」 さらに「トイレの使い方ですが、 ぜひご家庭のトイレと同じように使ってください。 【ウンチが便器に一杯残っていることがあります。】 その時は紙で拭いてください。 トイレを出る前に便器を確認してください。 【汚れると係は大変な思いをして洗浄しています。】 皆さんのためにも気持ちよく使いませんか?」 【 】の間は、下線まで引いて強調されていた。(汗) 最初に感じたのは、誰が誰に宛てて書いたメッセージなのか? さらに、ルールを守っている多くの人が、毎回目にしたら、 どんな気持ちになるのか?、だった。 掃除をする人の気持ちも大変さも分からなくはないけれど、 こんな注意看板があちこちに、ガムテープで貼られていたのでは、 景観だけでなく、利用者としては、とてもがっかりである。 自分の感情をストレートに文字・行動にするのではなく、 もう少しオブラートに包んだ表現をすることも可能なはず。 口に出した後、すぐ消える会話ではなく、 何度も何度も、読み返すことができる文字だからこそ、 その施設管理者のセンスがモノをいうんだけどなぁ。
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2021年10月24日(日) ■ |
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怖いもの、危ないものも、目にも見えない |
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最近、特に、地球環境に関心を抱くようになった。 (えっ、今更?と訊くのはご勘弁を(汗)) それも、小さい頃から意外と好きだった雨について。 災害をもたらすような豪雨でなくて、酸性雨。 酸性雨には、硝酸や硫酸という物質が溶けている。 これらは、水に溶けて二酸化炭素よりも強い酸を作る。 実は、この硝酸や硫酸というのは、 車が出す排気ガスなどに多く含まれているから、 排気ガスの出ない車にシフトするのは、 二酸化炭素削減だけではなく、酸性雨をなくすことにも 繋がる施策でもある、と理解した。 そもそも辞書によると「二酸化炭素とは、 空気中に約0.03%あり、色も臭いもない気体のこと。 人間や動物の呼吸や有機物が燃えることで空気中に排出され、 植物の光合成によって消費される。化学式では「CO2」。 二酸化炭素の特徴は、無色・無臭で水に溶けやすいという点」 「水に溶けている」から、実際には目には見えにくく、 実感しにくいけれど、これを意識すると雨に濡れたくなくなる。 見えないけれど、雨には「埃」も「塩」も溶けているらしい。 大切なものは目に見えない・・というけれど、 怖いもの、危ないものも、目にも見えないんだなぁ。
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2021年10月23日(土) ■ |
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さびしいんじゃなくって、さみしいんだよ |
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「名も無き世界のエンドロール」(佐藤祐市監督)という映画で、 「さびしいんじゃなくって、さみしいんだよ」という表現があり、 好奇心旺盛の私は、その違いが気になって仕方がなかった。 ちなみにどちらも「悲しいことを表す言葉」であり、 漢字では「寂しい」「淋しい」と変換されるようだ。 「さみしい」は「淋しい」、「さびしい」は「寂しい」を 当てている説明も見つけ、なんとなくだけど、理解した気になった。 「さみしい」は、「物悲しいこと」を表す言葉であり、 主観的なさみしさを表現する際に使用される、とも書いてある。 心情を表す意味が強く現れている、という説明に納得した。 「さびしい」は、「悲しいこと」を幅広く表す言葉であり、 対象を人や物に限らず悲しい様子を表せるため、 心情だけでなく情景などの様子を表す際にも使用するようだ。 だから、一般的には「寂しい」が使われているのかもしれない。 そういえば「きく」も「聞く」「聴く」「訊く」と違いがあり、 できるだけ、自分のイメージにあった「きく」という漢字を タイミングよく使うように意識しているから、 これからは「寂しい」「淋しい」も、意識して使い分けたいなぁ。
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2021年10月22日(金) ■ |
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柿田川水中紀行 |
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今でこそ「柿田川」は、四万十川、長良川と共に、 日本三大清流の一つに数えられ、多くの勲章を手にしたが、 実は「柿田川」が全国区で有名になったのは、 NHKが「ハイビジョン」という技術を広めるために その鮮やかさを伝えるに相応しい「柿田川」を選び、 「柿田川水中紀行」という番組を制作して、 全国放送(放送時間30分・放送日1988.08.06)が流れてから ということを、私は知っている。 もちろん「自然保護団体」の活動や、 「トラスト運動」の地道な動きも注目されたが、 あの「柿田川水中紀行」という番組が全国に放映され、 首都圏をはじめとした日本国民に対して、 柿田川の魅力を伝えることができたから、と言い切れる。 有名になると「私が・・」「僕が・・」「俺が・・」 「柿田川を有名にした」と自分の手柄にしたがる人が増えるが、 現実を知っている私にとっては、その自慢話ほど、 滑稽で楽しいものはない・・と思っている。(汗) 「柿田川」が「国指定天然記念物」になった経緯だって、 いろいろあったんだよ、本当は。(笑)
P.S 「柿田川水中紀行」 柿田川の春夏秋冬を紹介し、鮎の一生をハイビジョン映像で。
https://www.nhk.or.jp/archives/kankyo/library/detail04_04.html
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2021年10月21日(木) ■ |
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落語を聴く、ということは、世界最先端のコロナ対策 |
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メモを整理していたら、清水町文化芸術活動促進事業 第11回泉のまち古典芸能鑑賞会「第6回柳家花緑独演会」の メモが残っていた。 たしか、最初の演目は「天狗裁き(てんぐさばき)」だった。 夢にまつわる落語だけれど、マクラでは、 「人間人生80歳で、毎日8時間寝るとすると、 28年間寝ていることになる、5時間は夢を見ている」と 寝ることの大切さを教えてくれた。 歳を重ねるまでは、あまり意識したことはなかったけれど、 一日24時間のうちの8時間寝ると、確かに1/3なのだが、 人生の1/3は寝ている、という表現に、やや驚いた。 まぁ最近は、早寝早起き、6時間も寝れば目が覚めてしまう。 人生の1/4は寝ている、これでも驚きだな、と走り書きがある。 落語ではない、花緑さんの講演会では、 コロナ対策には「NK細胞」を活発にすることが一番、 言い換えれば、大いに笑うことだ、と言い切り、 「落語を聴く、ということは、世界最先端のコロナ対策」 と笑いを誘った時の様子が目に浮かんだ。 「家でじっとしているのもよくないが、ここまできたのに、 笑わずに帰るのが一番良くない」とも・・。(笑) あれから、もうすぐ8ヶ月。 本当に、声を出して笑うことが減ったなぁ。
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2021年10月20日(水) ■ |
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世界が見えているつもりの身の程知らずには参る |
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映画「オフィシャル・シークレット」(ギャビン・フッド監督)から。 内部告発から端を発して大事件に至る作品は多いが、 今回はなんとなくスッキリしない。 結果的には、彼女の発したリークが大きなウネリとなるのだが・・・ どこまで影響するかも考えず、ただ若い女性の正義感が優先して、 リークした感じが強く残ったからかもしれない。 それは、いとも簡単に友達にリークを依頼するシーンが印象的。 「メールのコピーをあなたに託そうかと。 それを記者に渡してもらえない? 戦争反対の人に。 記者が無視してもいい、私はすっきりする」と主人公。 「すっきりする?私に公務秘密法違反を持ちかけておいて? いわば反逆罪よ」と困惑する友達。 「政府を転覆させる気はない。マスコミの人に見てもらいたいだけ。 米国の横暴ぶりを追求して欲しい」 これが、内部告発の原点だとしたら、私は首を傾げる。 自分がスッキリすればそれでいい・・なんて動機で、 国を揺るがすような「最高機密」をリークされたら、 同じ職場の人間は、溜まったものではない。 ラスト近くに、関係者のこんな呟きがある。 「世界が見えているつもりの身の程知らずには参る」 本来なら、悪役のセリフなんだが、妙に納得してしまった。 もう少し、悩んで欲しかったなぁ、リークするにしても。
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2021年10月19日(火) ■ |
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知る前の自分と知った後の自分が違う |
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解剖学者・養老孟司さんと俳優・藤井美菜さんの二人が ベンチに座りながら、新聞を読み、会話をするシーン。 多分、どこかの新聞のCMだったかもしれない。 (汗) こんな会話をする。 藤井「先生。『知る』ってどういうことなんでしょう」 養老「それはね、知る前の自分と知った後の自分が違う。 つまりは人が変わるってことなんですよね。 だからものがわかると自分自身が変わるんですよ。 それは、やっぱりね体験しないとわからない」 。 その後にこんなコメントが続く。 「すごいですね、知る前と知った後の自分が違う。 人が変わる。 ただ、頭の片隅に入ってくるだけでなく、 そのことによって私が変わる。 私が変わるのか、いや、 知ることによって突き動かされ、変わらされることであろう」。 「知る」より「好き」、「好き」より「楽しい」は、 私が大切にしているフレーズだけど、スタートの「知る」を 軽んじていたかもしれない・・と、猛反省した。 「知る前の自分と知った後の自分が違う」ことを意識して、 自分を好きになれるのかもしれないなぁ。
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2021年10月18日(月) ■ |
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太陽の角度が42度くらいで、きれいな円を描いて見えるんだ |
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10/16(土)の夕方、ほぼ半円に近い、180度の虹が出た。 その日からFacebook、instagram等のSNSの投稿は、 撮影場所は違えど、多くの「大きな虹」で溢れかえった。 私の好奇心は、どうしてあんな大きな虹がかかったのか、 それをどうすれば、一番大きく、広くきれいに撮れるか、 そんなことが気になっていたが、実は「虹について」 ラジオ「子ども科学電話相談」で聴いたばかりなので、 メモを引っ張り出して確認した。回答の先生は 「雨がやんだ時に、太陽が見ている人の後ろから照りつけて、 それが雨粒に反射して虹ができます」と説明した後、 「虹は太陽の光の反射できるんだよ」と付け加えた。 それだけで十分だったのに、さらに細かく 「太陽の光が雨粒に当たって跳ね返るときに、 角度は42度と決まっていてね。真上に架かる虹ってないんだ、 だから、常に、虹というのは地上から見ていると 斜め上くらいに虹のてっぺんがある」という話をしていた。 「では、虹はいつ見えるんですか?」の質問にも、 「朝とか夕方、太陽が低い時。太陽が高い時は虹はできません。 40度くらいで虹の七色の光は出てくるからね」と。 そして最後に「人間が虹を地上で見ることができるのは、 太陽の角度が42度くらいで、きれいな円を描いて見えるんだ」。 あの日の大きな虹を振り返ると、 「雨上がりの夕方、42度くらいの角度」だったなぁ。
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