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2021年11月16日(火) ■ |
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「弱み」が「強み」になったことを見たことがない |
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番組名はメモしなかったが、林修さんがインタビューするコーナー。 「USJ」や「西武ゆうえんち」をV字回復させた、 現代最強マーケター・森岡毅さんの話。 彼の話は、理路整然として、とてもわかりやすかった。 「弱み」が「強み」になったことを見たことがない。 簡単に言えば「弱み」を強化するよりも「強み」を磨いた方がいい、 徹底的に追求して、他の追従を許さなければ勝ち、ということ。 そう言えば、行政が積極的に関わっているまちづくりって、 どうしても、老若男女、平均レベルを求めていくから、 観光地でもない場所を、観光地にしようと必死になったりする。 その点、彼の説明は明快だった。 「弱み」「苦手」「短所」などにスポットを当てて、 どんなに頑張ったって、平均レベルにしかならないだから それでは、周りに勝つことはできない。それも、圧倒的に。 周りがあそこには敵わないと思うくらい「強み」を磨くことが大切だ、と 教えていただいた気がする。 私にとってありがたいことは、自分が以前から主張してきたことを、 カリスマが、間違ってないよ、背中を押してくれたことだ。 我が町は「柿田川しかない」ではなく「柿田川がある」ってこと。
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2021年11月15日(月) ■ |
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これはこの人の発見じゃないか |
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なんのテレビ番組だったろうか。申し訳ない、情報源不明。 ただ「散歩でまちづくり」をしている話だったと思う。 「散歩の達人」みたいなイタリア人の話。 「イタリア人は、お店の感想が入ったマップはいらない」と言う。 えっ?、それじゃ、わかりにくいんじゃないの?と思う、 私の声が聞こえたのかも、というくらいのタイミングで、こう語った。 「なんの発見もないじゃないか」「これはこの人の発見じゃないか」と。 散歩の楽しみは、自分なりの発見をするところにある。 その楽しみが全部マップに書かれていては、散歩の楽しさは半減、 そういうことなのだと思う。 これは、マップでまちづくりをしようと思っている私にとって、 大きなヒントになった。 日本のマップは、親切丁寧、事細かに書かれていて、 路地裏のマル秘情報まで記されていることも珍しくない。 しかし、イタリア人にとっては、(もしかしたら彼にとっては) 人の発見したことを確かめているだけで、面白くもなんともない。 地図だけ与えて、自分で発見したことを自由に書き込める方が、 とても楽しいに違いない。 「歩いて楽しいまち」ってのは、ピンポイントのデジタル情報ではなく、 だいたいこの辺り、というような曖昧さが心地よい、 アナログ情報満載のウォーキングマップかもしれないな、と思った。 「宝探し」って感覚が一番、楽しいものなぁ、ワクワクして。
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2021年11月14日(日) ■ |
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囲碁・将棋の対局って、なぜマスクしてるの? |
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棋士・藤井聡太さんが、史上最年少で四冠達成・・ のニュースを見ていて、ふと思ったことがある。 囲碁や将棋の対局をテレビで見ていて感じたことと、ほぼ同じ。 初めは、単純に息苦しそうだなぁ・・と思っていたけれど、 そのうち、お互い会話をするわけでもないし、 対局中に誰とも喋らないのに・・と疑問が残った。(笑) それが「囲碁・将棋の対局って、なぜマスクしてるの?」 スポーツやお笑い、トーク番組ならわかるけれど、 ただ黙々と、自分の考えた一手を、盤上で差し続けるだけなのに、 しっかりマスクをしている姿に、違和感を感じたからだ。 言い換えれば、確かに長い時間、向き合っているけれど、 図書館で、黙って本を読んでいるのと何も変わらない気がする。 マスクすることに慣れてしまったけれど、これが鬱陶しくて、 対局に集中できないってことはないのかな、と思う。 鼻から吸って口から吐き出す、腹式呼吸が、 心を落ち着かせるにはちょうどよい、とされてきたので、 こういった場面、マスクは必要ないんじゃないのかなぁ。 (すみません、何かの理由でマスクをしていると思うのですが・・) 詳しい方、誰か教えて!!
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2021年11月13日(土) ■ |
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「どれがオススメ?」って訊く役 |
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地元の商業高校生が、販売実習を通して、地域の魅力発信をする。 その企画段階から、行政と高校が一緒に取り組みながら「ビジネス」を学習し、 最後に、売り場を快く提供してくれた大型商業施設「サントムーン柿田川」との 「産学官連携」事業は、新聞の見出しを大きく飾った。 あとは彼ら彼女らに、販売の経験をさせること、それは私たち町民の仕事。 それは、仕入れたものをいっぱい買ってやることだけでなく、 お客さんとコミュニケーションをとることを体験させること。 そのためには、わざわざ「どれがオススメ?」って訊く役が必要と考え、 ほとんどの売り場で「どれがオススメ?」って訊いて回った。(汗) ただ「これいくらですか?」「はい、○○円です」は、 子供でもできるから、わざと「どれがオススメ?」って訊く。 答えは「全部です」でも構わない。 「売れ筋はこれですが、私は・・」でもいい。 ススメられたら「どこがおすすめなの?」と訊き返す。 すると「口に入れると溶けてしまいます」とか 「美味しさが2度味わえます」など、 彼らなりに考えたセールスポイントを、必死に私に説明してくれる。 彼らとの会話がひと段落したら「じゃあ、これ買うね」となって、 「ありがとうございます」と高校生のニコニコ顔と出会うこととなる。 この役目は、私たち大人の仕事なんじゃないか、と思う。 今の若い人たち、コミュニケーションがとれない人、多いって聞くから。
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2021年11月12日(金) ■ |
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「町芸術祭」から「町民文化祭」へ |
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「文化の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」など、 昔から、秋は他の季節と違う感覚があるように感じていた。 我が町も、ごたぶんに洩れず「芸術祭」が開催されるが、 私のような、定点観測が好きなだけのアマチュアカメラマン、 それも、スマホや廉価なカメラで撮影した作品を、 「芸術祭」という場所に展示・応募していいのか、といつも迷う。 月に一度、それも2時間ほどしか練習しない、 指揮者もピアノ演奏も、同級生だけで編成された混声合唱団、 練習後の喫茶店でのおしゃべりが目的ではないか、と思いながら、 「芸術祭」という舞台に発表・応募していいのか、といつも迷う。 これが「町民文化祭」なら、日頃、練習してきた成果発表として、 上手い、下手関係なく、胸を張って参加できるのになぁ、と感じる。 それなのに、なぜか「芸術祭」という名称を使い続ける理由は、 自分の代で、途切れさせるのは心苦しい・・みたいな思惑と、 今まで続けてきてくれた諸先輩方々に申し訳ない、という感情、 そんな気がしている。 単なる言葉遊びなのかもしれないが、出品者・発表者が少ないと 嘆くのならば、思い切って「既存の枠」を外してみるのもいい。 名称を「町芸術祭」から「町民文化祭」へ変えるだけなのだが。 ただ、それを誰が実行するか・・だけなんだろうなぁ。
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2021年11月11日(木) ■ |
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あの人、本当につえぇよ |
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映画「BLUE ブルー」(吉田恵輔監督)から。 ボクシングが題材の映画は、ほとんど苦労した人生から、 努力して、努力して、最後に栄光を掴む展開が多い中、 今回は、その努力も報われず、負け続けてもリングに上がる。 そこに、男としての強さ、カッコよさが表現されていて、 うん、こういう生き方っていいな、と思いながら、 スポットライトが当たる人は、ほんの一握りで、 ほとんどの人は、こうなんじゃないかな、とメモをした。 自分の生き方の軸がブレずに、コツコツと続ける、 それは、プロボクサーを引退してからも、同じこと。 だから、何げない生活(仕事場)のワンシーンで、 映し出される、負け続けた主人公のシャドウボクシング、 フットワークよく動くステップを「美しい」と感じるし、 胸が熱くなる。 そんな彼の生き方を見て、ボクシングの勝敗とは関係なく 「あの人、本当につえぇよ」と誰もが思う。 久しぶりに、耐えることの強さを教えてもらった作品。 いいタイミングで、いい作品に出逢えたなぁ。
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2021年11月10日(水) ■ |
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みんなに観せたいものではなく、みんなが観たいもの |
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「葉っぱ切り絵アーティスト」という女性のコメントが、 妙に引っかかり、メモしたのを覚えている。 彼女の作品制作の原点に流れる考え方は、 「みんなに観せたいものではなく、みんなが観たいもの」。 これって、意外と忘れがちな考え方だな・・と思ったから。 特に、観光産業に携わっていると、陥りやすい錯覚とも言える。 私たちは、私たちで、知らず知らずに専門的な知識が増えて、 観光客に対して、観せたいものが増えてくる。 ここも観せたい、あそこも観せたい・・とばかりに。 しかし、第二展望台でそば耳を立てて聴いていると、 観光客の見たい場所、見たい風景は、 私たちが観せたい場所、観せたい風景と、全く違うことに驚かされる。 どの方向性で、観光を捉えているか、の違いかもしれない。 とにかく観光客に多く訪れてもらい、お金を落としてもらう方向性と、 素晴らしい環境を提供して、移住・定住に結びつける方向性は、 大きく違うことを、私は現場の感覚として実感している。 両方だよ、という人もいるが、それは中途半端な結果しか生まれない。 日本全国で、観光客というパイを取り合うことになる産業だからこそ、 絶対にブレない「軸」が必要なんだよなぁ。
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2021年11月09日(火) ■ |
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雨が降ったら、長靴。これが楽しい |
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63歳の誕生日、ほぼ5ヶ月前に、職場のスタッフから、 お祝いにいただいたプレゼントは「オシャレな長靴」。 しかし、今年は梅雨に入ったにもかかわらず、 なかなか雨が降らず、6月の出番は2回ほどだったが、 7月・8月に入って、大活躍となった。 以前にも書いたが、歳を重ねると、子供に戻るらしく、 雨の日は長靴、と決めて、水溜りにも(わざと(笑))入る。 あの時、あの瞬間の感覚は、本当に幼児かもしれない。 傘を買うと、早く雨が降らないかな・・と思い、 長靴を買うと、水溜まりを見つけたくなる。 レインコートなど買うと、もう傘なしで飛び回るしかない。 それだけ、雨は私にとって、楽しいものの一つ。 雨対策したはずなのに、衣服は濡れてしまう私は、 それが、少しずつ、乾いていく感覚すら楽しめる。 プレゼントしてもらった長靴は、渋いブルー色。 「柿田川ブルー」ではないけれど、お気に入りのアイテムとして 雨が降ったら、長靴。これが楽しい。
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2021年11月08日(月) ■ |
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町芸術祭・展示の部「柿田川動画」出品 |
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明日(11/9)から始まる「清水町芸術祭・展示の部」。 少しでも、地元の町民にも、柿田川の魅力を伝えたくて、 恥ずかしながら、数年前から「柿田川」を撮影した写真を出品。 しかし、出品するたびに、毎年悩んでいたことがある。 それは「柿田川の素顔」を伝えるのに、写真では限界があること。 そこで何年か前から考えていたのは、動画の展示方法。 それを今回、初めて展示作品として、出品することにした。 簡単に言えば「iPad」を利用して、スライドショーを繰り返す。 タプレットに合わせて、絵画の額に工夫を凝らし、はめ込む。 あとは、毎日、朝一番に会場入りして、電源を入れ、 帰りに、自宅へ持ち帰り、100%充電をするルーチンを繰り返す。 事前に50日ほど試験を繰り返し、バッテリー残量データも計測したが、 なんとか15時間くらいは持つことがわかり、実行に踏み切ることに。 あとは、本番(11/9〜14)の来場者の感想を訊きながら、 さらに来年に向けて、試行錯誤を繰り返し、より改良していくつもり。 なぜかわからないけれど、こういう試作品づくり好きなんだよなぁ。 興味がある方、是非、清水町地域交流センターにご来場を。
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2021年11月07日(日) ■ |
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鳥も人間も赤いものに群れるのよ |
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メモだけが残っていて、気になっていたフレーズ。 「木の実は赤いほどおいしく見えるでしょ。 鳥も人間も赤いものに群れるのよ」 たぶん・・NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のワンシーン、 ということは、こんな台詞を口にするのは、 「いろは大夫」以外にいないな、と目星をつけた。(汗) 私の先輩である、絵本作家・宮西達也さんの作品にも、 「しあわせの赤い実」が何度も登場するし、 昔の男性は、女性の赤い肌襦袢に興奮したのだろう。 ロゴマークなども、赤を使用した物が多いし、 「鳥も人間も赤いものに群れるのよ」は、 うまい表現だなぁ・・と感心した。 逆に考えると、今、人間を寄せ付けたくなければ、 赤以外の色を使うってことなんだろうなぁ。 色の力・・って、最近気になって仕方がない。 面白いものだなぁ、色って。 でも軸はブラさず「柿田川ブルー」の「青」「蒼」「碧」で、 人間を寄せ付けたいなぁ。
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