2003年07月21日(月) |
昼頃、娘と遊んでいたら、突如、激しい雨音が耳に飛び込んでくる。それはまさに一分の隙もなく降りしきる雨で、放っておいたら豪流になって私たちをあっという間に呑み込んでしまいそうな勢いだった。ただ一言、すごいねぇ、と私たちはお互いに呟いて、呆然とその雨の様をしばらく眺めていた。
こんなふうに私の中にも雨が降り、豪流となってありとあらゆる記憶や経験を根こそぎ洗い流してくれたら。そうしたら私は、その時、どんな姿になるんだろう。 ひきずって歩くには重たい、と、時々感じてしまう自分の荷物の山の気配を背後にひしひしと感じながら、私は、こんな雨さえ降ってくれないこの頃の自分の心を、多分、少し、持て余している。 |
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