2003年01月27日(月) |
カンパニーマン at レトロスペクタクル
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きのう、「カンパニーマン」を観に行ったのだけれど
あんなに観たくてしかたなかったくせに、思いっきり寝入ってしまった。
隣りでSっちもカクンカクンやってるし、アタシの前の人もずり下がってたからな。
なぜみんな寝る?・・・・・つまんないから。
最初の掴みがマズかったんじゃないかと。
きっとあの時点で観客自ら「謎解き」の意欲をかき立てられるはずだったんだけど
わたしは突飛な頭に管つけたりする映像に参ってしまって
「解こう」という気持ちより「どーでもいー」という気持ちが勝ってしまった。
眠りこくっては、ハッとしてグー(ZZZ・・・)の繰り返しで
中盤まで過ぎてしまった頃には手遅れでした。
途中から持ち越して真剣に観ましたけれど、
解くというよりは与えられたものを「ふーん」って受け入れるような感じであり、
ラストも「へー」くらいの・・・やる気のない感動が残ったくらいで、
全く持って申し訳ございません。
政伸(高島)呼んで言わせたいくらいに。
立て続けに近未来チックな映画を観たけれど、
どうもワタシは受け入れがたいというか入り込めずにラストまで走ってしまうことが多い。
あまりにも申し訳ないありさまなので、機会があればもう一度きちんと観て来ようと誓う。
そもそもその劇場がすごかった。
久々に横浜で映画を観たのだが、唯一上映している
シネマ・ソサエティ(渋谷シネマ・ソサエティと姉妹のはず)という
馴染みのない映画館は相鉄前のビッグカメラ・ピーカンの隣りの地下にあった。
だいたい入口の歩道にあんなに手作り看板くくり付けてるのもどうかしてないか。
紙にマジックで書いたのを看板にしてるから濡れないようにビニールで防備してあるし
そういう細かい気配りも最近じゃ見かけない。
人がすれ違うのがやっとの細く急で暗い階段を下りると
一畳もない狭い踊り場に、チケットを買う窓口があり、おばあさんが座っていた。
その様からして「・・・」というか、
あれ?なんか間違ったとこ来ちゃったかー?という気にさせられる。
5時半上映にあわせて5時過ぎに劇場に入っておこうという目論見だったのだが、
「5時20分頃また来てください。」とばーさんに言われた。
はぁ?返事をしたが残りの階段の下を見ると、
待合いロビーなどないいきなりホールのドアしかないことがわかって納得した。
「なんかすごいとこだね」としか言いようがなく、
せこいことを言うようだが同じ1800円でこの差かと凹む。
前売り券が欲しかったのに横浜分は完売だと言われたのだ。
前売りでなきゃばかばかしいにもほどがあるぞ。
時間がきて、再び劇場入口へ戻ると、そこだけが何事かという長蛇の列。
びびる。侮れないぞソサエティ。
前の回の人がはけてやっと入場できた。
この細い階段を下まで下りると即席のテーブルにおばさんが座っていてチケットを切っていた。
テーブルにはたった5冊くらいのパンフが積んであり、
上映後にパンフを買う主義のワタシだが売り切れないうちにと慌てて購入する。
やる気出せよ。
ドアを開くとそこはアングラ劇場のような古く汚いイマドキ珍しいくらいのホールだ。
座席数はざっと100席ほどか。
マジックで「飲食持ち込み禁止」とか書いてあって、
ホールの後ろにちっちゃな売店があったんだけど、
それも「売店」とマジックで書かれた紙が貼ってあったから
誰が何と言おうと『売店』なのだろう。
「売店すげーよ、見てきなよー。」とSっちに言われて見てびっくり。
文化祭のノリで作られたよーな、
長テーブルに手作りっぽい屋根が付いていて一応カウンターごしに注文する風なのだが、
窓口にはいかにも手作り名レースの暖簾がくっついているし、
なによりもその飲み物たちに驚いた。
家庭用の麦茶を作り置きしておくようなプラスティックのポットに
オレンジだの、りんごだののジュースが入っており、
そこから紙コップに注いでくれるらしい。
コーヒーだって家庭用レベルのコーヒーメーカーだ。
劇場の人数に耐えられるのか心配だ。
驚きなのはそのお値段250円!
ぼったくりにもほどがある!
おい!誰も文句言わないからってこんな商売やってていーのか?
それでもけっこう買いにくるもんだ。
菓子パンなども売っていてきっとバカ高い儲けになっていると思う。
店番だってばーさんひとりだ。
大丈夫かソサエティ。
あまりの現代離れしている様子に笑いが止まらない。
逆にワクワクしてしまったくらいだ。だてに1800円とってないねぇ。
極めつけは上映前の注意事項の映像だ。
「携帯電話はお切りください」を言うためにこんな時代錯誤な映像使うのか?
そんで観た映画が近未来って・・・頭おかしくなるのはトーゼンか。
お客もお客で席立つ人が多すぎる!なんだよ!そんなにトイレ我慢できないか?
古い劇場すぎてドアから漏れる明かりの配慮とかまるでないんだもんな、
ギシギシガサガサあんなに集中できない映画館ははじめてだ。
この時代に逆行するかのような心意気。素直に感動した。
平日の真っ昼間にひとりでふらっと入りたいものだ。
とにかくレトロ体験したいキミ、ソサエティに行くべし。
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