きのうのお局様たちとのゴージャス飲み会は、
お局パワーに負けじと酒ばかり飲んでしまったのに
一滴も残らずすこぶる快調で、今日は朝から美容院へ行った。
送ってもらった車の内側のドアに指を引っかけて、パックリ切ってしまった。
左中指の第二関節だ。ドクドクと脈を感じたし、ガバガバと血が流れてびびった。
わたしは美容院へ行かねばならず、
ティッシュで指を押さえながら近くの薬局でバンドエイドを買ってきつく巻いたが、
こんなバンドエイドなんかで済ませてよいのだろーか?と思うほど傷はパックリ深くて、
指人形の口をパクパクさせるような格好だった。
親指タイタニックを彷彿させるおぞましい姿になってしまったワタシの指は
異常なほど脈を感じて一日中痛みを伴った。
ワタシは美容院へ行くと4、5時間潰すほどいろいろやってくる。
美容師さんと食事の話をしていたときにふと彼が
「うちのキッチンに・・・」と話し始めたのだが、
美容師みたいなステキっぽい職業の人の家ってのは
「台所」ではなく「キッチン」があるんだなーとしみじみ感じてしまった。
うちのは明らかに台所だ。
キッチンといえば、先日夜中に吉本ばなな(今は改名して名字もひらがなだけど)の
映画のキッチンが放送されていてビデオに録ろうと思って録り忘れたことがきっかけで
家にあったばな本を隅から隅まで読み返してしまった。
ちゅーがくせーくらいの時に偉くはまっていたんだけれど
ブームは去って久々に読み返したらけっこうおもしろかったので、
帰りに本屋へ寄った。
本屋へ行くと歯止めが利かなくなるのが心配だったが、
今日は雑誌は買わない!書籍を買うのだ!と心に約束したので、
珍しく文芸コーナーをウロウロしていると
Sっちがはまって読んでるという本が平積みされていた。
ちょっとバトルロワイアルっぽいんでないの?と思ったが、
ばななをやめてなぜかソレを買ってしまった。
この作者の名前は短すぎて響きがおもしろかったのでよく覚えていた。
「乙一」という若手の作家だ。
なんか記号みたい。「Z一」みたい。
「このミステリーがすごい」2位のその本はGOTHという。
残酷な話すぎたら凹むな〜と思ったが、
アタシはこれくらい分厚い本を今読みたかったから猛スピードで読破してしまった。
読後感はそりゃさわやかなもんではなく、どんより沈んでしまった。
やっぱりばななを買うべきだったわ。ぜんぜん救われないじゃない。
うちの犬が寄ってくるたびに、この本の中の、
「母親の恋人に虐待された少女が飼い犬に他人の飼い犬を殺させて、
母の恋人を殺す練習をさせていた話」の情景が思い浮かんでしまうし、
指がズキズキ痛むことが「手首を切断して収集する犯人」の話を思い出させるし、
心底参ってしまった。
こういう本はあんまり読まない方がよかったのかなぁ。
同じ殺人事件を扱っていても猟奇的な(彼女は観たい)やつは気が引ける。
ましてやバカ売れしてるとなるとソレだけで終わってくれんの?って思う。
先日の「川崎の小学校に裸婦遺体」事件とかヤバイでしょー?
この本に似たエピソードが書かれていたから気になんだよね、サスペンス同盟としては。
夜になっても指の痛みは消えないし、洗い物したりお風呂に入ったりしたら
再びパックリ開いてしまって痛いのなんのって。
で、テレビ見てたら速報で
「スペースシャトルが爆破、NASAが非常事態宣言」とか飛び込んできて
あたふたしちゃったよ。そんでもって
一昨年のテロでお世話になったNHKワシントン支局長のてっしーが
またテレビの前で落ち着かないし、彼はどっかおかしーんだろうか。
なんなんだろう、予兆のようにあんまり明るくない一日だった。
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