
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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2008年08月05日(火) ■ |
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なんだって蔑ろに出来るよ。 |
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カラオケで歌いたくない、という方も多くいらっしゃいます。嘗ては自分もその口でした。 勿論人様の歌を聴いているのに手一杯心奪われていたいからでもありますが、多分そうなる以前に、熱唱していたら笑われたかなんかで、自信がなくなったと言うかそんな耳汚しで時間を潰させるのは忍びないとかなったんだと思います。もう朧。 因みに今は同じくらい、歌いたい。聴いて欲しい訳ではありませんが同じ歌をすきだったらその接点からより人とお近づきになれて盛り上がれるし、誰かにとって不快だったら申し訳ないけれど、取り敢えず音痴と呼ばれる標準からは脱しているそうなので、そんな誰かの為に抑制したくもない、みたいな。吹っ切れたと言えばいいのかな。おいたった一言で済んだぞ。 で、以前言っていた屋形船の日にカラオケが設置されておりまして、不特定多数(といっても自分以外はきっと皆様同僚や顔見知りなんでしょうが)で適当に歌うか、という流れになりました。 その中で、何度か顔を合わせ互いに面識のある女性の方が、歌いたくないと終始頑なに拒否していました。何次会まで言っても彼女がマイクを取る事はありませんでしたが、その理由が同上、つまり嘗ての自分とほぼ同一らしいと、零しました。 しかし、それはちょっとどうなんだろうと。いや、理解るけれども、そしてもう自分が違うから言えるんだろうけれども、父君様の会社の方々なのですつまりもう誰しもいい歳です、今更そんな囃し立てしないだろうししたとても酔っ払いの戯言だし。 更に言えばうーん、例えば自分がそれを言われたのは思春期という事もあり互い過剰反応であったり残酷であったりする訳で、探り探りしながら近づこうとしたり離れていったりで、しかし低くて四十代からといった仕事仲間だったら最早カラオケの事で彼是言われてもどうというものじゃないんじゃないかと。 いや、一概に年齢とかで括るのはどうかと思いますし、言う人は何歳になってもKYな野次を飛ばしますし、大人だからと言ってトラウマを忘れたり出来るかといえばNO、引き摺っていけない訳でもない。 でも多分、自分はそれじゃあ歌い易い環境に持っていこうだとか歌わなくていいんだよと隔離するよりきっと、そんなに信用の無い人間と日々働いているのかと虐めてしまいそうで、それ以上は追求しませんでした。 上手く言えないなぁ。悪い訳じゃない。完全に同じじゃなくても一部は理解出来る。それでも受け入れられないって、ある意味では同族嫌悪にも似ているんだろうか。 因みにその翌日の席でも歌わない方がいましたが、その方は一言ばっさり、公私混同しない、との事。つまりプライベートならすきなだけ歌うけど無礼講の納涼会と言ったとて所詮はお仕事だと。 これには恰好いいなとか勝手に感じてしまったので、次に例の彼女とそんな機会があったら、この言い訳にするといいと、教えるくらいは、したいものです。なんか上から目線なのが気に入らないですが。なんだ教えるって。
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