愛より淡く
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2002年01月11日(金) |
単純なのに難解で病的にシャイな性格の問題 |
私は今まで生きてきて
好きな人に面と向かって「好きです」って
1度も言ったことがないのだ。
たぶんこれからもないだろう。
面と向かうどころか
恋文にさえも「好きです」なんて恥ずかしくて書けなかった。
私は手紙を書くのが好きで
とくに好きな人にはいっぱい手紙を送った。
きのうの日記にも登場したBFにも
ほとんど毎日のように手紙を送った。
4年間ほど送りつづけたので
のべにしてスゴイ数になると思う。
その手紙の中にも1度も好きだと書かなかったと思う。
ていうか書けなかった。
「好き」「愛」「恋」の文字は意識的に外していた。
では何を書いたのかというと
実にまわりくどいこと。
それとなく「私はあなたが好きなのよ」と 思ってもらえるように ありとあらゆる工夫をして書いていたように思う。
毎日毎日、いかに相手に的確に自分の心情を伝えられるか
喜んでもらえるか楽しんでもらえるか
私なりに一生懸命考えて書いていた。
それは私にとって実に楽しい作業だった。
授業なんてほんとうにろくに聞かずに
手紙の下書きばっかしていた
いっちょまえに手紙の構想を練っていた。
書き出しを考えるのにあれこれ頭を悩ませていた。
その子は私の手紙が楽しみだと言ってくれた。
うれしかった。よけいはりきってしまった。
でもでも気がつくと なんかおかしな方向に行ってしまった。
不自然というか曖昧な間柄になってしまった。
ありきたりだけど「友だち以上恋人未満」というのがやっぱ適切かな。
ごくごく一般のフツーの高校生同志のカップルとは全然違っていた。
その頃私は「つきあう」という言葉を嫌悪していて
そういう言葉を使うのが嫌だった。で、使わなかった。
つきあう。やだやだ。なんかやだ。お下劣な言葉。
つきあう。なんて使いたくない。いやいやいや〜。
妙なところにこだわりを持っているわけわからんやつだった。
でもね。「交際する」という言葉は、もっと嫌だった^^。あは。
だから私とその子は
つきあっていたというわけでもないし
交際していたというわけでもない
ならなんだったの?
たまにいっしょにサボって田んぼのあぜ道を語り合いながら 歩いた間柄
朝電車でいっしょになった時だけ電車の中で話をする間柄
帰りの電車がいっしょになった時だけ途中までいっしょに帰る間柄
そんなのウソで。私はいつも待っていたのだ。 いっしょになりたいために その子が来るまで、何度も電車を見過ごして 待っていたのだ。
帰りだって、いつも待っていたのだ。
偶然を装って待っていたのだ。
そのくせ自分からは絶対に声をかけない
よー!とかおー!とか。
相手から声をかけられるのを待っていたのだ。
声をかけられたら
いつもわざと驚いて見せていた^^。あらまあ!偶然。とか言ってね。
今思えば、すっげー不自然なリアクションだった。ははは。
そんな感じで約4年間続いた。
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