愛より淡く
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2002年02月17日(日) |
肉体的快楽をはるかにしのぐ快楽 |
お天気がよかったので布団を干そうと思って夫の部屋に行った。布団の枕元のところに雑誌がおいてあった。目バリとでもいうのだろうか、目のところだけが黒い長四角で囲ってある、女性が数人写っている表紙だった。一目見るなり、ヤらしい雑誌だとわかった。けど今日は中を開く気力がなかった。それにしても新作か?いつのまに仕入れたのだろう?やっぱアヤツはヘンタイなのだろうか?などなど思いをめぐらしながら、とりあえず布団を干した。
こんな雑誌を読む活力がまだ残っているのなら、なんでその活力を妻である私に費やさないのだ?なんて思うとちょっとやりきれない気持ちになっていった。
やはり、もう私は夫にとってそういう対象ではなくなってしまったのだろうか?そんなふうに思うとよけい自分がみじめになった。もうこうなったら洗いざらい私の気持ちをぶちまけて相手の反応を確かめてみたいとも思った。でもそれをしてしまったら、かえって全てがおしまいになってしまうような気もしている。
それにしても、肉体的快楽をはるかにしのぐ快楽ってなんだろう?実のところよくわからないので、モヤモヤしているのだった。やはり精神的快楽のことだろうか。じゃあ精神的快楽っていったいなんなんだ?
そういえば昔、夫から借りて、天上の神様たちが多数出てくる漫画を読んだことがある。官能的で面白い漫画だった。天上の神さまともなると、肉体的快楽など一切必要でなくなるらしい。彼らは思う相手と見つめ合っただけで、肉体的快楽をはるかにしのぐエクスタシーの境地に達することができるからだ。さすが天上人と感心しながら読んだことをふっと思い出した。帝釈天や弁財天なども出てきたような記憶がある。たしか「雲に乗る」というタイトルだったと思うけど違ったかな?
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