愛より淡く
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2002年05月15日(水) 真夜中の回想 手の甲に・・・

お風呂場で、なぜだか急に昔のことを思い出した。新人社員研修の打ち上げの夜のこと。一次会も二次会も、はっと気がつくと私の近くにその人がいた。今思えばマークされていたのかな? なんてね。 何を話したのかもう覚えていない。その人は、大阪弁がおもしろい。おもしろい。って笑うんだ。何を言っても笑っていたんだ。
「関西の女の子と話したことないから楽しいなあ」とか何とか言っていたような。

たいした話もしていないと思うけど、やたら私の話に受けてくれたんだ。ちょっと気をよくしてしまった私だった。

お開きになって、いよいよ同期のみんなとお別れになって、それぞれ決まった配属地でがんばっていこうね、連絡しあおうね、またこうやって集まれるといいね、などと言いながら、ちょっとしんみりしてしまった。何人くらいいたのかな?もう忘れたけど。全国から集まってきたからかなりいたと思う。なにせ同期は、2ヶ月近く寝食を共にして研修を受けてきたのだから、それなりに結束も固かった。同期の中には、研修中に、恋が芽生えてカップルになってしまっている人もいた。むふふ。

上野駅で解散する時に、その人は、かなり酔っ払っていたのだとは思うけど
何を血迷ったのか、私の手をとり、ひざまずいて、私の手の甲にくちびるをつけたのだ。

私はその人に

「そなたは、いつから、わらわのしもべになったのじゃ?」なんてことは言わなかったけど。

驚いた。生まれてはじめてだった。男の人に、手の甲なんかにそんなことされるのは。かなりドキドキした。印象的だった。もちろん後にも先にも手の甲は、あの日いっかいきりだ。

ふっと思い出したのだった。

あの時自分がいったいどんな反応を示したのか、もう思い出せない。ドギマギしたのかな? それともなるべく平静を装っていたのかな?

今思えば、かなりキザな奴だったのかも。そんなこともう忘れてるだろうな。今度機会があったら聞いてみよう。



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テキスト庵さん