愛より淡く
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2003年01月26日(日) 濡れ場まで何マイル?風呂場が丸見え?アルバイトをめぐる回想 

「濡れ場まで何マイル?」

昨日夜更かししたので、今日は休みだし、思いっきり寝坊するつもりでいたら、夫がやってきて、私の布団に入ってきた。

その時私は、ほとんどまだ眠っていて、意識朦朧としていた。

こっちは眠とうて眠とうて、全然その気になれなかった。

しばらくあっちこっち触ってきたけど、眠くて眠くて、

なんにも感じなかったし^^。


しばらく触っていたようだけど、あまりにも私が反応しないので、っていうか私がほとんど寝ていたので、あきらめたようだった。

布団から出て

「ゆっくり寝なよね。」

と言って、夫は部屋から出て行った。


それにしても、なんという間の悪さだったことだろう。

モヤモヤした思いを抱きながら、うとうとしているうちに、また深い眠りに落ちていった。


「風呂場が丸見え」

休みの日は、あああっという間に終わってしまう。


今日は、遅くまで寝たのに、また夕方からうとうとしてしまった。

いろんな妙な夢を見た。夫といっしょにどこかの旅館に泊まっていて、

私は、ユニットバスにお湯をはっていた。

湯加減は、まあまあで、

「お風呂わいたよ」と夫に声をかけていた。

それから一緒にお風呂に入ろうとして、はっと気づくと

浴槽のすぐ前に、大きな窓があって、窓の外は宴会場で

たくさんの団体客が並んで座っていた。

「なにこれ、あそこから丸見えやん」

と私は、湯気の向こうの夫に、そのことを知らせようとして

あせっている妙な夢だった。


それから場面が変わり、家の階段を下りて居間に行くと、

ずっと探していた、つぼ押し器が出てきていたので、

「見つかったで、つぼ押し器」と

奥の部屋にいた夫に声をかけたら

「いつまでたっても探さないから私が見つけたんや」

と義母の声がした。

その声で一気に目が覚めた。

あたりはもうすっかり真っ暗だった。


いつもそんなふうに、終わってしまう私の休日。



「アルバイトをめぐる回想」


偽名を使ってアルバイトをしていた頃。

学校の授業が、早く終わって、アルバイトの時間まで、私はいつも

当時大阪梅田の紀伊国屋の近くにあったベンチに座って、ぼんやりと人間ウォッチングなどをしながら、時間をつぶしていた。

仕事前の腹ごしらえとして、いちごポッキーなどをかじりながら、30分から一時間ほど、その場所にいたと思う。

そこで、一度だけ、見知らぬ外人の男の人に声をかけられたことがある。

そしてこんなふうに言われたのだった。






その後私は、どうしたのか、よくは思い出せない。

たぶん祈ってもらったのだろう。か?

だけど、いつも私は時間まで決してそこを動かず、時間がくるとバイト先に向かったことだけはたしかだ。

バイトが終わると、大阪環状線大阪駅のホームのベンチに座り、電車を待っている間に、ボサーっとしながら缶コーヒーを飲んだ。ささやかな楽しみの時でもあった。

電車を乗り継いで、自分の降りる駅に着くと、改札口の近くで、いつも父が私を待っていてた。父の愛用の自転車の荷台には、座布団が無造作にくくりつけてあるのだ。

牛乳瓶の底よりもさらに分厚いメガネのレンズの下の小さな小さな目を思いっきり大きく開きながら、電車から降りてきた人々の中から、父が私の姿を心配そうに探す様子は、今もはっきり覚えている。

私を見つけると、すごく安心したように、にっこりと笑って、手を上げて

「おおいここやここや」

と声をかけてくれるのだった。

「なんか今日は電車遅れてへんか?ちょっと心配したで。仕事終わったらすぐ帰って来なあかんで。まあええわ、はよ乗り」

私は、軽くうなずき、父の自転車の荷台に腰かける。出発進行。

しばらく行くと、交番があるので、

「あかん、おまわりおるわ。はよ降り」

といつも言われて、そこの前だけ二人して自転車を降りる。

そしてしばらく、自転車を押す父と二人で歩くのだ。

「よっしゃもう大丈夫や、はよ、乗り」

交番が見えなくなる頃、また乗る。

ちょっとスリルに満ちていて、楽しかった。

「しっかりつかまっとりや、ここから一気に飛ばすで」

そういって父は、ペダルをこぐスピードを上げるのだった。

市役所前の交差点に来ると父は決まってスピードを上げるのだ。

そこの横断歩道を通るとき、いつも「お馬の親子」のメロディが流れていたっけ。


なんかなつかしいなあ。




今日は、よい天気だ。洗濯物を干している時、そこはかとなく

春の息吹を感じた。










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