愛より淡く
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2003年02月16日(日) |
私が壊れるに至るまで 死の直前に見るパノラマ現象? |
パノラマ現象というのをご存知だろうか?
死の直前に見るものだと言われていて、幼い頃からの記憶が順を追って
まるでスクリーンに映し出されるように、次々と目の前に現れるという現象のことだ。
私もその個室で、パノラマ現象だと思えるようなことを体験した。
その時出て来た場面で、今も私が覚えていることは
缶けりをしていて転んだ拍子に、缶のギザギザが目にあたって、目のまわりを数針縫うというけがをした幼い時のこと。
「あんたいったいどないしたん」
「これはたいへんや、すぐ病院つれていかんと」
母と祖母で、二人して私の顔を心配そうにのぞきこんでいる
その時の二人の顔がありありと浮かんできた。
病院に連れて行かれた私は、手術台に上るのが怖くて、病院のトイレに逃げ込んで、なかなか出てこようとしなかった。
大人たちは、そんな私をなんとか説得して、トイレから出てこさせようとしていた。
トイレの隙間から外をのぞいていた時のことなどが、さーっと現れてきたのだった。
あとは銭湯に通っていた頃のことや、幼稚園の頃、いつもスクールバスの窓から見ていた景色で、ういろ工場の煙突から出る煙など。
そのうちだんだんとあたりが薄暗くなり、ふいにその現象は途絶えた。
次にはっと気づくと、私は、ベビーベッドの上だった。
そして
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ありがとうございましたゥ
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