愛より淡く![]()
☆「絶対禁止事項」 ☆「輪廻転生?」 自分がベビーベッドの上にいるという感覚だけが、宙に浮かんでいた。 なつかしい感じがした。遠い遠い遠い昔に、ここで眠っていたような。 あたりはセピア色のイメージだったけど、はっきりとは見えなかった。 ただ、自分はここにはいられない。いられないのだ。という思いだけが強くあって、帰りたい、帰らなくては、と、どこかであせっていた。 またもう一度赤ん坊からやり直さなければならないのかと思うと、うんざりした。もう何度も何度もこういう目にあっていたような気がしていたのだ。 あのままあのベビーベッドの上で過ごすことになっていたら、もしかしたら、今頃私はここにはいなかったかもしれない。 それではどこにいたのだろう? 黒い縁取りのある写真の中だろうか? ぞ。 あの時私の魂は、赤ん坊だった頃の私の身体に戻っていたようだった。 私は、例の二つのことばを、うわごとのように繰り返していた。 「永劫回帰」「○○ちゃん(友人の名前)」 何度目かに友人の名まえを唱えた時、ふっと、また、個室のベッドの上の自 分に戻っていた。 はっと、気がつくと、私の足元のあたりで、 人気サイトランキング ありがとうございましたゥ
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