愛より淡く
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2003年02月17日(月) 私が壊れるに至るまで  「輪廻転生?」「絶対禁止事項」

☆「絶対禁止事項」



その見知らぬ女性は、私の足をさすりながら涙を流し、

「私、アナタヲ助ケマス」「私、必ラズ、アナタヲ助ケマス」

そうカタコトで何度も何度も繰り返していた。

その女性は、ひどくやせていて、肌は浅黒く、目が落ちくぼんでいて、髪はバサバサでかなりの分量の白髪が混じっていた。

この人は何者?なんでこんなところに?

いったい全体どうなっているのか、自分でもさっぱりわからなかった。

不思議に、恐ろしくはなかった。それに、彼女に足をさすってもらっていると、妙に安らいだ気持ちになれて、非常に穏やかな気分になれた。

自然に、私は、彼女に問いかけていた。

「アーユーマリア?」

彼女は、何も答えずに、ただただ私の足をさすり続けていた。


「私、アナタヲ助ケマス、大丈夫、アナタ必ズ助カリマス」

彼女は、同じことを繰り返して、私の足をさすり続けていた。


「タダシ約束ガアリマス、コレダケハ絶対守ッテクダサイ、二度ト
コレダケハシナイデクダサイ。絶対ヤメテクダサイ」

彼女は、涙を流しながら、私に約束させたのだ。

私が、それ以後絶対にしてはいけないこと、それはズバリ







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☆「輪廻転生?」



自分がベビーベッドの上にいるという感覚だけが、宙に浮かんでいた。

なつかしい感じがした。遠い遠い遠い昔に、ここで眠っていたような。

あたりはセピア色のイメージだったけど、はっきりとは見えなかった。

ただ、自分はここにはいられない。いられないのだ。という思いだけが強くあって、帰りたい、帰らなくては、と、どこかであせっていた。

またもう一度赤ん坊からやり直さなければならないのかと思うと、うんざりした。もう何度も何度もこういう目にあっていたような気がしていたのだ。

あのままあのベビーベッドの上で過ごすことになっていたら、もしかしたら、今頃私はここにはいなかったかもしれない。

それではどこにいたのだろう?

黒い縁取りのある写真の中だろうか?  ぞ。


あの時私の魂は、赤ん坊だった頃の私の身体に戻っていたようだった。


私は、例の二つのことばを、うわごとのように繰り返していた。


「永劫回帰」「○○ちゃん(友人の名前)」

何度目かに友人の名まえを唱えた時、ふっと、また、個室のベッドの上の自

分に戻っていた。



はっと、気がつくと、私の足元のあたりで、






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テキスト庵さん