愛より淡く
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2003年02月22日(土) 私が壊れるに至るまで 不思議

その病院は、たしか5階建てくらいの高さだったと思う。正確なことは覚えていないけど。

窓から突き落とされた時、そこは、もっともっと高いところだった。

気が遠くなるほどの高さだった。

そのような高い場所から、まっさかさまに落ちてゆく時の感覚と恐怖が、今でも生々しく残っている。

私は、途中で気を失ってしまった。

次に気がついたのはいつだろう?それがどうしても思い出せない。

記憶の破片があっちこっちに散らばっていて、収拾がつかないのだ。


どうやら私は病室のベッドの上でさまざまな幻覚を見ていたようだ。

これまで遭遇してきた全てのことも、幻覚あるいは夢であったに違いない。


そう考えるのが一番妥当なところだろう。

しかし、幻覚だったにせよ、夢だったにせよ、

自分があまりにも鮮明にそれらの出来事を記憶しているということが、今でも不思議でしょうがない。







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テキスト庵さん