愛より淡く
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2003年03月05日(水) |
気をつけないと。普通じゃない? |
今、ぼんやりニュースを見ていたら、な、なんとあの美白成分の
コウジ酸が発ガンを誘発するかもしれないとかどうとか言っていた。
どうしよう、ずっと昔、美白に凝っていた頃、コウジ酸入り化粧品を通販
で買っていた。でもさっぱり効かないのでやめたんだ。
大丈夫だろうか?くはばらくはばら。
今朝は、雨だった。
昨日、うっかり洗濯物を取り込むのを忘れてそのまま眠ってしまった。
本当は、布団の中で気がついたのだけれど、くたびれていて、洗濯物を取り込む気力すら残っていなかった。
ま、ええわ。そのまま干しといたら、明日の昼過ぎにはすっかり乾いているやろう。
って、思って寝たのが、甘かった。雨やがな。とほほ。とほほ。
とほほ。 ってこんなことを書きにきたわけではなかった。
そうそう行方不明の友だちの話をしようと思ったのだった。
学生の時、ものすごいショッキングな失恋をしてしまってから、人が変わったようになってしまって、核廃絶運動にのめりこむようになってしまって、22歳の夏、実家の近所のマクドナルドでバナナシェイクを飲みながら語り合った夜を最後に、消息不明になってしまった友の話。
私が生まれて初めて自分から、「友だちになりたい」と強く思った相手。
定規を使わずいつもフリーハンドで線を引く、そういうラフなところが、たまらなく好きだった。
あの日、彼女は真剣なまなざしで私に言った。
「将来、核シェルターを持ってない人は、みんな滅びる。世界は、もう絶望的やねんで、なんとかせんとあかんねん、そのためにも、○○さんを市会議員に送りこまなあかんねん。頼むわ、協力して」
○○さんを市会議員にすることが、なんで核廃絶に結びつくのか、今ひとつわからなかった私だったけど、彼女のために、○○さんに1票を投じた。
失恋は、時に、女性を大きく変貌させるようだ。
本来恋愛に向けられるべきエネルギーを、彼女は全て核廃絶運動に費やすようになってしまったのかもしれない。
変貌を遂げる前の彼女が私に貸してくれたコミックス2巻が、まだ実家の本棚にある。
彼女がいたく感動して、私に貸してくれた本だった。
だけど私は、何度読んでも、特になにも感じなかった。
誰に感情移入してよいのかわからなかった。
しいてあげれば、「国分寺さん」だったかしら?
感動を共有することは、案外難しいものであるのだと知ったあの日は、あまりに遠い。
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