愛より淡く
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2003年08月05日(火) 「結婚している人と恋愛はできない」と私は思っていた。

今、好きな人がいて、しかも片思いだということを

その人から打ち明けられた私は、なんとなく、そのことをはぐらかしてしまった。


例えば、

「あ、そうなんですか、そ、それはそうと、ししゃもの焦げってそんなにカラダに悪いんですか?」


とまあ、そんな感じ。↑ほど極端ではないにせよ。


で、相手はその時の私の反応に、いささか拍子抜けしていたみたいだった。


もしかしたらその人は、


「え?そうなんですか!!それはいったい誰なんですか?」


そういう反応を期待していたのかもしれない。


だけど、そんな野暮なことはあえてしなくても、


その人がそう打ち明けて目を伏せた瞬間に、あ、と気づいてしまった。


もちろん、それは「おめでたい私の早とちりにすぎない」という可能性も充分あった。まあそれならそれでもよかった。


いずれにせよ、始まることはないのだし。


だから


気づかぬふりをして、なんとも微妙な境界線を、曖昧なまま、ほわほわと漂っていられれば、それでよかった。





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テキスト庵さん