愛より淡く
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昨夜、寝床に行くと、枕元が月の光に照らされていた。
なんとも妖しげな光だった。
窓の遠くにほぼ満月に近い黄色の月が見えた。私はひどい乱視なので○がいくつも重なってぼやけて見えた。
月の色は、見るたびに微妙に違う。オレンジ色だったり、黄色だったり、青白かったり。
不思議だ。
虹色の月の輪が見えたり、見えなかったり。
笑っているように見えたり、泣いているように見えたり、
やたら近くて大きく見えたり、とても遠くて小さく見えたり
温かだったり、冷たかったり、柔らかだったり、鋭かったり。
好きだった人の誕生日に見上げた月は
限りなくまっすぐな一本の線に近い、細くてシャープな月だった。
あの夜、がらんとした駐車場でひとり、好きだった人の誕生日に
見上げた月のことは、ずっと忘れない。
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ありがとうございましたゥ
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