愛より淡く
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2003年10月24日(金) 目薬と遠い日の淡い恋ごころ

ゆうがた。

ドラッグストアに行った。


いろいろ買い物をしていると、ふっと目薬のコーナーのあの人の会社の目薬に目が行ってしまった。


買おうか買うまいか、しばらく、迷った。


この目薬をさすたびに、ふっとあの人のこと思い出すのも

ちょっと素敵かも

なんてうかつにも思ってしまったのだった


なにが素敵なものか


素敵なわけないじゃないか


あの人のことはいいかげん、完全に忘れ去りたいのに


今でも


そんなちょっとしたことでも


思い出してしまう


目薬のコーナーの前であれこれと心の中で葛藤しながら

しばし立ち尽くしてしまった


だいいち

目薬をさすたびに


思い出すなんてたまらないじゃないか


だけどちょっと違うようだ



目薬をさすことで


遠い遠い昔


あの人を好きだった頃の


ほんのりやわらかくて優しくてあたたかい気持ちを


思い出したかっただけなのかもしれない




どんなにかすかな関わりであろうと

あの人と関わりのあるものは全て

そう単にほんの少しかすっているだけの関わりのモノでさえも

いとおしく思えたあの頃を

思い出したかっただけなのかもしれない





その昔、薬局の前に立てかけられていた

あの人の会社の宣伝のノボリに

そっと触れただけで

ほんわかしあわせになれた



あの頃の気持ち


あの頃の気持ち



私にとってとても大切なもの


淡く儚い


恋ごころ





ようなもの?








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テキスト庵さん