愛より淡く
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2003年10月27日(月) |
もしかして、それが、愛? |
泣いた。泣いたよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。「てるてる家族」
はーーー実によいものを見せてもらった。
とくによかったのは、冬子が、ほのかに思いを寄せる少年「和ちゃん」とのお別れの時に手渡すつもりのドロップの缶に添える手紙を書いている場面。
「むこうに行っても、このアメを食べて元気でがんばってください。」
とかなんとか書いていて
最後にその手紙の主を、少し迷ってから、自分ではなく、自分の姉の「夏子」にするところが、いじらしくていじらしくて
じーーんと来た。涙があふれてしょうがなかった。
和ちゃんは、ほのかに夏子にあこがれているようで、その昔夏子にドロップをこっそりもらったことが、うれしくてうれしくて、夏子の笑顔と共に忘れられない思い出になっているようだった。
しかし夏子の方は、さっぱり記憶にない。
「そういえば、あの頃店に来るちっちゃい子みんなにアメあげとったことだけは思い出したわ」
と、そっけない返事がかえってくる。ああ、いつも現実ってそういうもの。世の中、恋の片道切符だらけ。
でも冬子がそんなこと和ちゃんに話せるわけがない。少年の淡い恋?の思い出をふみにじることになってしまう。
そういう葛藤の中で、思いついた苦肉の策だったのだろう。
「ドロップの贈り主を夏子にする。」ということ。
なんて一途で純真で清らかな冬子の「乙女ごころ」かな。
冬子に片思いする、もうひとりの少年、ロンドン帰りの男の子も実によい感じだった。(私は個人的にこの子の使う大阪弁が好き。「あんたを待ってましたんやで」とかのね)
いわば恋敵である和ちゃんのために、ひとはだ脱いで、和ちゃんから冬子へのお別れの手紙を伝書鳩に託して、冬子に送る。
以前、自分が鳩に託した手紙は、冬子にあっさり庭に捨てられてしまうという憂き目にあっているというのに。
たしかその時の手紙の文面は、
「冬ちゃん、ラブミーテンダーやで」だったと思う^^。
冬子とすれ違いざまに
「今日のあの手紙だけは捨てんといてや」
しぼり出すように、冬子に放ったその言葉に、じーんと来た。
くーー、ええとこあるやないの。
わずか15分間で、これほど深く感動させてもらえるなんて、ああ、なんて
ありがたいこと。感謝感謝の15分。
そしてあらためて思い知らされたのだ。
もしかして、それが、愛?
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ありがとうございましたゥ
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