愛より淡く
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2004年05月15日(土) |
祝賀会の夜はふけて・・・ |
その人は、営業所の人たちとひとかたまりになるように、いた。
なつかしい顔ぶれがそろっていた。お世話になった同じチームのリーダーやサブリーダーや先輩たち。
とあるアパレル会社の社長に、「彼女は天性の営業ウーマンだ」と絶賛された、我が憧れの先輩Iさんもいた。
私は彼女のテリトリーを引き継ぐことになって一ヶ月ほど引継ぎでいっしょに行動を共にしたことがあるのだけど。彼女は、ちょっと浮世離れした感じの、笑顔の美しいチャーミングな人だった。成績は常にトップだったけど、いかにもやり手のバリバリキャリアウーマンという感じが全然しなくて、本人にそういう気負いがないせいだと思うけど、ずごくナチュラルで素敵な人だった。
それから私のひとつ先輩にあたるAさんもいた。彼女もIさんにあこがれていて、Iさんを目標していた。目標にしているだけあって、雰囲気がIさんにとても似通っていた。
またAさんは、私が密かに恋焦がれていたその人と、同期だった。
IさんとAさんとその人は、3人で談笑していた。
私も3人とふたことみことくらいは言葉を交わしたと思う。 印象に残らないくらいの他愛もない会話だった。
「どう?がんばってる?」
「ええ。まあ」
そんな感じの。
だけど私はそのあとすぐに同期の人たちと合流して飲みにいかざるをえなくなってしまった。
ほんとうは、その営業所の人たちといっしょにいたかったのだけど。
同期のみんなたちが、盛り上がる中、私は上の空で、その人のことばかり考えていた。
関西方面から参加した面々は、泊まっているホテルがみな同じだった。
だからロビーとかで、また会えるかもしれないと思った。
飲み会が終わってホテルに戻ったら階段のところで、本当にちらっとだけ会えた。彼はその時、IさんとAさんといっしょだった。
中略
翌朝、私はまたIさんとAさんとその人に会って、いっしょに朝食をとった。
その時私は、Iさんから
とんでもない事実を知らされることになった
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