愛より淡く
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先日まで、連日のように、ひろこさんという人から思いつめたようなメールが届いた。
最初のメールは以下↓のような内容
「以前どこかの掲示板でメル友募集していましたよね?
アドレス覚えてたので、メールしてみました。もしよかったら、お友だちになってもらえませんか?」
って、そんな掲示板知らんでーーメル友なんて募集してへん、してへん
って
思わず返信したくなった。思いとどまったけど。
メールの文面からして、どうもそのひろこさんは、私のことが忘れられないみたい。なぞ。
何度目かのメールで、ついに迫られてしまった。
「はっきりいって、わたし、エッチだけでもかまいません。
割り切ったおつきあいもOKです」
とのこと。
あの、ひろこさん、どうでもいいですが、私、女ですよ?
って思わず返信したくなった。思いとどまったけど。
そんなひろこさんのからのラストメール↓
「あの、うちのパソコン壊れていたみたいなんです。 その間に返信してくださっていたとしたら、本当にごめんなさい。 もしかしたら、もしかしたらと思って最後にもう一度だけメールしてみました。 怒っていらっしゃるかしら?許してください。 どうかどうかもう一度だけチャンスを、チャンスをください。 あなたからのメールを待っています」
なんか、すごい、ひろこさん。
なぜにあなたはそこまでひたむきに、こんなに凝りに凝った文章を
この私に?
って、ある種の感動を覚えた。
その後、ぶっつり来なくなった。
そしてまた今日、知らない誰かからこんなメールが届いた。
「マカロニサラダも大根サラダも好きだけどぉ〜ポテトサラダに決定〜☆いいよね?いいよね??☆でもぉスパサラでもいいかもっ!?」
うーーん、私はやっぱり卵サラダかな?
って、思わず。返信したくなった。思いとどまったけど。
それにしても、最近、この手の非常にナチュラルで手の込んだメールが
頻繁に届くようになった。
件名からして、非常にくだけているというかフレンドリーなので、うっかり知人からのものだと、間違えそうだ。
そういえば、私もその昔、ある人に凝りに凝った?メールを何度か送ったことを思い出した。
だけど、私は私は、ただただ純粋に
昔からその人のことが大好きで、死ぬほど好きで、その人とのネット上の再会を心から喜んでいて、そういううれしい気持ちを、伝えたかっただけだったのだ。願わくば、私のこともっと知ってほしいと思っていたこともたしかだけど。
返事は、全然、なし。
それがどないしてん?としか言いようのないメールばっかだった。 からかしら?
もしかして迷惑メールと間違えられていたのかしら?
そういえば、メールには、全て恥ずかしくって自分の名前を書けずにいた。
まさかね。まさかね。
それでもそういうどうでもいいメールを衝動的に送りたくなってしまうほど
私はその人のことが好きだったのだろうと、今も思う。
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